ぼくたちにはミンガスが必要なんだ

【2015/9/4】

9月3日

 

朝、薄曇りの空。

おや今日は…と天気予報を見れば

残念、午後には雨とのこと。

今のうちにたくさん日を浴びておこう。

 

三日連続でリハ。

OTODAMA→SUNSETの週末に向け、

来たる野音に向けて、

そして、その先のために。

 

昨日のリハ後に古本屋で

植草甚一さんのスクラップ・ブック

『ぼくたちにはミンガスが必要なんだ』を購入。

 

以前、『ベース・マガジン』連載コラムを始めたての頃

(なので2009年くらいだろうか)

チャールズ・ミンガスの『直立猿人』を紹介した際に

この本のタイトルの言葉を拝借したことがあるのだが

無責任なこと甚だしく、実はこの本を持っていなかったのだ。

 

昨日の帰りの電車で、そして今日の行きの電車で

ミンガスの音源を聴きながらこの本を読む。

 

ミンガスさんのいいとこ悪いとこ、

演奏の細かなとこから様々なエピソードまで

まぁ色々なことが書かれているわけですが、

なかでも最も印象的なフレーズが

「ベースが出す音というのは世界中で一番ソフトな音なのである」

というミンガス本人による言葉。

 

そうだ、ソフトな音。柔らかさ。

ミンガスの音は豪快で怒りに満ちていて

血ヘドを巻き散らかすようなドロドロとした粘っこさを感じさせながら

その本質は人間への愛に溢れた、あの分厚い手で力強く抱擁してくるような

血の通った温かさこそが魅力なのだ、と思う。

 

やわらかく。

つつみ込むように。(って曲は、MISIAさん、ですね)

 

さて、明日はOTODAMAが待つ大阪へ、一路。

いい音が鳴る楽器と、いい音を鳴らすBODY&SOULを乗せて。

安全第一で。

 

それでは今週末、

大阪・泉大津 & 福岡・芥屋海岸にてお会いしましょう。

 

 

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気が利くカラダ

【2015/8/30】

 

8月30日

 

雨が降ったり止んだり。

連日そんな感じでひんやり。

近所のコインランドリーでは

延々と乾燥機がグルグル。

ライジング以降下り坂の空模様に合わせて

徐々にこちらの体調も下り坂、

夏風邪がこじれて下り切った先が

ちょうどよく休みの時期と重なって

ダラダラしながら万々歳。

我ながら、気が利くカラダ。

数日グッタリしていたら

ゲホゲホしてた喉もようやく落ち着いて

ホゲホゲとたるみ切ったカラダこれじゃただの休みボケ。

そろそろ気合入れ直して野音への道、立ち上がらニャ。

来週からリハ三昧&OTODAMA、SUNSETスタンバイ。

 

最後の花火に 今年もなったな

(from フジファブリック「若者のすべて」)

 

打ち上げましょ。

さぁ休息完了。頑張るDO。

 

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と、立ち上がる前に休みついでにここ最近のこと。

 

 

8月18日

 

ライジングから送り返されてきた機材引き取り。

順番を待っている間に猛烈な雨に。

もうすぐやむやむ詐欺(?)で結局やまず

それどころかピークがやってきた時に

はい、次DOぞ。

たくさんのスタッフさんたちのご尽力もむなしく

(みなさんDOもありがとうございました!)

おもしろいくらい豪雨に打たれて

機材はフキフキする代わりにこちらはズブ濡れ。

無事積み込み終わって撤収、した15分後には

雨がすっかり上がっていた。

 

8月19日

 

この日はまだ暑かった記憶。

代官山LOOPにてw/cinema staff

初顔合わせ。

ギラギラとオトコマエな硬派グルーヴが渦巻いていた。

三島くんのベースもトンガッていた。プレベって感じの音がズビズビ。

終演後に軽く話したら柔らかい感じのオトコマエだったので安心した。

こちらも負けじとちょいトンガリ気味セットリストでトンガッてみた。

なのでとても清々しい終演後、僕らはまたの共演を誓い合ったのでありました。

心地よい夜風。

 

8月20日

 

フランキー8@モンバスに向けたリハ。

機材を搬入して、じゃとりあえず音出してみっか

で出した音からしてもう向かうところ敵なし、といった感じ。

よし、もう終わろう(だって、最高じゃないか!)

