若34歳

【2015/12/5】

 

12月4日  晴れ 強風吹き荒れる

 

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レインボーブリッジを臨む港で撮影中。

とっぷりと日が暮れて夜になった。

強風にあおられ水面がゆらゆら、七色の光が滲んで見える。

 

待ち時間が長くて退屈、なので書く。

 

12月3日  雨

 

誕生日だった。

おめでとう、ありがとう。

こんにちは、34歳。これから一年よろしくね。

去年の今日は野音で撮影をしていた。

ポスターに使われていた写真。

快晴だった。

夜は福原美穂ちゃんのライブを観にブルーノートへ。

酒は飲まなかった。

時たま起こる禁酒モードの最中だったのだ。

ブルーノートで酒を飲まずにライブを観るなんてオレもいくらか大人の余裕を手に入れたな、と思いながら帰路についた。

しかし、今年はまんまと酒を飲んだ。

飲んだどころか大好きなビールが産まれる工場にまで出向いてできたてのビールに「産まれてきてくれてありがとう」と手を合わせた。

 

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グビリ。

Wao!! 極上のうまさ。

うますぎて酔っ払うのを忘れてしまった。

 

確固たるビール愛に裏打ちされたスタッフ女史による製造行程の説明から

熟成される前の、まだビールになり損ねている状態のビールを

「若ビール」と呼ぶことを知った。

その響きが妙に愛おしく感じられた。

 

若。

 

すでに若ベーシストの域からは脱してしまったであろう私。

そこそこ熟成されてきた。きてしまった。

熟34歳?

うーん、でもやっぱ若34歳。

だからというわけではないが、髪を切った。すっきり。

もう15年来の付き合いの美容師さんには

「韓流感出して(今更だけど、照)」

とリクエストしたのはここだけの話。

「あいよ!」

とチャチャッと刈り上がったのがこの頭。話が早い。

冬の風が今日はやけに強く、冷たい。

ここは、アウェイ。よろこんで。

 

日付変わって本日5日は名古屋、明日6日は大阪十三。

 

寒風にさらされて冴え渡る頭が

演奏にDO影響するのか、その目と耳で確かめに来てください。

 

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艸木蟲魚

【2015/12/2】

 

12月1日 快晴

 

早いもので、

という陳腐な言い回しもこの際やむを得ないくらいに

早いもので、今年も12月。

 

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早かったなぁ、2015年は。

色々なことが目まぐるしく過ぎていって

その都度目をこらしてしっかり見届けているつもりなのだが

しかとこの目に焼き付けたつもりでも

忘れっぽいこの性分が恨めしいほどに

些細なことから大事なことまで

気が付けばポロポロと記憶の中からこぼれ落ちていってしまう。

ポンコツなんだ、この頭は。

別に忘れ去ってしまっても構わないのだが、時には思い出したい。

だから私は記すことにしたのです。

あったこと、感じたことをできるだけ仔細に。

 

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今日はグラン・カレというコンゴのミュージシャンの音楽を聴いていた。

快晴の青空がよく似合う、古い音楽。

エレキギターというよりも

電気ギターといった方がピタッとハマる感じの

ビリビリしたギターの音にシビレル。

ハマると超絶トリップ感覚、これって非合法? 否、合法。

健全なる不健全なトランス感、リズムもなんだかイカしてんぜ。

 

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これはエマーソン北村さんがオススメしていた盤なのだ。

「ミュージックマン」という、

リハスタやレコーディングスタジオにデデーンと置かれている

辞書みたいな音楽業界内重要企業&スタジオ&音楽家紹介本があって、

それをある時スタジオでパラパラめくってみていたらば

チラとエマーソンさんがその年に一番聴いた盤として

コレを紹介していたのを見て妙に気になっていたのだ。

そしてアタイはそれを買ってみたのだ。良かったのだ。気分に合ったのだ。

そして暫く聴いていなかったその盤をなぜだか今日また聴きたくなったのだ。

理由はわかっている。

先日岡山で松永孝義さんのライブ盤を買ったから。

 

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11月25日、岡山。

城下公会堂でアコースティックライブを終え、

片付けも一段落、さぁこれから打ち上げましょうか

というところで店内を何気なく物色していたら

松永さんの『QUARTER NOTE』というライブ盤が置いてあった。

買おう買おうと思っていてずっと買ってなかったやつ。

 

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ここで白状すると、私は岡山贔屓なのです。

岡山の街に来ると、その洗練された文化の香りに

自分の中の文化的なものに触れたい欲、

のようなものがむくむくと沸き上がってきて

無性に本を買いたくなったり(ちょうどよく古本市がやっていたりする)

無性に美を愛でたくなったり(ちょうどよく後楽園があったりする)

無性に知識を吸収したくなったり(ちょうどよい展示会がやっていたりする)

無性に良い音楽を聴きたくなったりするのです。

そしたらちょうどよい塩梅に、城下公会堂の棚にこのCDが

「だったら私を聴きたまえよ、ゴホン」と鎮座されていた次第。

 

「これ買います」

 

「あら、ありがとうございます」

続けて店主さんが言うには

この盤はエマーソンさんのオススメでココに置いてあると言うこと。

なぜなら、氏も参加しているから。

なにせMUTEBEATの同輩ですからね。すごい人たち。

 

ここ数年はライジングサンを中心に様々なところで顔を合わせる機会があって

あ、どうも、みたいな感じでご挨拶させて頂くことも多いエマーソンさん。

 

氏から頂いた20周年お祝いコメントが最高だったことを

ここで改めてご紹介したい。

私はこの言葉に深く納得し、深く感動したのであります。

 

「僕はキーボードのいないバンドが好きなんですよ(笑)。ソリッドで、ファンキーで、隙間があっても気にしない、それがバンドでしょ?最初は mods かと思ってた。それはそれで好きなんだけど、実際の SCOOBIE DOはそれ以上でした。どうぞこのまま、隙間のあるファンキーでお願いします。」

 

うん、素晴らしい。わかります。かっこいい。

 

このコメントにならって言わせていただくと、

僕はベースが多くを弾かないバンドが好きなんです。

ルードでオーセンティックで、隙間があっても気にしない、それがグルーヴでしょ?

