ナガイケジョー
韓国へ
【2015/11/14】
11月13日
韓国へ。
初の海外ライブ。
いつもと同じ楽器を抱え、
羽田から金浦へひとっ飛び。
昼過ぎ発のコリアンエアー。
四、五人いるCAさんは一人の日本人を除いて皆韓国の方。
テキパキと仕事をこなしている。
さすがにプロの目利きの力が備わっているのか、
一席ずつイヤホンを配る際に瞬時に相手の国籍を見分けて
「イヤホンをどうぞ」「イヤホンなんちゃらニダ」みたいなことを
言いながら近づいてくる。
通路を隔てた隣りに座っていたマツキ氏には
「イヤホンです、どうぞ」と言ったのち
私には「イヤホンなんちゃらニダ」と言って
柔らかな手つきでイヤホンを差し出してきた。
私は静かにそれを受け取った。
たった二時間程度のフライトなのにガラガラと
思いがけず機内食が出てきて妙に得した気分。
しかもおいしかった。サムゲタンみたいなやつ。
ビールまでついてきた。「hite」と書かれたもの。
あたくしすっかり大満足。
飛行機は途中、気流に煽られかなり揺れた。
この力強い揺れがしかし、いまオレは国境を越えているのだ、
という勇ましい気持ちを煽っているようにも感じた。
すぐお隣の国へ渡っているだけなのだが…
金浦空港着。
金浦空港で楽器の引き取りに時間を取られていたら
同じく待ちぼうけ状態の団体さんの中に
スーパーベーシストの櫻井哲夫さんがいらして
調べてみたら14日にソウルでライブらしい。
興奮して思わず声を掛けさせて頂く、ということも特にせずに
遠くから熱い視線だけを送らせて頂いた。
金浦空港で今回のライブをコーディネートしてくださったYさんと
韓国のレコード会社スタッフC君が合流。
国内線乗換ターミナルへバスで向かい、
チェジュ航空での手続きもC君がペラペラと韓国語でサラリと。
外は雨。その影響もあってか、
16:45発の予定が使用機なかなか到着せず結局数十分遅れて出発。
機内は満員であった。一時間程の短いフライト。
チェジュ空港着。今回はすぐに楽器が出て来る。
ここからレンタカーを借りてホテルへと向かう予定であったが
待てども待てども車が来ず、どうやら道が大渋滞している
とのことで、二台に別れてタクシーに乗り込む。
韓国は左ハンドル、右側通行。
わかっていてもカーブのたびに体がねじれるような感覚になる。
前の席ではC君とドライバーさんが韓国語で会話をしている。
一握りも分かる気がしない。
街に溢れるハングルの文字。これまた全くわからない。
ハングル文字の中で多用されるぽっかりと口を開けたような○が
漢字とは違った印象を与える由縁だろうか。
読めるようになれば楽しいのだろう。
外の湿気のためか、タクシーの窓は曇っていた。
ホテル着。
フロントのご婦人とC君が長々と話しをながら
時にヒートアップしているような感じも伝わってきたので
「あぁこれは部屋が取れてなかったのかなぁ」と最悪の事態を想定していたら
予定されていた部屋数が確保さていなかったということ。
あぁもうそんなことでしたら、とモビーさんと急遽ツインに一泊。
部屋に荷物を置いて晩ご飯へ。
C君の会社の社長さん(済州島出身)オススメの食堂へ。
ホントに「食堂」という他ない”THE食堂”。好きな感じ。
BGMの流れない静けさの中を
食器のカチャカチャといくらかの会話と注文の声が
心地よく飛び交う店内。もう11月だというのに蚊も心地良さそうに飛んでいた。
お通しのような感じでキムチやら青菜やら味噌っぽいのやら
赤青黄色の色々なものがまずは食卓に並ぶ。
店員のおばさまも愛想がいいんだか悪いんだかわからない手さばきで
ザッザッザッと食事を運んでくる。
ビールで乾杯。おいしい。
サバのお刺身。
これをサンチュやエゴマの葉に乗せ、
生ニンニクを一カケ加えて巻き、辛いタレをつけて食べる。おいしい。
もちろんそのまま刺身として食べてもおいしかった。
銀の器に盛られた赤飯のような色をしたご飯も一緒に。
続けてスープ。
真っ赤なやつ。メバルの煮込みスープだという。
辛い。
スプーンで中をグルグルかき混ぜてみると
青唐辛子に赤唐辛子に、いろんな辛そうなのが溶け込んでいた。
これまた信じられないくらいにおいしかったが、
信じられないくらいに汗をかいた。食べるのにも気合がいる。
韓国の人は日々の食事の中でこの並々ならぬ気合が自然と備わって行くのだろう。
そしてちょっと油断しているとすぐに食器を下げられてしまう。
ヒーヒー言いながら汗を拭っている合間もまったく気が抜けない。
九時を過ぎると他のお客さんは一斉に帰って行って
店内はFUNKY4一行6名だけとなったが、店は10時までとのこと。
どうぞゆっくり食べてってください、
と言ったらしい(韓国語だったので)おばさまは
店内の席でラーメンのようなものをすすりはじめた。おいしそうだった。
しばらくすると、奥で調理をしていたご主人も一緒に食べ始めた。
食事を終えて、ホテルへ戻る。
途中に焼肉ストリートのような一角があって
肉を焼く匂いがニクニクしいほどに香ばしく漂ってくる。
しかし今はもう無理。
イヤ、オレはまだいける。みたいなことを
うちのファンキードラマーが呟いていたのには聞こえないフリをした。
コンビニに立寄り、飲み物やらをちょっとだけ。
初めてウォンを使う。
お会計4,000ウォン。
1,000ウォン札4枚を何度も手元で確認して支払う。
そんでホテルへ戻る。
ホテルは部屋ごとにWiFiが飛んでいるようで、
へ~、スゴイね~、あ、ちゃんと繋がるね~サイトも見られるね~
ってな感じでこうしてブログも更新。
初の韓国済州島の旅。
このあと一体どんな展開が待ち受けているのか?
ひとまず今日はこの辺で。
アンニョンヒガセヨ~