ということで予定より早く終了。

夜。

久々に同世代ベーシスト飲み会@下北沢。

それぞれがもう10年以上の付き合い。

バンドが終わってしまったり、変化することを余儀なくされたり、

それでも音楽を鳴らすことを止めなかった頼れる仲間たちが

一同に会してなされる話はさしてありがたくない話題ばかりで

もう何を話したかすっかり忘れてしまったが、気分だけは良かった。

(別に酔っぱらっていたわけではない)

途中から最高顧問&相談役にマエカワさんも合流したり

やんわりと一人二人と人数も増えていって終始和やかに。

野音ソールドの情報も飛び込んできてワイワイと。

たまにはこんな賑やかな夜もいい。

 

8月21日

 

リハ。いろいろ。

後、並木へ野音用スーツを仕立てに。

いい色。楽しみ。

 

8月22日

 

高松へ。

昼過ぎに出て若干渋滞するも21時過ぎには着く。

後、フラカンチームと明日のフランキー8 作戦会議。

と称した前日打ち上げ。ワイワイ。

 

8月23日

 

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(Photo by Eri Shibata)

 

MONSTER baSH

まんのう公園。暑い。真夏。

 

フランキー8@MONSTER circus

人生初オーバーオール。

ベース2台。

ジャブジャブで細かく相手を揺さぶる戦略が私だとすれば

ブーンと腹に響く一撃を喰らわしてくるのがマエカワさんの音。

なんて分析はさておき、二人並んで飛び跳ねれば、楽しい。

しまいには四星球のみんなもステージに上がって

ヨサホイのホイで大団円。

 

夕方には大阪へ向け出発。

夜、コヤマシュウさんFM802「ミュージック・フリークス」ゲスト生出演を

キュウソセイヤくんの天才的ハイテンション話芸を堪能しながら、お見送り。

 

8月24日

 

昨日のフレデリック「オワラセナイト」で

夏が本当にオワッテしまったのか、

関東が近づくにつれて気温も徐々に降下。

夕刻東京に着くと半袖ではいられない肌寒さ。

この辺から体調がいよいよおかしくなってくる。

 

8月25日

 

リハ。明日の紅布&諸々。

後、野音に向けたメンバー&スタッフ会議。

諸々動いてます。

帰り、やはり夜風涼しく

東京青山一等地にて立食いそばを喰らって

しっかり暖をとってから帰路につく。

 

8月26日

 

The 霧雨。

傘が無意味なミスティーウェンズデー。

真夏恒例の紅布、のはずがこんなに涼しい搬入は初めて。

初顔合わせのDrop’s

リハからいい音していてグッとくる。

しなやかなドラムに

カールコードでパンキッシュなスタイル、でありながら柔らかなベース

レスポールでパブロッキンなカッティングをキメてくるギター、

60s70s感ビンビンで泣かせてくる鍵盤、

そして文句なくカッコいい歌声&歌いっぷりのボーカル。

いいもん観た。いい出会い。毎度ありがとうございます、紅布さん。

去年ご一緒したgo!go!vanillasの面々も観に来てくれて、うれしい夏の日。

でも帰路はやっぱ涼しいトーキョーナイト。

もうビールなんか飲んでられん。ってなわけで水をチビチビやりながら帰る。

 

8月27日

 

今日から休み。

喉の調子が芳しくないので水中の世界に思いを馳せてみたり。

 

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8月28日

 

人間ドック。

わりとちゃんとしたコースを受けてみる。

早朝から診察室をあちらへこちらへグルグル回り

昨晩から飲まず喰わずで備えた胃カメラは喉の不調のために

延期となってトホホ、そして

ひとまずこの日医師からいただいた診断結果は毎度お馴染み

「痩せ過ぎな点以外は、問題なし」。ありがとうございました。

 

帰ってダラダラする。

 

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8月29日

 

引っ越してきてから五ヶ月程が過ぎて

いつかやろうやろうと放ったらかしにしていた周辺の

片付けに手を付けてみたり、手を付けたことを悔やんでみたりしつつ

やはりダラダラする。

今日も涼しい。

 

8月30日

 

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で、本日。雨。

じっとりした気候に促されたのか

突如妖怪変化の類に触れてみたくなって

トキメイタラそこへ行け。

不調の種はカッパに喰われた。もう大丈夫。

 

さぁやるDO!