 

ってことで話をまた松永さんに戻しましょう。

 

YouTubeで松永さんを検索すると、

屋敷豪太さんとのセッションの映像が見られるのですが、

そこで氏はグルーヴのことを「おばけ」と表現しています。

 

おばけ。

だから、それについてどうのこうの言うもんじゃない。

とこういうわけ。

 

うん、素晴らしい。わかります。かっこいい。

 

グルーヴは、おばけ。

そいつに憑かれたら人間じゃいられなくなっちゃう。

言うなれば、妖怪。ゲゲゲ。

水木しげるさんの世界。

調布はピース・ミュージックでのレコーディングの際には

いつも先生のサイン入り色紙に見守られていました。

(ご冥福をお祈り申し上げます)

 

人間じゃないもの、

世の中の最底辺から世界を見定める視線を持っていること。

音を鳴らすことに謙虚であること。

先日岡山で訪れた薄田泣菫展@吉備路文学館にならって言えば

『艸木蟲魚』の目。草と木と虫と魚と。

そういう人たちの表現には、共感できるものが多い。

(でも『艸木蟲魚』は以前に何かピンと来なかったので途中で投げ出しました…今度再チャレンジしてみよう)

 

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はて、なんの話をしていたのだっけ?

 

そうでした。

早いもので、12月になりました。

 

今日は車の免許の更新へ。

いまだに奇跡のゴールド。

キープ・オン・安全運転。

 

週末にはツアー名古屋&大阪公演。

バンドワゴンでゴーゴー。

そのあとも仙台、宇都宮、岐阜、熊谷へ。

フラカン武道館もいよいよ目前(!)

 

年末は大晦日年越しライブ。

の前に個人的にですが、29日下北沢CLUB Queにて

初めてK.O.G.A.カバーナイト、出ます。

山下達郎さんの楽曲を、豪華共演陣とともに!

 

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そして個人ものでもうひとつ。

来年2/17(水)に札幌sound lab moleにて

おかもとえみとナガイケジョー

イベント出演決定しました。

寒い寒い、であろう2月の札幌に

ほんわかあったかな一時を、しっとりと。

 

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先日発表されたニューアルバム『アウェイ』に関しては

長くなってしまったのでまた後日。

 

ひとまず残り一ヶ月を切った2015年、

今暫く20周年イヤーを満喫することにしましょう。

 

待ち受ける真冬の到来、くれぐれもご自愛を。

 

 

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韓国のハマ・オカモト君

【2015/11/21】

11月20日 23時

 

明日の広島に備え、本日は大阪泊。

初めて泊まる江坂という場所が大阪のどこら辺なのかよくわからない。

韓国にも中国にもありそうな地名だ。

そのせいか(そのせいではないでしょうが)

ホテルには海外からの旅行者ばかりと見える。

 

TOUR「Funk-a-lismo! EXTRA」が

一昨日の横浜公演からスタート。

始まったばかりなのでライブの細かな話に関しては

ここでは多くを語りますまい。

晩秋の夜に心地よく人間辞められるセットリスト、

とでも言うべきか。

明日広島はどうなるか。福岡はどう出るかな。

楽しみは尽きない。

 

横浜公演の際に、新たに告知された情報。

来年4/23(土) 横浜CLUB LIZARDにてツアーvol.10公演決定。

そして、12/9(水)青山月見ル君思フにて、先日共演した

韓国のSULTAN OF THE DISCOとの2マンライブ実現!

やった!

ということで、SULTANのプロモーションも兼ね、

韓国ソウル最終日のお話。毎度長くてすみませんが。

 

 

11月16日  曇り

 

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チェックアウトの時間にホテルまで車で迎えに来てくれたのは、

スルタンのベーシストG(ジー)君。

昨晩の打ち上げ時に彼の日本語力も存分に発揮されてすっかり仲良くなった韓国の若者。

そのルックスとベースの弾きっぷりから、

私は彼を勝手に「韓国のハマ・オカモト」君と名付けたのであった。

 

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そして彼はバンドのメンバーも認める名ドライバーだという。

そんな彼の安定の日本語力と運転技術が

この日一日のソウルでの時間を申し分なく快適なものにしてくれたことに

まず最大級の感謝の意を。

ハマ君、否ジー君。ホントにどうもありがとう。

 

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彼がまず連れて行ってくれたのが、ピョンヤン式冷麺の名店だという「乙密䑓」。

例によってまずキムチ類のお通しが山盛りで運ばれてくる。

しかもここのキムチは葉を切らずに丸の状態のままでゴロッと出てくる。

大きなハサミを使ってジー君が慣れた手つきで切り分けてくれた。

キムチを一口食べて皆「お!」と顔を見合わせ、うまい!

サカナ成分が一際効いたキムチは、オッさん成分が濃くなってきたFUNKY4の味覚にフィットしたらしく、おかわりの皿もザクザクと切り分けるジー君はなかなかに得意げであった。

ヤカンの中身をお茶だと思って湯のみに注ぐと薄く白濁したスープ。

牛骨スープのような感じ。

これもおいしかった。

緑豆のチヂミ。もちろんおいしい。

そして冷麺。

 

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韓国で食べたどの料理にも感じたことだが、一口目に味が把握できない。

あれ?ってなことになる。

思っていたところまで味が届いて来ない。

向こうも探り探りこちらの嗜好をうかがいながら、さてこの人の味覚配列だとワタクシはどこに座るのがベストかな、と戦略を練って迫ってくるような懐の深さを感じる。強烈なインパクトのわりに案外奥ゆかしい。

見た目の色合いは殺風景であったが、なんのなんの、食べ進めるに連れて周りの音が遠のいて行くような陶酔があった。

結局なんの味なのかよくわからなかったが、おいしかった。

 

続いて楽器屋。

ソウル中のあらゆる楽器が一同に集う楽園があるという。

巧みに車を走らせながら、ジー君はここは何々であれが何たら門です、みたいなことを丁寧に説明してくれる。

ソウル駅を通過し、もうしばらく行くと楽園。

デパートというのか、高速バスターミナルのような建物の二階と三階に、ズラリと様々な種類の楽器を扱う大小のお店が並んでいる。

おぉ!と興奮しながらひとしきり物色。

レトロなメトロノームがあって、わぁ、これ実物は初めて見たなぁいくらっすか?ハウマッチ

?と尋ねると意外に高くて意気消沈した自分の不甲斐なさよ。

それでも楽しく見学した。

そのままイサンドンの街を散策、しかし雨が降ってきたので、じゃうちの近所のローカルな市場へ行ってみましょう、というジー君の提案に乗る。

 

途中、あ、と思い出したようにジー君。

レコ屋ありますけど…

 

キラーンと目を輝かせたFUNKY4。

それそれ!行こう行こう!

