ファンクは、ともしび。

【2019/8/5】

8月4日

 

晴天、暑い。

 

昼、東京からバンドワゴンを走らせ、名古屋へ。

夜、タワレコ名古屋インストア、たくさんのご来場ありがとう。

アルバム『Have A Nice Day!』リリースから5日。

みなさん既にご自由なスタイルでたくさんお聴き頂いてることと思いますが、

もっともっと聴き込んでいただきたい!

というわけで、こちらでもベーシスト的セルフライナーノーツを。

思いつくままに。

 

M.07 「サバイバルファンク」

 

変拍子、というものをさほど意識しないタチなんです、わたし。

なので、聴きながら(弾きながら)拍子を数える、ということ

特にすることなく(逆に、できない)ただそういうリフを弾く、

このフレーズの感じで弾いてれば、全体的に合うし、問題なし

って感じで、弾いてます。

だから初めてこの曲のデモ聴いた時も、あ、普通のエイト(8分)

じゃないんだな、でもリフが印象的なおもしろい曲だな、ムフフ

出されたものは文句言わずに残さず美味しくいただきます、

みたいなスタイルで。(違うかな)

というわけで、いまだにコレが何分の何なのか、特に意識することなし。

 

昨年10月に10曲入りのデモをもらって、12月にまずお試しRECしてみよ。

その段階で、まずこの曲録ってみたい、と言った時に、

コヤマさんは即同意、リーダーはちょっと謙遜気味に、

こんな変な曲だけど、大丈夫?みたいなリアクション、だったような。

結果的にこの曲を先行シングル的にリリースできたのは、良かったですね。

ネクスト・ステージ、見せられるな。と、その直感、グッジョブでした。

 

ベースの機材は、いつものFENDER ジャズベース1974年、

アンプはスタジオ(池袋のStudio Dede)にあったAMPEGのHERITAGE B-15N、

DIは、こちらもスタジオに置いてあったAGUILAR DB900。

途中2:32辺りから一瞬聴かれるブイーンと歪んだ感じになるところは

PRESCRIPTION ELECTRONICSのDEPTH CHARGE。

 

基本的なフレーズはデモ音源に沿って弾いてますが、

細かなニュアンス(スライドだったりビブラートだったり…)

あと2Bに出てくるスラップや、最後サビのフレーズの展開なんかは

自分で都度アレンジ。それくらいのバランス、ちょうどいい、かな。

 

そうそう、前作『CRACKLACK』、その前の『ensemble』辺りは

曲構成含め、マツキ氏がきっちりとデモの段階から作り込んで来ていて、

それを自分なりのテイスト加えつつも、割と崩さずそのまま表現する

という流れが続いていたので、正直こういう作り方って今時っぽいし効率いいし、

(外仕事でRECする時は大体そんな感じ、デモありきで当日そこから発展させる形)

その瞬間のヒラメキだったりノリで、WAO!最高のテイク録れたね、ってなるの

ミュージシャンシップに則ってる感じで、いいなーこういうの、プロっぽくて。

SCOOBIEもこの形でやりゃいいじゃない、と思っていた節もあるのですが、

今回この「サバイバルファンク」RECで、スタジオであーだこーだアイディア出したり、

その後、今作RECに向けて、

リハスタで四人顔突き合わせながら、アレンジ練る作業を経てみると、

やっぱバンドはこっちだな、と。トライアル&エラー=試行&錯誤(同意語)

時間かけまくって全部ボツにして、サーチ&デストロイ=イギー&ポップ(類義語)。

しょうがねぇや、コレばっかりは。バンドってそんなもんだ。効率悪い。

その効率の悪さ、に由来する、執念深さ。味わい深さ、なかなか他では味わえないです。

 

なんか、脱線。

「サバイバルファンク」、全体的にとても好みのいい低音です。

アレンジを考える時、例えばここはレッチリのフリーっぽいなとか、

ミーターズみたいなイナタイFUNK、ヘッドハンターズみたいな粘り気を持って、とか

なんとなく漠然としたイメージでフレーズを作ることってあるのですが、

サバファン(便宜上、略します)2:52辺りからのアルペジオっぽいフレーズは、

THE BACK HORN 光舟さんっぽいなコレ、と思いながら作り、弾きました。

(あくまで勝手なイメージ&リスペクトをもって)

なんか、いいところでこういうテク&エモなフレーズをぶち込んでくる、光舟さんのイメージ。

ちなみに『SPARKLE』収録の「ORANGE」イントロのベースラインは、

なんとなくヒナッチさんっぽいイメージで弾いています。

(あくまで勝手なイメージ&リスペクトをもって)

てなわけで、バクホとの9月の対バンが楽しみです。(テナーともいつか対バンしたいですね)

 

長くなってしまいました、が、サバファン、もう一つのエピソードとして。

この曲をRECしていた12月の某日に

Go!Go!Vanillasプリティ君の事故のニュースが舞い込んで来て、

正直演奏している間中、ずっとそのことが頭から離れず。

とにかく無事でいて欲しい、という願いを込めながらこの曲を弾いたこと

今となっては(プリティも徐々に回復してきているとのこと。良かった!)

そんなこともあったなーって感じに消化されてますけども、奇しくも

この曲のタイトルが「サバイバルファンク」となったことも

ただならぬ運命的な何かを感じざるを得ません、アレ?なんか大袈裟かな。

でも、バンドって奇跡なんだ、生きるための灯火、生きてて良かった、

ほんと、当たり前じゃない。

 

先日、マイ・ベースヒーロー、な方と、スタジオで音を鳴らすことが。

興奮とか、もうずっと好きでした、とか、そういう感情を伝えるのベタ。

緊張感から解放された今、もっとああしとけば、こうしとけば、あるけども

そういう時に浮かれず平常心を装おうとする自分も嫌いじゃない。

でもせめて、自分のベース弾いてもらえば良かったな、全オレが泣きます。

とにかく、すごい嬉しかった、続けてて良かった。写真撮っときゃ良かった。

一緒にやろう、その言葉、家宝にします。

けど、自分にはまずバンドがあって、なかなか難しくもあり。

改めて人と一緒に音を鳴らすことの喜び、感じざるを得ません。

“I Believe In Miracles”、ホントそれ!

またご縁がありますことを。乾杯。

 

あれ、また脱線。

ひとまず今日のところはこの辺で、おひらき。

灼熱続きかと思えば、今週からは台風続き、との説。

勘弁してください、とりあえず皆さん、安全第一で。

『Have A Nice Day!』、聴いてくださいね。

聴くのコレから、という方も、

まだまだ出会える余地があるって素晴らしい。

 

それでは皆さん、Have A Nice Day!

なるべくまたすぐ更新しますね。

 

Light My Fire…