 

と言いながら、明日まで休みなので

もう一日だけダラダラ過ごすことにします。

 

アナログフィッシュの新譜

『Almost A Rainbow』辺りをお供に。

 

 

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破顔撩乱

【2015/8/16】

8月16日

 

さよなら北海DO、また来るDO

ということで新千歳より羽田へひとっ飛び

羽田から乗ったバスでひとっ走り

夕方には早々に帰宅して

ライジングサンこれにてお開き

毎年数知れぬ感DOいただいてます

初日RED STAR FIELD

二日目BOHEMIAN GARDEN

ともにたくさんの人にお集りいただき

破顔撩乱 みんな良い顔していて感謝感激

そんな両日の間隙に

ちょいちょい美味しいものつまんだり

久しぶりな方々にご挨拶したり

ステキな演奏に触れてみたり

またまた満喫させていただきました

DOもありがとうございました

 

次回北海DOは

2016年1月9日@道新ホール

「21周年ライブ初め~DO新ホールでFunk-a-lismo!~」

新しいDOは札幌から!

チケ先行やりますDOぞよろしく

 

本日帰りの機内にて読んだ

岡本かの子『金魚撩乱』

文章がある一線を境に

突如狂ったステップを踏み始めるようで

これってパンク

彼女はパンク

夏の終わりっぽい

じっとりとした読後感

 

残りの夏

もうひと盛り上がりしましょう

 

 

BABY BLUE

【2015/8/10】

 

8月9日

 

昨日今日と暑さ若干弱まり

朝夕の風は心地よし。

暦の上では立秋過ぎたわけで、律儀な天候と言える。

 

先週に引き続き、

今週もライブ稼働のない土日。

日本中そこかしこで激熱ロックフェス並びに

ロックコンサートが開催されている最中に、

のんびり休んで近所のショッピングモールなんかを

ぶらぶらしていると、ロックのロの字も感じさせない

浮ついた大量消費社会の大波の上でポッカリ空いた口が

塞がらないような虚無感を感じつつ、

案外うまく波に乗っかって有意義に週末を満喫しちゃったり

ともかく、珍しく土日が休みになると

土日しか休みがない立派な社会人生活を全うしている友人

あるいは兄弟姉妹にうまいこと落ち合えたりもして

二週続けて充実した土日休みを楽しませていただきました。

それもこれも二週分の熱量を温存して

すべてライジングサンにかけてますから!

(もちろんモンバス、OTODAMA&SUNSETも楽しみデス!)

二本立てライブの準備も快調、明日明後日は引き続き

フライデーナイトフィーバーのリハやるDOす。

いよいよ今週だネ。みなさま体調管理は万全に。

 

ふと思い出した夏の思い出をひとつ。

2005年7月に普通自動車免許を取った。

3ヶ月くらいでわりとすんなりと。

免許を取得した翌日にレンタカーで海へ行った。(これホント)