と2軒をハシゴ。

2軒目の店は中古レコードの品揃えがソウル一というだけあって足の踏み場もないくらいにレコードが所狭しと並べられている。

ホリホリとレコード棚を掘り進めていくと、

あれ?半分以上のレコードに値段が付いていない。

あのー…と店員さんに尋ねると、値段シールの貼られていないものはその場でオーナーさんにメールでおうかがいを立て、数分後に返信が来てその価格に納得がいけばご購入いただくというシステムを当店は採用しているニダとのこと。

ほほう、なかなかに運試し的な要素も強い。楽しそう!

ということでFUNKY3がそれぞれ発掘したブツを持ち寄り、レッツおうかがい。

(この時点で私はあえなく脱落している点、ご了承ください)

 

数分待って来ましたドン!

うわ~そうか~とか、まぁ妥当かな~とか、おぉよしよしとか、

それぞれリアクションありながらも結局みんな買っていた。

(ほんと皆さんお好きですねぇ)

3人ともホクホクとご満悦な表情で店を後にした。

 

あるあると思っていた時間も、気がつけばだんだんとなくなってきた。

じゃあ次は市場へ。

 

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ということで向かった先は「望遠」というとこの市場。

観光向けではない市民のマーケットということで、

全体的にホンワカとしたまろやかな空気感。

うわ~いいな~こういうとこ大好きなんよ~

といきなりテンション上がった(らしい)私を見てジー君が一言、

 

「やっと ジョーさん こころから わらって くれましたね」

 

気恥ずかしさと申し訳なさと心強さと。

(楽器屋もレコ屋やも楽しかったんだけとねぇ、なんかすみません)

 

そんなデキル男ジー君、キムチならココ、海苔ならココ、揚げ物ならココなんです、と贔屓の店を案内してくれる。

昼の冷麺でお腹いっぱいのはずが、市場の活気に釣られて、

なんか腹減ってきたな~と我らが腹減り隊長モビー氏が言い始めると

今回ばかりはなんかそんな気がしてくる。

ジー君オススメの串揚げと海苔巻きを軽くシェアして食べる。イケる。

ここも安いんです、と何やら麺の店。

刀削麺だという。3000ウォンで一人前。二人前をこれまたシェアする。

 

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彼らは日本から来てるのです、

とおそらくジー君が店員さんに話したのを聞いていたのだろう、

隣の席で一人黙々と麺をすすっていたおじさんが

ペチャクチャと店員に何か注文するとまた無心に麺をすすり始める。

何かと思えば、「コイツラにオレから一杯ご馳走させてくれ」ということらしく、あらまカムサハムニダとお礼を述べても、彼はこちらを見向きもせずに手だけ振って店を後にした。というわけで二皿平らげた後にガッツのあるもう一皿が届けられ、すでに満腹感否めなかったが四人はありがたくそいつにガッツいた。

隣国の友情の味がした。マシソヨでした。

 

16時半にスルタンの事務所でドライバー交代。

ジー君おつかれさま、12月また日本でね、そしてラストランをC君よろしく。

 

金浦空港にはお世話になった日本人スタッフYさんもお見送りにいらして、それではみなさんサヨウナラ。また必ず来るよ、と再会を誓う。

 

充実の韓国3泊4日の旅。

そんな旅路を支えてくれたスルタンの皆さんが急遽来月来日決定!

絶品の韓流ファンク。

是非観て聴いて触れて頂きたく。

ジャパニーズ・ファンキー大使館スクービードゥーが

自信を持ってオススメするファンキー日韓交流戦。

 

12/9(水)は東京青山月見ル君想フに大集合でお願いします!

 

 

アフィルグ in Seoul , Korea

【2015/11/18】

 

15日  晴れ

 

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朝7時半にロビー集合。

C君の運転でチェジュ空港へ。

今回はイースタージェットという航空会社で金浦へ飛ぶ。

10時ちょうど発の便。

荷物を預け、朝食は同行しているC君の会社の社長さん(以下、社長さんと呼ぶ)オススメのウニのスープ、「福」と書かれた器に入ったご飯とともに。

 

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ワカメたっぷりウニ少なめのあっさり味で疲れた胃に優しい食事をいただいた。

ここでしかし、社長さん苦笑い。

飛行機が40分程遅れるという。

まぁまぁそれくらいは、とまだ皆んな余裕の表情。

手荷物検査を終え、各々搭乗口周辺でコーヒーをすすったりして時間を潰していると、若干慌て気味の日本人スタッフYさんが、使用機がまだ金浦を飛び立ってすらいないという情報を仕入れたらしく、案内ボードを見たらオヤオヤ、出発時間が12時半に。それすらも怪しい、と韓国事情に通じたYさんは電話を掛けたりで忙しそう。

ひょえ~と思いながらも突如懐へ飛び込んで来た時間を使ってブログを書いたり。

 

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まぁ最悪ライブの時間までには着くだろう、と写真をまとめたり何なりしているうちに無事搭乗の時間。結局2時間45分くらい遅れたのかな。

ホテルを出てから7時間かけてようやく金浦空港へと辿り着いた。

スタッフの出迎えを受け、車でライブハウスへ。

昼食もホテルへのチェックインもあったもんじゃない、一目散に車を走らせる。

 

ソウルの街はやはり大都会。

そもそもソウルに行くよりも先にチェジュに行き、しかもライブまでやってるなんて輩はなかなかいないであろうとこの時初めて気が付いた。

さすが獣道の申し子。

ファンキーの神が付いている。

ライブハウスのあるホンデ地区は若者たちが集う今一番「ナウい」繁華街だとか。

さて本日の会場、Lezhincomics V-Hall。

地下3階へ降りるとスタッフさん数名が温かく迎えてくれた。

ホールはちょっと縦長の作り、後方は劇場のようにベンチ式のシートになっていて日本ではあまり見ない作り。

用意していただいていたお弁当を食べる。辛いのと辛くないのと2種類あったが自然に辛い方に手が伸びた。

体が求めるようになってきた。結果また汗をかいた。

 

