回数券はあと7枚

【2020/12/14】

12月14日

 

薄曇りの朝。

 

背筋が伸びるような冷たい空気の中にも

時折日差しが差し込むと

ホッと気持ちが和む温もりがある。

 

こんな透き通った冬の空気に潜んで

悪さを企む何者かが存在しているなんて

にわかには信じ難い現実。本当なのか?

全部嘘なんじゃないか?

その証拠に、思いっきり空気を吸い込んでやる

ほら、全然大丈夫だぞ!

なんて、洗濯物を干しながら。

夜露に濡れた植物の葉がキラキラと輝いている。

 

午後、スタジオへ個人練。

いよいよ今週末19日は、福島独演会の再振替公演。

3月→7月と延期を経て、三度目の正直となるか?

色々二転三転して地域制限まで設ける形となり、

遠方からご来場予定していた方には心苦しい選択

ほんと、すみません。

配信でも精一杯お届けします。

 

ということで、先週からちょいちょいとスタジオ

永池さん、今日もベースお一人で、精が出ますね

といった塩梅の受付のお兄さん、お久しぶりです

10時間分のお値段で12時間使えます回数券も購入

使い切るよ、ベース一人で。どーもベースーです。

 

10月の無観客独演会とはまたセットリストも変更

実は色々曲はある。あるなぁ、あるねぇ。ふむ。

とはいえ、東北では初の独演会。

低音のメインストリーム(?)は外せないか

などとあれこれ思案中。よし、ひとまずレパートリー

全部ひっくり返してそれぞれ精度高めてこう

えぇい!こんなのどうだ!お、なんだこのフレーズは

ここから発展させて…なんてやっていると

全く違う変な曲の断片が生まれたりして

あれ?なにこれ、いいんでない?やりたい!

で、そればっかり、一時間二時間なんてあっちゅう間

いかんいかん、精度を、SEIDOを高めなければ…

なんて頭に、ホントにそうか?そんなだっけ?と一喝

一瞬のヒラメキと、その場限りの焦燥と瞬発力

思いがけず生まれた低音の揺らめきに

ずっと身をゆだねたくなるような束の間の安息

と、言葉を並べながら、なんだかよくわからなくなりつつ

独演会とはそもそも、小綺麗に演奏するために

設けた場所ではないのでありました。

一人なんだから、お好きなように。

ただし、全力で。

筆はまっすぐに立てて、書くこと。

回数券は残り7枚。足りる?ね、練習し過ぎも禁物。はい。

 

ひとしきり好き勝手演奏を終えて、ふーーっ

換気換気とドアを開け放ち、片付けていると

制服姿の女子高生や、

これからダンスのレッスンでもあるのか

小学校低学年くらいのキッズたちが意気揚々と通過し

(午前中だとほとんど見かけない年齢層の人たち)

あ、皆それぞれ気をつけながら活動してんだな、と

たったそれだけのことで、ポンと背中押される気分

少しずつでも、世の中いい方向に向かいますように

 

God Bless The Child

 

明日からもどうぞ安全に。希望も忘れず。