生意気にいきなり高速に乗ったりして

八景島の辺りまで行った気がする。

CDを1枚だけ持っていった。

フィッシュマンズ『空中キャンプ』

なぜこれを選んだのか憶えていないが

ひたすらこの1枚が車内でループしていた。

どこかの狭い路地に入り込んでしまって

対向車が来てすれ違い様に下手に動かなければよいものを

焦って動かしてしまって車体左側面を生け垣の枝に引っ掛けてしまった。

嫌な予感がしたが、車を降りて車体を確認する余裕もなく

動揺しながら街道を走ってウロウロした挙げ句

あ、でもこれ事故扱いになるんだったら現場から警察に連絡しなきゃ

保険も下りないのかな、やばい、ヘマしたかな…

みたいな冷や汗ドライブの最中にも

このまま連れてってよ~、と「BABY BLUE」が流れていて

コチトラ本気でBABY BLUEだったのだ。

そのまま闇雲にクルージングして

もう引き返せないくらいのところまで来たところで

車を停めて恐る恐る車体を見たら

うっすらと爪で紙をなぞったような傷がピーッと15cmくらいついていて

あぁもう終わった…と

悲しくも頭の中が出費予定の¥マークでグルグルといっぱいになったのだが、

もう逃れられん南無三と

戻ったレンタカー屋さんでは思いがけず一円も取られなかった。

すっかり拍子抜け&安堵して

もう今日は疲れ切ったので行くのやめようかな、

と思ったがせっかくだから行くことにして

結果的にやっぱり行って良かったなぁ、となったライブが

代官山UNITで開催されたJAMES CHANCE&THE CONTORTIONS

来日公演w/ ZAZEN BOYS , PANICSMILE

今調べてみたら2005年7月16日のことだった。

なんだ10年前の8月9日とかそういうエピソードじゃないんかい!と

ツッコミを入れたくなるような気持ちはひとまずなだめていただいて、

にしてもあれから10年。

今では車の運転もすっかり板について

(年中ハイエース転がしてますからネ)

もう何も気負うことなくハンドルを握れるワタクシではありますが

フィッシュマンズのこの『空中キャンプ』を聴くと

あの日の動揺がまざまざとよみがえってくるようで

今にもボクは泣きそうだよ。

夏の記憶に鮮烈に刻み込まれた一枚。

名盤であることは言うまでもなく。

明日からも安全運転で(別にそういう話じゃない、かな)

みなさま今暫く有意義な夏をお楽しみください。

 

 

 

 

更新

【2015/8/3】

 

8月2日

 

続く猛暑。

酷暑。生きているだけで猛烈な汗。

降りしきる蝉の声。

木々という木々から懸命に背を震わし

鳴き声を立てる蝉々の声に心まで震わされ

その音声をiPhoneで録音していたら

その3分程の間に無防備であった足を蚊に数カ所喰われた。

 

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夏。

真っ昼間の立ち上る熱気と

夜の平静を装うオスマシした風とが

ぶつかり合って絡み合う夕暮れ時に

どこからか盆踊りの音頭が聞こえてくる。

 

150801_green

 

夏。

どかどかと打ち上がった花火に気を取られ

散り散りに散っていくその火花に見とれているうちに

刻一刻と針は時を刻み

ネギを刻みショウガをミョウガを大葉を刻み

真っ白いノッペラボウの素麺がゆで上がって

ずるずると音を立ててそいつらをすすってみせる日々。

 

150801_ajisai

 

夏。

ひとところにためられた水に足を浸して

キャッキャキャッキャとはしゃいだりして

弾き出された水の粒が

焼けたコンクリートを濡らしてすぐに乾いてしまった。

 

夏。

朝夕と水やりをするたびに

少しずつ背を伸ばしていく朝顔の蔓。

路頭に迷っていた先端部が

しがみつく先を見つけて自信にあふれた顔。

 

なんでもいいから

日々何かを更新すること。

 

ブログを更新すること。

滞り過ぎにつき、この際中身が伴わないまま

ひとまず更新させていただきます。

 

土日とお休み。

平日はリハ、火曜はライブ。

東高円寺、みだりにそう常時

やれる場所でもないので、

濃厚なやつをひとつ。お楽しみに。

 

そしたらライジングサン。

もうすぐそこ。金土の二本立て。

やるっきゃないね。燃えるよね。

 

更新します。また。音楽の力で。

 

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接近

【2015/7/11】

 

7月10日 夜

 

晴れ。

久々の青空。

 

夜、南の空に土星が見えて

その右側少し離れたところに金星。

6月が終わる頃に

恥じらいながらもその距離を縮めて行っていた両者の恋の行方を

しかと見届けるつもりでいたのですが

(7月1日に最も接近すると言う話だったのだ)