リハーサル。

こちらも問題なくやりやすい。

音が気持ち良く響いている。

日本語が堪能なライブハウススタッフK女史の助けもあり、音響さんや照明さんとのコミュニケーションもスムースに。ほんとありがたい。

 

FUNKY4、スタンバイ中。

スルタン・オブ・ザ・ディスコの皆さん(以下スルタンと呼ぶ)にも改めてご挨拶。写真やライブ映像からは素顔が分からなかったが、皆ツヤッとしたかわいらしい顔をしていた。仲良くなれそうな予感がする。

 

本番直前。

いつものSEが鳴ると客席からは大歓声。

盛り上げ上手なソウルっ子たちが集まっているようだ。

(日本から駆け付けてくれたプラワン諸氏にも感謝します)

これはもうやってやるしかない。

さぁいきましょう、ホイサホイサ。(←これは日本語)

 

盛大な歓迎を受けて(ほんとカムサハムニダです)ライブは大盛況。

(自分で言うのもなんですが)

 

踊れる曲、騒げる曲で盛り上がるのはもちろん、「最終列車」のあとのドワ~っと地鳴りのように響いてきた拍手と歓声には、今まで味わったことがないような感動を覚えた。

 

言葉がわからなくても音から響いて伝わるものがやはりあるのだなぁ。

 

結果、ソウルっ子たちは出会ってものの数十分で直ちに人間やめてしまった。

ファンカリズモ的優等生。

アンコールでも一曲。

アイフィールグッド。

重ね重ねカムサハムニダ。

 

スルタンの熱気も凄かった。

そして聴こえてくる曲がどれもファンキー&メロウ。

さらに超キャッチーで、一曲始まる毎に皆「いいな~いいな~」と唸ってしまう。

ステージ袖からチラと見てみたら、皆いい顔をして踊っていた。

 

カラッとしているのだ。

ファンクであり、ディスコであり、そういったとかく汗っかきな方面へと向かいがちな音楽性でありながら、どこかピリッと肌を刺すような乾きが感じられるのは彼らが大陸の冷たい風の中でそのセンスを研ぎ澄ませてきた「韓流」が故であろうか。日本にはないサウンド、ポップセンス。要チェックやで!

 

と、休み休みここまで書いていたらもうすぐ家に着きそうです。

帰国してまず最初にしたことはコンビニでビールを買うことでした。

 

現在16日23時ちょうど。

ただいま日本。

これからもよろしくDOぞ。

 

——-

 

という書き掛けの文章を、17日の26時にアップ。

今日はリハした後にちょびっと個人練入って夜中に撮影。

小雨がぱらつく中、いい感じでした。

 

明日18日は横浜ワンマン。

EXTRAツアー初日。

何が出るかな?

ご期待ください。

 

 

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フリーのことは知ってます。in Jeju , Korea

【2015/11/16】

 

11月16日 朝

 

ソウルでの夜が明け、目を覚ますと真っ暗な朝。

今の時間と外の明るさとの釣り合いがなかなか取れない。

7時を過ぎても車がライトを付けながら走っている。

 

さて、前回の続き。

 

14日 夜

 

済州島でのライブは「CITY BEAT」というサーキット型のイベントで

今回出演するGET SPACE含め全5箇所で同時開催されているもの。

DJ陣含め20組強の出演者の多くはソウル界隈から来ているらしい。

海外からの出演者はスクービードゥーのみ。

 

前の出演者は四人編成のロックンロールバンドで

みな黒を基調にしたシュッとクールな格好をしている。

一体どんな感じなんだろう、

いきなりザ・ニートビーツみたいなマージービートやり出したりして

なんて期待していたら一曲目がまさかの『仁義なき戦い』テーマ曲の

ロックンロールカバーでアガった。

そのあとの曲も瑞々しいロックサウンドでかっこよかった。

 

一人で踊り狂う女の子。

二人肩を並べて片足でリズムを取る彼氏と彼女。

壁やカウンターに寄りかかりながらドリンク片手にちょいノリする大人たち。

あるいは興味無さげに見えて実は心の奥で静かに感動している同業の人。

ライブハウスで繰り広げられるそんな多種多様な楽しみ方のひとつひとつを

ここ韓国・済州島で当たり前のように見受けられたことは

やっぱりみんな音楽が、ライブが好きなんだ

ということを改めて感じさせてくれて嬉しかった。

 

決して多いとは言えなかったお客さんたちが

自分たちのライブで踊ったり、騒いだり、

スマホを取り出して動画を撮り始めたり、

思い思いの形でなんらかの反応を示してくれること。

よくわからないけど、なんかこんな音楽初めて見た、

ナニコレ?

という感じの目をして突っ立っていたり。

 

そんな人たちの前で上手に手を抜くことができるようになったとしたら

その時はもう音楽をやめる時なんだろうなぁとこれを書きながら今思った。

こちとら恥ずかしいくらいに汗かいて全力で音を鳴らして

ふとライブ終盤で歯を食いしばりながらギターソロ弾いてるギタリストを見たら

あぁなんかもうみんな狂っちゃってんなぁ取り憑かれてんだなぁと

きっとその時は心の中でニヤニヤしていたんだろうなぁ。

 

済州島でのライブは、そんな感じでとても初々しい気持ちになった。

 

終演後、ライブに感動したと上機嫌のおじさんが

「おまえのベースはフリーみたいで最高だった。

フリーって知ってっか?レッドホットチリペッパーズの」

と肩を叩かれたのが、なんか良い思い出。

一日で良いからフリーみたいなムキムキの体になってみたいものだが

ここ数日の肉と唐辛子とニンニクの大量摂取によって

いくらかベースもムキムキ成分多めで鳴っていたのかもしれない。

なんにしろ楽しい一夜。

 

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マッコリで乾杯して、ほどほどに飲んで、

済州島名物トンコツラーメンで〆て

(歴史を感じさせる器が秀逸だった)

さぁ明日はソウルへ向かいます。

 

おやすみなさい。

 

 

という文章を、

現在11月16日午前10時22分、記す。

いくぶん饒舌になり過ぎている感否めないのは

あ、今日はライブも車の運転もないし、

こんな日ってめったにないなぁと目が覚めてから気が付いてしまったので

朝から缶ビールを一本いただいてしまっていることによるものです。

 

