韓国のハマ・オカモト君

【2015/11/21】

11月20日 23時

 

明日の広島に備え、本日は大阪泊。

初めて泊まる江坂という場所が大阪のどこら辺なのかよくわからない。

韓国にも中国にもありそうな地名だ。

そのせいか(そのせいではないでしょうが)

ホテルには海外からの旅行者ばかりと見える。

 

TOUR「Funk-a-lismo! EXTRA」が

一昨日の横浜公演からスタート。

始まったばかりなのでライブの細かな話に関しては

ここでは多くを語りますまい。

晩秋の夜に心地よく人間辞められるセットリスト、

とでも言うべきか。

明日広島はどうなるか。福岡はどう出るかな。

楽しみは尽きない。

 

横浜公演の際に、新たに告知された情報。

来年4/23(土) 横浜CLUB LIZARDにてツアーvol.10公演決定。

そして、12/9(水)青山月見ル君思フにて、先日共演した

韓国のSULTAN OF THE DISCOとの2マンライブ実現!

やった!

ということで、SULTANのプロモーションも兼ね、

韓国ソウル最終日のお話。毎度長くてすみませんが。

 

 

11月16日  曇り

 

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チェックアウトの時間にホテルまで車で迎えに来てくれたのは、

スルタンのベーシストG(ジー)君。

昨晩の打ち上げ時に彼の日本語力も存分に発揮されてすっかり仲良くなった韓国の若者。

そのルックスとベースの弾きっぷりから、

私は彼を勝手に「韓国のハマ・オカモト」君と名付けたのであった。

 

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そして彼はバンドのメンバーも認める名ドライバーだという。

そんな彼の安定の日本語力と運転技術が

この日一日のソウルでの時間を申し分なく快適なものにしてくれたことに

まず最大級の感謝の意を。

ハマ君、否ジー君。ホントにどうもありがとう。

 

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彼がまず連れて行ってくれたのが、ピョンヤン式冷麺の名店だという「乙密䑓」。

例によってまずキムチ類のお通しが山盛りで運ばれてくる。

しかもここのキムチは葉を切らずに丸の状態のままでゴロッと出てくる。

大きなハサミを使ってジー君が慣れた手つきで切り分けてくれた。

キムチを一口食べて皆「お!」と顔を見合わせ、うまい!

サカナ成分が一際効いたキムチは、オッさん成分が濃くなってきたFUNKY4の味覚にフィットしたらしく、おかわりの皿もザクザクと切り分けるジー君はなかなかに得意げであった。

ヤカンの中身をお茶だと思って湯のみに注ぐと薄く白濁したスープ。

牛骨スープのような感じ。

これもおいしかった。

緑豆のチヂミ。もちろんおいしい。

そして冷麺。

 

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韓国で食べたどの料理にも感じたことだが、一口目に味が把握できない。

あれ?ってなことになる。

思っていたところまで味が届いて来ない。

向こうも探り探りこちらの嗜好をうかがいながら、さてこの人の味覚配列だとワタクシはどこに座るのがベストかな、と戦略を練って迫ってくるような懐の深さを感じる。強烈なインパクトのわりに案外奥ゆかしい。

見た目の色合いは殺風景であったが、なんのなんの、食べ進めるに連れて周りの音が遠のいて行くような陶酔があった。

結局なんの味なのかよくわからなかったが、おいしかった。

 

続いて楽器屋。

ソウル中のあらゆる楽器が一同に集う楽園があるという。

巧みに車を走らせながら、ジー君はここは何々であれが何たら門です、みたいなことを丁寧に説明してくれる。

ソウル駅を通過し、もうしばらく行くと楽園。

デパートというのか、高速バスターミナルのような建物の二階と三階に、ズラリと様々な種類の楽器を扱う大小のお店が並んでいる。

おぉ!と興奮しながらひとしきり物色。

レトロなメトロノームがあって、わぁ、これ実物は初めて見たなぁいくらっすか?ハウマッチ

?と尋ねると意外に高くて意気消沈した自分の不甲斐なさよ。

それでも楽しく見学した。

そのままイサンドンの街を散策、しかし雨が降ってきたので、じゃうちの近所のローカルな市場へ行ってみましょう、というジー君の提案に乗る。

 

途中、あ、と思い出したようにジー君。

レコ屋ありますけど…

 

キラーンと目を輝かせたFUNKY4。

それそれ!行こう行こう!