暫く厚い雲に覆われているうちに

彼らはいつの間にかまた遠ざかってしまっていた。

 

昨日、渋谷CLUB QUATTROにて。

BRAHMANと。

 

BRAHMANと聞くと

高校生の頃に地元の友達が

「柏ALIVEにBRAHMANが来るぞ!」

と興奮していた記憶がよみがえる。

当時はハイスタンダードを筆頭とする

いわゆるメロコアが音楽シーンを席巻していて

まさに”AIR JAM” 世代真っただ中。

柏ALIVEというのは東武野田線豊四季駅に当時あったライブハウスで

(今は柏駅に移っているのかな)

地元高校生もよく出ているようなハコに、あのBRAHMANが!

と唾を飛ばし飛ばし熱く語るその友人の姿に

そうか、BRAHMANってそんなにスゴイんだなぁ…

と、まるでウルトラマンやキンニクマンといったヒーローでも見るような

眼差しでもってブラフマンを眺めていたもの。

 

それから時が経って自分も音楽シーンに身をおくようになったりしながら

彼らの凄さは要所要所で色々と見聞きすることになるのですが、

で、昨日です。

 

昨年拙くも私がデザインした

スクービードゥーOTODAMAティーシャツに

「極限舞踏 しなさい」

という文句が書かれていたのですが

彼らのステージを実際目の当たりにして真っ先に浮かんだ言葉がこの

「極限舞踏」という言葉。

 

ステージ上の四人はもちろん

モッシュ&ダイブし、雄叫びを上げるお客さんの姿すべてが

極限舞踏。美しかった。

そしてシビレました。圧巻。

 

お互い20周年の今、

ご一緒できて本当に良かった。

 

それぞれが自身の獣道をかき分けて行った先で

こうしてバッタリと出くわして意気投合することもあるのだ。

宇宙的規模で公転周期も軌道も異なる金星と土星が

地球上から重なって見える、なんて奇跡的事象と同じくらい

スクービードゥーとブラフマンが同じステージに立って

極限舞踏するだなんて、いやまぁそんなオカシイことでもないですね。

当たり前よね。光栄なことです。

 

これで5月からの野音への道クアトロマンスリーシリーズ

東京スカパラダイスオーケストラ

ZAZEN BOYS

BRAHMAN

とのツーマンシリーズが終演。

何物にも代え難いそれぞれの高揚感と緊張感を経て

バンドマンとしての階段を一歩ずつ上って行くような

貴重なライブ。

ご来場いただきましたすべてのプラワン諸氏にも感謝。

ありがとうございました。

 

こっから先はいよいよ夏フェスの季節。夏だ夏だ。

飲むぞ食べるDO!

食べなきゃ痩せるぞ!(深刻)

 

と、その前に

明日(というか本日)7月11日は、SA@日比谷野音。

 

SAさん。

金星、土星ときて今度は木星くらい

やはりとてつもなく遠くにいるように思っていた存在でしたが

グルグルと太陽の周りを回り回っていれば

(ライブバンドとしてこの日本中を年がら年中回っていれば)

やがて巡り会う時が来るもの。

今年はお互い野音ワンマン開催ってことで殊更接近。

これまた光栄です。

彼らのステージもまた極限舞踏。

明日はなにやらいきなり真夏日になりそうだとか。

さすがですね。

 

かかってこんかい、ということなので

全力でかかっていこうかと思っています。

 

 

 

遺伝子狂騒曲

【2015/7/8】

 

7月7日 七夕 曇り空

 

休み。

本日から開催されている企画展示

「生命大躍進」@上野・国立科学博物館へ。

 

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40億年前の生命誕生から現在に至るまでの

遺伝子狂騒曲とも言うべきミラクルの連続に度肝を抜かれつつ

億単位で繰り広げられてきた進化の歴史の最先端が

A.D.2015年現在の今なのだと思うと

途端に恐れ入ると言うか、

気恥ずかしいと言うか、

ペロペロとソフトクリームをなめている場合ではないような気もしてくるのだが、

甘味に幸福を感じ取る嗜好が

進化の末に生命が勝ち取った本能の一つであるとするならば

やはりその快楽は享受すべきであろう

と自分に言い聞かせながら、それにしても

マンゴーアップルとバニラのミックスされたソフトクリームは

大変に美味であった。

 