その辺もあわせてお楽しみください。

今晩、日本へ帰ります。

 

 

ファンキー獣道 in Jeju , Korea

【2015/11/15】

 

11月14日

 

7時半頃 目が覚める。

8時過ぎ、モビー氏と朝食を食べに近くの市場へ。

市場と言えば朝が早い、というわけでもないらしく、

どの店もまだ準備を始めたばかりといった状況。

活況な市場の風景、とは程遠い。

ただ店先に並べ始められているブツを眺めていれば、

自然とこの辺りの名産品が見えてくるもの。

 

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キムチ類はもちろんのこと、

やたらと仰々しく並べられた大中小のみかん、

昨晩食べたサバ等の魚介類、なかでも太刀魚はゆうに1メートルはあろうかという巨大な、先祖代々受け継がれてきた名刀のような神々しい輝きを放った個体がズラリと並べられていて壮観。

 

ところが思いがけず飲食店が見当たらない。

あっちかなこっちかな、

としばらく歩き回っているうちにそれらしいお店を一軒発見。

 

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一切外からは何が食べられるのかわからなかったがひとまず入店。

先客は、6人程でテーブルを囲む一家と、3人連れのおじさんたち。

店内のメニューを見るとちゃんと日本語表記あり。助かります。

ド定番らしい豚の腸詰めクッパを頼む。

すぐに例によってお通しの盛り合わせが到着。

 

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今回はアミエビの塩辛のようなものが強烈であり、しょっぱかった。

奥のおじさま方が頼んだらしいクッパがグツグツと鍋の中で煮えたぎりながら運ばれていく。土着な風土の香りがする。期待が高まる。

隣の一家は大皿に乗った焼き魚を静かにつっつきながら

皆が思い思いの感情を持って食事を済ませているといった塩梅であった。

韓国は料理が出てくるのが早い。待たせない。

というわけで、クッパ登場。

 

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豚骨の白濁したスープが器の底から湧き出るように沸いている。

上にこれでもかとまぶされているのは大量のゴマと唐辛子。

一口食べてみると濃厚な豚骨の旨みが口の中いっぱいに…

といきたいところだがアツアツなのでなるべく口の中いっぱいに広がらないようにして食べる。

濃厚なわりに塩気が足りない。少しずつ塩を足していくとよりおいしくなった。

スプーンで煮えたぎるスープをヨシヨシとなだめるようにして混ぜてみると中には大量のホルモン(臓物と言った方がより雰囲気が伝わる)と赤褐色をした豚の腸詰め。

この腸詰めが英語では”Korean Blood Sausage”と呼ぶらしく

いかにも血なまぐさいというか、「豚でした」という豚の全要素を練り込んであるといった感じでブヒブヒと押しが強い。

一頭の豚が溶け切るまで煮込んだらこの一皿になったといった感じのクッパをこのまま食べ続けていたら『千と千尋の神隠し』のご両親のようにでっかい豚になってしまうのではないかとドキリとして前を見たら、そこには豚ではなくアフロヘアーのモビー氏がいたので一安心した。

二人は人間のままの姿で豚のようにクッパにがっついていた。

 

部屋に戻って両者無言のまま思い思いに時を過ごす。

豚のようにゴロゴロしていたらいつの間にか集合時間に。

とはいえ、集合してまずすることは皆で昼食を食べに行くこと。

いよいよ豚街道まっしぐらである。

韓国は噂に違わず皆運転が日本よりアグレッシブ。

車間距離も近いし、方々からクラクションが鳴る。

車に揺られているところをブーブーとクラクションを鳴らされると

今朝市場で見た豚足の画を思い出してふと自分の手を見たら、

まだベースを弾けそうな指が5本あったのでこれまた一安心した。

そうこうしているうちに車は目的の店に到着。

今度は豚ではなく鶏だそうだ。

酉年生まれの血が騒ぐ。

 

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席に着くや C君がササッと料理をオーダー。

メニューはもう決まっている。

まずはハイ来ました、キムチその他のお通し盛り。カムサハムニダ。

それに加えて、塩と平皿が2枚。

そこへグツグツと登場したのがサムゲタン。おいしそう。

 

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アッツアツなので平皿に移しながら食べるようだ。

サムゲタン。

「高麗人参」と「鶏」と「スープ」で参鶏湯だということ。

 

鶏自身も自分が骨の髄まで煮込まれることでここまでおいしくなれるとは

生きている間はユメ思わなかったであろう。

柔らかく煮込まれ、スープにされるためだけの一生であったとしても

こうしておいしく食べてくれる人間がいてくれたのであれば

それはそれで報われると言うものではないだろうか。

まさにこれ、一生を賭した天賦の才。(超一方的解釈)

これまたこの濃厚なスープを飲み続けていたら

やがて腕はヒョロヒョロになって掌はモミジのように細長くなり

首を上下に振ってリズムを取るように動き回るしかない鶏のようになってしまうのではないかと心配になったが、

それはそれで今の自分の姿とさほど変わりはないので

気を取り直して思う存分熱いスープをすすり続けた。

 

ライブハウスへ。

チェジュの中でも繁華街らしい一角にある「GET SPACE」が今晩の会場。

地下への階段を下りるとアラ素敵。

そこは日本と変わらぬ、イヤそれ以上に清潔な雰囲気のライブハウス。

規模も300人キャパ程のゆとりある広さでステージの高さもちょうど良い。

照明もLEDでさぁキラメキますよ、照らしますよとやる気に満ちあふれている感じが伝わってくる。

 

リハーサル。

音も特に問題なし。

それどころかやはり電圧の違いなのか、

音が普段以上にイキイキとしているようにも感じる。

ドラムがパーテーションで仕切られているところが新鮮。

この感じ、ついチョナンカンさんばりに『僕らの音楽』と言いたくなる(?)