と2軒をハシゴ。

2軒目の店は中古レコードの品揃えがソウル一というだけあって足の踏み場もないくらいにレコードが所狭しと並べられている。

ホリホリとレコード棚を掘り進めていくと、

あれ?半分以上のレコードに値段が付いていない。

あのー…と店員さんに尋ねると、値段シールの貼られていないものはその場でオーナーさんにメールでおうかがいを立て、数分後に返信が来てその価格に納得がいけばご購入いただくというシステムを当店は採用しているニダとのこと。

ほほう、なかなかに運試し的な要素も強い。楽しそう!

ということでFUNKY3がそれぞれ発掘したブツを持ち寄り、レッツおうかがい。

(この時点で私はあえなく脱落している点、ご了承ください)

 

数分待って来ましたドン!

うわ~そうか~とか、まぁ妥当かな~とか、おぉよしよしとか、

それぞれリアクションありながらも結局みんな買っていた。

(ほんと皆さんお好きですねぇ)

3人ともホクホクとご満悦な表情で店を後にした。

 

あるあると思っていた時間も、気がつけばだんだんとなくなってきた。

じゃあ次は市場へ。

 

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ということで向かった先は「望遠」というとこの市場。

観光向けではない市民のマーケットということで、

全体的にホンワカとしたまろやかな空気感。

うわ~いいな~こういうとこ大好きなんよ~

といきなりテンション上がった(らしい)私を見てジー君が一言、

 

「やっと ジョーさん こころから わらって くれましたね」

 

気恥ずかしさと申し訳なさと心強さと。

(楽器屋もレコ屋やも楽しかったんだけとねぇ、なんかすみません)

 

そんなデキル男ジー君、キムチならココ、海苔ならココ、揚げ物ならココなんです、と贔屓の店を案内してくれる。

昼の冷麺でお腹いっぱいのはずが、市場の活気に釣られて、

なんか腹減ってきたな~と我らが腹減り隊長モビー氏が言い始めると

今回ばかりはなんかそんな気がしてくる。

ジー君オススメの串揚げと海苔巻きを軽くシェアして食べる。イケる。

ここも安いんです、と何やら麺の店。

刀削麺だという。3000ウォンで一人前。二人前をこれまたシェアする。

 

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彼らは日本から来てるのです、

とおそらくジー君が店員さんに話したのを聞いていたのだろう、

隣の席で一人黙々と麺をすすっていたおじさんが

ペチャクチャと店員に何か注文するとまた無心に麺をすすり始める。

何かと思えば、「コイツラにオレから一杯ご馳走させてくれ」ということらしく、あらまカムサハムニダとお礼を述べても、彼はこちらを見向きもせずに手だけ振って店を後にした。というわけで二皿平らげた後にガッツのあるもう一皿が届けられ、すでに満腹感否めなかったが四人はありがたくそいつにガッツいた。

隣国の友情の味がした。マシソヨでした。

 

16時半にスルタンの事務所でドライバー交代。

ジー君おつかれさま、12月また日本でね、そしてラストランをC君よろしく。

 

金浦空港にはお世話になった日本人スタッフYさんもお見送りにいらして、それではみなさんサヨウナラ。また必ず来るよ、と再会を誓う。

 

充実の韓国3泊4日の旅。

そんな旅路を支えてくれたスルタンの皆さんが急遽来月来日決定!

絶品の韓流ファンク。

是非観て聴いて触れて頂きたく。

ジャパニーズ・ファンキー大使館スクービードゥーが

自信を持ってオススメするファンキー日韓交流戦。

 

12/9(水)は東京青山月見ル君想フに大集合でお願いします!