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ここのところシトシトと、

どころか割と本気で降り続ける梅雨空の下

楽器を抱えてあっち行ったりこっち行ったり。

 

150702_tomato

 

 

7月6日 一日中、雨。

アコースティックライブに向け、リハ。

久々にアップライトベースを持ち出し、合わせる。

夏っぽさが出てきた。

 

7月5日 ポツリと雨、時々曇り。

朝のうちから渋谷に入って

ドラマー西浦謙助くんのイベントにて

特別編成梅雨時ジメジメバンドの一員として

昭和歌謡やら夏の定番ソングやらをカラッと演奏。

ヒット曲というのは、やはり体に入りやすいように作られているのだ。

演奏していても楽しい。もちろん、歌っても。

 

7月4日 ポツリと雨、時々曇り。

マツキ氏生誕祭@小田原姿麗人。

まさかこんなところに!

というステキなライブハウス。

愛と笑いにあふれたナイスな夜でした。

それにしても、熱かった。

 

7月3日 雨、時々本降り。

この日より野音のチケットが一般発売開始ということもあり

リハ後、渋谷109内の”ちけっとぽーと”にて

野音チケット手売り販売を実施。

館内に色々と掲げられていた映画やライブ情報から

『ダライ・ラマ14世』のドキュメンタリー映画が公開されていることを知る。

興味深い。

大学の時のゼミの先生であった

チベット仏教研究家であらせられる某先生のことを、ふと思い出した。

夜、大雨が嫌がらせのように降ったり止んだり。

代々木のスタジオにて、上京中のタカノタイチ君とリハ。

 

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ちなみにタイチ君は大学で西田幾多郎氏の研究なんぞをしていたらしいので

世に数少ない(と思われる)西田哲学系ドラマー。

だからか時折難解なことを言ったりする。

 

150702_design

 

というわけで、タカノタイチ君とのユニット

「Silence Is A Rhythm」

7/17(金) 大阪cinematik saloon にて久々のライブ。

哲学的深淵と官能的浅薄さでもって

ヘンテコな世界へとあなたを誘う、そんな夜に。

 

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縄跳び

【2015/6/16】

 

連日の心地よい夜風に誘われて私は縄跳びを手にした。

二ヶ月ほど前に思い立って買っていたものだ。

買ったは良いがそれから何回かピョンピョン跳ねてみただけで

以来あまり登場の機会はなかった。

私は早速さぼったのだ。

 

しかし今日の夜風はどうだ。

その縄跳びを手にして跳ねろ、今すぐやってみろと

爽やかな先輩が耳元でささやくようなイタズラな誘惑。

私は家のすぐ隣りの公園へと足を向けた。

 

人気のない静けさで満たされた公園は、

今まさに縄跳ばんとする私を受け入れるのに最も相応しい場に思われた。

心地よい風が吹いている。

 

よし、ここで跳ぼう、と思ったすぐ目の前に

握りこぶし大の黒っぽい塊が落ちていた。

闇よりも闇らしい塊は、しかしたくましい質感を帯びながら

鈍ったらしい存在感をジリジリとこちらへと主張してくるようだった。

 

私は瞬時に察知した。

この質感には何度も見覚えがあった。

ヤツだ、カエルだ、ヒキガエルだ。

ヤツは今こちらに背を向けている。

どこか遠くを見つめている。

いや、目の前をかすめていく風の流れを読んでいるのかもしれない。

それとも背後に生き物の気配を感じ取って

次なる一歩をいかようにして踏み出そうかと思案しているのだろうか。

 

私はどうしようか暫し考えてはみたものの

このまま3メートル程の距離を保っていれば何ら害を被ることはないであろう、と

タカをくくって跳躍を開始した。

 

規則正しいリズムを刻みながら、一瞬生まれる地面と足元との隙間を

縄が高速ですり抜けていくスリル。これが縄跳びだ。

縄が地面をかすめていく音と、空気を裂く音とが

交互に静かな公園内に響き渡る。

徐々に乱れ始めるこちらの呼吸をよそに

ヤツはまだ微動だにしないでいる。

 

さぁ動け、跳ねろ、オマエも思い切って跳ねてみろよ!