 

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他の出演者さんたちにも

アンニョンハセヨ~チャルフタッカムニダ~とご挨拶。

物販の準備等も終え、一旦ホテルへ戻る。

 

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集合時間の少し前に、せっかくなのでともう一度市場をフラリ。

すると朝とはうってかわって大盛況。活気がある。

これぞ市場。来て良かった。

 

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陳列されている品々も「朝はまだスッピンだったのよ」と言いたげに

見違えるような色つやを存分に発揮してどれも魅力的に見えた。

太刀魚はもう見ているだけでスッパとこちらが切れてしまいそうだった。

魚の干物も瑞々しく干上がっていた。

カニは潔く腹カッ捌いて、

まっぷたつになってオレンジ色のハラワタを自慢げに見せつけた。

 

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湯気の立ち上っている場所は肉屋。

今まさに腸詰めが蒸し上がり(布のようなものを巻いて蒸していたように見えた)

豚足やら何やらとともにそれらを買い求める客が群がっていた。

 

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ネギやニラ、白菜、サンチュ、エゴマといった青菜類の緑が目に優しい。

ぶっとい大根はキレイに皮が剥かれていて完璧なる美白に。

唐辛子の山は干涸びた中にもその内奥に今なお生命の炎を燃やしているようだった。

ツヤッとした赤色の肌と沈み込むような影との陰影が、何か崇高な仏像を眺めているような凛とした気持ちにさせないでもない。

気持ちが研ぎ澄まされていくようだ。

 

そんな気持ちのまま再びライブハウスへ。

はあはあ…なんだかとてつもなく長くなってしまった。

ここらでちょいと息継ぎのため、今日はこの辺でお開き。

 

ファンキー獣道 in KOREA、まだまだ続きます。

 

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韓国へ

【2015/11/14】

11月13日

 

韓国へ。

初の海外ライブ。

いつもと同じ楽器を抱え、

羽田から金浦へひとっ飛び。

 

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昼過ぎ発のコリアンエアー。

四、五人いるCAさんは一人の日本人を除いて皆韓国の方。

テキパキと仕事をこなしている。

さすがにプロの目利きの力が備わっているのか、

一席ずつイヤホンを配る際に瞬時に相手の国籍を見分けて

「イヤホンをどうぞ」「イヤホンなんちゃらニダ」みたいなことを

言いながら近づいてくる。

通路を隔てた隣りに座っていたマツキ氏には

「イヤホンです、どうぞ」と言ったのち

私には「イヤホンなんちゃらニダ」と言って

柔らかな手つきでイヤホンを差し出してきた。

私は静かにそれを受け取った。

 

たった二時間程度のフライトなのにガラガラと

思いがけず機内食が出てきて妙に得した気分。

しかもおいしかった。サムゲタンみたいなやつ。

ビールまでついてきた。「hite」と書かれたもの。

あたくしすっかり大満足。

 

飛行機は途中、気流に煽られかなり揺れた。

この力強い揺れがしかし、いまオレは国境を越えているのだ、

という勇ましい気持ちを煽っているようにも感じた。

すぐお隣の国へ渡っているだけなのだが…

 

金浦空港着。

 

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金浦空港で楽器の引き取りに時間を取られていたら

同じく待ちぼうけ状態の団体さんの中に

スーパーベーシストの櫻井哲夫さんがいらして

調べてみたら14日にソウルでライブらしい。

興奮して思わず声を掛けさせて頂く、ということも特にせずに

遠くから熱い視線だけを送らせて頂いた。

 

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金浦空港で今回のライブをコーディネートしてくださったYさんと

韓国のレコード会社スタッフC君が合流。

 

国内線乗換ターミナルへバスで向かい、

チェジュ航空での手続きもC君がペラペラと韓国語でサラリと。

 

外は雨。その影響もあってか、

16:45発の予定が使用機なかなか到着せず結局数十分遅れて出発。

機内は満員であった。一時間程の短いフライト。

 

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チェジュ空港着。今回はすぐに楽器が出て来る。

ここからレンタカーを借りてホテルへと向かう予定であったが

待てども待てども車が来ず、どうやら道が大渋滞している

とのことで、二台に別れてタクシーに乗り込む。

韓国は左ハンドル、右側通行。

わかっていてもカーブのたびに体がねじれるような感覚になる。

前の席ではC君とドライバーさんが韓国語で会話をしている。

一握りも分かる気がしない。

街に溢れるハングルの文字。これまた全くわからない。

ハングル文字の中で多用されるぽっかりと口を開けたような○が

漢字とは違った印象を与える由縁だろうか。

読めるようになれば楽しいのだろう。

外の湿気のためか、タクシーの窓は曇っていた。

 

ホテル着。

フロントのご婦人とC君が長々と話しをながら

時にヒートアップしているような感じも伝わってきたので

「あぁこれは部屋が取れてなかったのかなぁ」と最悪の事態を想定していたら

予定されていた部屋数が確保さていなかったということ。

あぁもうそんなことでしたら、とモビーさんと急遽ツインに一泊。

 

部屋に荷物を置いて晩ご飯へ。

C君の会社の社長さん(済州島出身)オススメの食堂へ。

 

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ホントに「食堂」という他ない”THE食堂”。好きな感じ。

BGMの流れない静けさの中を

食器のカチャカチャといくらかの会話と注文の声が

心地よく飛び交う店内。もう11月だというのに蚊も心地良さそうに飛んでいた。

お通しのような感じでキムチやら青菜やら味噌っぽいのやら

赤青黄色の色々なものがまずは食卓に並ぶ。

 

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店員のおばさまも愛想がいいんだか悪いんだかわからない手さばきで

ザッザッザッと食事を運んでくる。

ビールで乾杯。おいしい。

サバのお刺身。

 

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これをサンチュやエゴマの葉に乗せ、

生ニンニクを一カケ加えて巻き、辛いタレをつけて食べる。おいしい。

もちろんそのまま刺身として食べてもおいしかった。

銀の器に盛られた赤飯のような色をしたご飯も一緒に。

続けてスープ。

 

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真っ赤なやつ。メバルの煮込みスープだという。

辛い。

スプーンで中をグルグルかき混ぜてみると

青唐辛子に赤唐辛子に、いろんな辛そうなのが溶け込んでいた。

これまた信じられないくらいにおいしかったが、

信じられないくらいに汗をかいた。食べるのにも気合がいる。

韓国の人は日々の食事の中でこの並々ならぬ気合が自然と備わって行くのだろう。

そしてちょっと油断しているとすぐに食器を下げられてしまう。

ヒーヒー言いながら汗を拭っている合間もまったく気が抜けない。

 

