脳内百珍

【2021/1/9】

1月9日

 

晴れ。

朝、気温ぐっと冷え込み

外のメダカの甕に氷張る。

 

水底で、じっと耐える

メダカたち。日差し浴び、

徐々に水温高まると、

チラチラと泳いでる姿。

そうして、冬を越す。毎年。

 

生き抜くために、動かないこと。

冬眠にも似た、

生き物たちの本能&知恵。

 

図書館で借りてきた本数冊

パラパラと目を通し、ふむ。

 

『中村とうようの収集百珍』

 

その名の通り、

「ミュージック・マガジン」編集長であった

故・中村とうよう氏の多岐に渡るコレクション集。

 

さーっと目を通すだけでも

様々な民族楽器や、世界各地の音楽

色とりどりのレコード盤面デザイン

写真・ポスター・切手に工芸品にと

それぞれの歴史背景にまで踏み込んだ解説もあり

その興味&知識の膨大さに、感心感服。

ただただ自分の心が動く方向へと

正直に突き進んだ結果なんだろうなぁ

 

「何かを目指すということすら忘れている自分」が一番好き

 

同じく借りてきた本

岡崎武志著『明日咲く言葉の種をまこう』の中で、

舞踊家・田中泯さんの言葉として紹介されてたもの

 

すーっとつながってる気がして、ふむふむ

そんな境地なんでしょう、うっすら分かる

 

『収集百珍』で紹介されていた

スリム・ゲイラード。

その中で、ベーシスト=スラム・スチュワートとの

共演LPが載っていて、ほーそんなのあるの、で検索

で、見つけた動画が秀逸。

たった5分の間に出てくる人、

みんなが凄過ぎて、笑う。超人。汗と涙の

ザッツ・エンターテインメント。芸の世界。

 

Hellzapoppin’ (1941) – Slim Gaillard & Slam Stewart, the Harlem Congeroos

https://www.youtube.com/watch?v=qBZnn56vebo

 

本のページをほんの数ページめくってただけで

思わぬ世界がいくつも開いてしまった。頭の中

脳内百珍。

 

今日目にしたものすべてを

追い続けることはできないけども

こうやってまた取捨選択して

できること&できないこと

自分なりの道を見つけていくのでしょう。

 

前述『明日咲く言葉の種をまこう』より、

倉敷は蟲文庫店主・田中美穂さんの言葉。

 

「出来ることばかりが能ではない。

出来ないからこそ出来ることもある」

 

また倉敷にも行きたいなぁ。美観地区。

気持ち温めつつ、冷え込み厳しい昨今

カラダも温かくしてお過ごしください。