乾いた土を踏む

【2021/1/18】

1月18日

 

薄暗かった朝、

冷たい一日を予感していたら

やがて晴れてステキな裏切り

晴れて暖か、乾いた土を踏む。

 

畑にて。

土をかき混ぜ、空気混ぜ込み

ビニール敷いて、人参の種蒔き。

土をかぶせたら、ギュッと押す。

しっかり土と密着させるため

風で吹き飛ぶのを、防ぐため。

小さな粒たちの、躍進を祈る。

 

ソラマメの苗、枯れてしまっているのは

風にやられたから、北からの風に煽られ

どの苗も南へと頭を傾けている。

風除けのため

列に沿って周りを掘り、土寄せ。

たったこれだけで、違うのだろうか?

 

掘り起こされ、明け方の結露の水分でまだ

濃い茶色をしていた砂つぶたちは

ちょっと目を離したスキに

すぐに乾いて色を薄めていた。

 

農具小屋の雨樋から滴り落ちる雨水を

集め蓄えるために工夫された、タンク

少しだけ溜まっていた雨水をすくい、

枯れた土に水を撒く。束の間の潤い。

 

耕された土の上を

足袋で踏みしめる感触は

心地がいい。

 

午前中、作業をして

服の砂をパッパッと払い

冷えた足先をヒーターで温めながら

ベースを弾いたりして、

午後を過ごす。