九時を過ぎると他のお客さんは一斉に帰って行って

店内はFUNKY4一行6名だけとなったが、店は10時までとのこと。

どうぞゆっくり食べてってください、

と言ったらしい(韓国語だったので)おばさまは

店内の席でラーメンのようなものをすすりはじめた。おいしそうだった。

しばらくすると、奥で調理をしていたご主人も一緒に食べ始めた。

 

食事を終えて、ホテルへ戻る。

途中に焼肉ストリートのような一角があって

肉を焼く匂いがニクニクしいほどに香ばしく漂ってくる。

しかし今はもう無理。

イヤ、オレはまだいける。みたいなことを

うちのファンキードラマーが呟いていたのには聞こえないフリをした。

コンビニに立寄り、飲み物やらをちょっとだけ。

初めてウォンを使う。

お会計4,000ウォン。

1,000ウォン札4枚を何度も手元で確認して支払う。

そんでホテルへ戻る。

ホテルは部屋ごとにWiFiが飛んでいるようで、

へ~、スゴイね~、あ、ちゃんと繋がるね~サイトも見られるね~

ってな感じでこうしてブログも更新。

 

初の韓国済州島の旅。

このあと一体どんな展開が待ち受けているのか?

ひとまず今日はこの辺で。

アンニョンヒガセヨ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DO the DO真ん中

【2015/10/27】

 

10月27日

 

ちょっと前までの雨予報が一転して晴れ。

しかも気持ちの良い秋空。風が強い。

 

昨日は久々にレコーディングスタジオへと足を運び

コーラスを入れたり。のちアルバムに関する打ち合わせ。

 

レコーディングは快調に進行。

 

先日出演したJ-WAVE『ラジオドーナツ』でも申し上げた通り

今回は”スクービーDO真ん中”といった楽曲群。

でも仕上がってきた音を聴いていると、いつになく突き抜けている感じ。

 

野音を経てまた一段、バンドの底力がついたのか。

 

ベースに関して言えば、

今回はいつものジャズベースで、いつも通りでありながら

適度に奏法や音質設定を変えて音色に幅をつけてみた。

功を奏しているが、うん、いま言っていることすごく普通。

当たり前の工夫を当たり前にこらしてみて当たり前にいい感じ。

 

プレシジョンベースもちょびっと。まろやかに登場。

さらにアップライトもちょこっと投入して、こちらも燻した感じのいい味。

 

変わっていないようで、堂々と変化。している。のか。

 

レコーディングした自分たちの曲を聴きつつ

たまに耳休めにThe Birthdayの新譜『Blood And Love Circus』。

全然耳は休まらないが、気持ちは上がる。

ハルキくんのベースがとてもFUNKYな理由が、

先日たっぷりお話してみてよくわかった。嬉しかったな。

 

本では、武田泰淳『貴族の階段』を改めて読み返したり。

よくもまぁこんなこと書けるよなぁ、と。

勢いに乗ってきたときの文章の悪ふざけ感、

人間なんて所詮悪ふざけの産物だ、みたいな冷徹な眼、

しかしほとばしる熱情が、何度読んでも上がる。

こんな人と居酒屋で偶然隣り合わせてビールでも飲めたら、さぞ楽しかろうなぁ。

 

 

以上、近況報告。

メルマガの文章も書かなきゃなんないので、今日はこの辺でおひらき。

 

メルマガ、近日中に送ります。

 

 

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ダンスホール野音

【2015/10/11】

 

10月11日

 

朝から雨。

午前中は雨足強まるも午後には止む。

 

野音から一週間。早い。

 

楽屋でベースを磨いて弦を張り替えたのが

ついさっきのことのように感じられる。

 

10月4日。晴れ。

 

当日の昼、会場に入ってまずステージへ。

そこには巨大な「Funk-a-lismo!」フラッグが既に張られていて

それを見上げる舞台監督さんに「晴れましたね」と挨拶すると

「こんな晴天、一年でめったにないですよね」と。

そう言われた時に、たったそれだけのことで

あぁ今日は間違いなく良いライブになるんだろうなぁ、と確信した。

 

照明さんやPAさん、ローディーさん。

もう長年の付き合いになるスタッフさんたち。

慌ただしく動き回りながらも、皆どこか穏やかな表情に見えた。

 

澄んだ秋空の下を

ゆったりとした大きな時間が流れていく。

 

バックステージに仙台から走ってきたという四星球の皆が

早々に機材車で乗り付け。

 

U太くんが両手で重そうに段ボール箱を抱えて持ってきたので

大量のビールを差し入れしてくれるのかな、申し訳ないな、と思ったら

自分の愛用するベースのアンプヘッドで

「何かあったらコレ使ってください!」ということ。

ありがとう、でもサブはちゃんと用意してるから大丈夫だよと伝えると

電車でご老人に席を譲ろうとしたら思いがけず固辞されちゃって

なんか座るに座れなくなってしまった若者のような決まりの悪そうな感じで

「ホンマっすか?いいんすか?」みたいな雰囲気にさせてしまってゴメンね。

気持ちだけいただきました。DOもありがとう。

 

緩んだ空気のまま、でも気持ちはピンと張ってはいるのだが

すごく心地よい時間の中を、この時間はきっとすぐ終わってしまうのだろうな

と静かに予感しながら、何をするでもなく客席やステージを行ったり来たり。

 

続々と届けられる花。

一人また一人と遠方から駆けつけてくれるイベンターさんや関係者の方々。

ひとまずこの晴天を話題にして一笑いする。

みんな自分のことのように嬉しそうな顔をしてくれる。

 

サウンドチェック。

聴き慣れた自分たちの音が野音の会場内に轟く。

たったそれだけのこと。でもとても気持ちが良い。

使っているベースもアンプも9年前と同じもの。

ギターもギターアンプも。そんなバンドめったにいない。

それが良いとか悪いとかそういうことではなく、

結果的にそうだったというだけのこと。

今日ばかりはそういう一つ一つの些事を奇跡と呼んでも

大目に見てもらえるような、ちょとだけ甘えたような気持ちがあっても良いのかなぁ…なんてことはその時まったく思わなかったのだが。

 

リハを終えてスーツに着替え、プレミアムチケットの皆様と写真撮影。

熱烈な歓迎を受け、DOもDOもと恐縮する。

みなさんもよくぞいらっしゃいました。ほんとDOもありがとう。

野音周辺に渦巻いていた熱がじわじわと野音内部にも入り込んできて

いよいよ祭りらしくなってきた。

 

一旦また着替えて楽屋で待機。

すると誰からともなく、

あれ?なんか夜から雨降るかも知れないみたいよ、と。

マジっすか?こんないい天気なのに! なんて話していたら

名古屋からフラカンの皆さんもご到着。

いいねいいね、晴れたね、と皆満面の笑み。

メンバーがスーツに着替えずにまだティーシャツやらの私服姿でいたのを見て

開口一番竹安さんが「え!なに、今日のライブはあえてのそのカッコ?」

と本気で驚いていたので、ンナわけないじゃないですか!とまた笑う。

ホント、フラカンの存在には助けられてます。あざす、ざす!

「SCOOBIE DO メンバー楽屋」と書かれた楽屋入口に貼られた紙には

すでに『フラカン武道館』のステッカーが

東北のイベンターさんの手によって貼られていた。

 

電話を受けたスタッフさんが、

「これからピーズのハルさんも来られるそうです」

という知らせを受けた5分後くらいにはハルさんがもう会場に到着していて

ハルさんは何も言わずに目だけ合わせてこちらに優しく手を振った。

 

「みんななんでまだ着替えないの?」

とフラカン小西さんが心配そうに言うので

あぁそうだったと、15時50分くらいから皆着替え始める。

白スーツさん以外の3人は目にもまぶしいワインレッド。

「赤いな~しかし」と言いながら、そんな赤いやつを身にまとってみると

徐々に徐々に身がピリリと引き締まって緊張感マシマシ。

そうこうしているうちにさぁそろそろ出番です。

あぁそうか、もう始まるのか。

始まったらきっとすぐ終わるんだろうなぁ。

あ、今日一番気をつけないといけないことってなんだっけ?

慌てないこと。

楽しむこと。

みんなの顔を見ること。

あとはまぁ、気絶しないこと。

 

いつも通りのSEが鳴る。

よしよし、さすがにいつも以上に盛り上がっている。

心臓の鼓動がドクドクと全身に響き渡る。

あ、やっぱ緊張してんだなぁ。

じゃあそろそろ行きましょう。

はい、よろしくお願いします!

 

と飛び出してったのが、10月4日16時10分頃。

そこから先は、もうしばらくしたらDVDになりますので。

乞うご期待。です。

 

 

終演して。

すごく良いライブだったと思う。

全力出し切った。

良いところも悪いところも全部ひっくるめて

最大限、DOがロックンロールしたライブだった。

 

関係者諸氏への挨拶の場には、

多くの先輩・後輩バンドの皆さん=バンド仲間たちが残ってくれていて

みなと熱く、固く握手。

祭りのあとという感じの興奮と寂しさがあった。

まだビール一本しか空けてないのに、

すごく酔っぱらったような気分になってしまった。

 

まだまだもっともっと、これからです

とシメの挨拶で、リーダーのマツキ氏。

 

20周年記念の野音のステージはここでお開き。

そうだDO、まだまだその先があるのだから。

 

ステージ上の機材は本日の幸福な余韻に浸る間もなく

チャッチャかチャッチャかと迅速に片付けられていった。

 

何事もなかったかのような静かな夜に戻った野音に

秋の虫たちの鳴き声が響く。

 

バイバイ野音、またいつか帰ってくるDO。

ステキな一日をDOもありがとう。

 

 

 

 

消えぞこない

【2015/9/26】

9月26日

 

中津川に来ています。

昨年に引き続き、

「THE SOLAR BUDOKAN」

出番は明日。

本日は明日に備えた”前乗り”です。

 

移動の車中では昨日夜中のDJイベントの際に

兵庫慎司さんからいただいたフラカンの本

『消えぞこない』をひたすら読む。

共感ポイント多過ぎて

(そしてフラカンの歴史に改めて触れてみて)

やっぱりロックンロールバンドってのは面白いなぁ、と。

補い合って高め合って反発し合って認め合って。

読みながら時にニヤニヤして時にウルウルして。

一気に読破。

「深夜高速」の歌詞、

改めて活字で読んで泣きそうになりました(少し泣きました)。

フラカンに出会えて本当に良かったなぁ。

幕張でのインストア(アウトストア?)ライブも楽しかったし。

 

というわけで

昨晩は新宿でのインストアライブ後、久々の三宿WebにてDJ。

サニーデイ・サービス(そして元マネージャーである)田中貴さん

及び前述の音楽ライター兵庫さん主催「Such A Night」

ゲストDJに曽我部さん、松尾スズキさん、そして私。

毎度の私の拙いDJっぷりには目をつぶっていただきつつ

過日に憧れのビートたけしさんにお会いできた

&レコードにサインをいただきまくったという

田中さんの幸せの絶頂っぷりが連鎖して

あの場にいた誰もが幸せに包まれたであろうフライデーナイト。

お誘いいただき光栄でした。ありがとうございました。

 

以下、私がかけた(と思われる)曲をツラッと。

 

Boogaloo Down Broadway / The Fantastic Johnny C

Don’t Change Your Love / The Five Stairsteps&Cubie

Check Your Bucket / Eddie Bo

Funkadelic Sound / Little Beaver

I Wanna Be Where You Are / Michael Jackson

Never Did I Stop Loving You / Alice Clark

Son Of A Preacher Man / The Carnival

K.U.F.U. / Rhymester

The World / Sandi&Matues

Cai Dentro / Elis Regina

One Way Street / The James Taylor Quartet

Shake / Shadows Of Knight

96 Tears / The Prisoners

笑ってあげる / The High-Lows

L-O-V-E / 東京スカパラダイスオーケストラ

Enjoy Yourself / Scoobie Do

(What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love and Understanding /

Elvis Costello & The Attractions

Radio / Rancid

キラービーチ / Thee Michelle Gun Elephant

キミとオレ / Scoobie Do

 

 

さて、そうこうしているうちに

10/4 日比谷野音公演まであと一週間。

先日作りにいった野音用スーツも仕上がって

いよいよ気分が高まって参りました。

 

色々と各方面への思いはありますが

ひとまず体調整えてあとは荒天でないことを願うのみ。

 

ライブが始まればあとはこっちのもんですから。

 

みなさまも今一度

Time,Money&Soulの再確認をひとつ

よろしくお願いします。