と、跳ねながらも私の視線はヤツ一点に定められている。

 

そして跳躍を続けること100回辺りに到達しようという時に

ヤツはハッとしたようにして

思いがけない大股でノソノソと歩いてみせた。

私は一瞬ドキリとした。

つい跳ねるものだと思っていた。

使い慣れない駅のホームで

勝手に右側から来るものだと思い込んでいた下り電車が

左側からホームに入ってきた時のような驚きを憶えた。

そしてノソノソは予想以上に速いノソノソであった。

四肢は伸びると案外長かった。

 

数歩歩いてまた束の間立ち止まったかと思うと

今度はピョン、ピョンと2回跳ねた。

ヤツはやはり跳ねることもできるのだ。

方やこちらはなおも跳ね続けて150…160…170…と息も絶え絶え。

やっとのことで200回の跳躍を終える頃、

ヤツは再び大股を開いてノソノソと歩きながら

あじさいの木の下へと姿を消していった。

 

ハァ、ハァ、と息を切らしながら

私はヤツがいなくなった地面の一点を見つめていた。

時空にポッカリと空いた穴のようだったヤツの影がなくなっただけで

そこにはイビツな喪失感があるように思われた。

相変わらず辺りは音もなく静かであった。

 

 

サラサラと吹き抜ける夜風が

力強く茂ったあじさいの葉を揺らすたびに

これからが私たちの季節なのだぞ、と彼ら葉の一枚一枚が

静かに私に訴えかけてくるようであった。

 

 

2015の夜

【2015/6/15】

 

6月14日 深夜

 

夜風が冷たくて心地よい

半袖じゃちょっと肌寒いくらい

暗い窓辺から

まだ日曜を終わらせたくない輩の

賑やかなバイクの音が聞こえてくる

15の夜 はもうとっくのとうに過ぎ去って

今や2015の夜

毎晩が皆に平等に2015の夜

2回も言ってしまうとなんだか恥ずかしい

体温が上がって半袖に夜風がちょうど良い

もうバイクの音は聞こえない

 

さてどこから書き始めれば良いものか

前回が倉敷での話

そのあと美星町hoshiotoで雨の中ライブをかっ飛ばし

翌日は米子でかっ飛ばし

一路東京へとかっ飛ばし

束の間の休日をかっ飛ばし

新潟&高崎とかっ飛ばし

宇都宮でかっ飛ばし

かっかっかっと色んなこと笑い飛ばし

ツカんだりナヤんだりモガいたりしながら

毎日のページを大雑把に飛ばし飛ばし

いつの間にか6月も中旬でバシバシと

夏の予定も決まって参りまして

今にも発表してしまいたい熱は冷まし冷まし

今すぐブログを更新しようとダマしダマし

はぁもう寝てしまった方がマシと思いつつ

チビリ舐め始めたJAPAN日本酒がうましうましで

もう書くっきゃない

と心に誓ってまたチビリ、うまし

で、すぐなくなる

コップにお酒を足し足し、際限なし

このままじゃ危うし、もう夜遅いし

まるで中身なし、もはや止むなし、あぁむなし

 

次回ライブは

6/17(水) 渋谷CLUB QUATTRO w/ZAZEN BOYS

ベーシスト界の劇薬こと吉田一郎くんと相見えるDEATH

当日券あります

平日の夜に、変態たちのつDOいへ、是非

 

んでもって最近

藤井一彦氏からいただいたTHE GROOVERSの新譜

『Groovism』ばかり聴いてます

僭越ながらコメント寄せたりしつつ

(音源送るので明日までにコメントください、って! 笑)

特設サイトにある藤井さんのコメントがオラ好きダ。

http://www.breast.co.jp/thegroovers/groovism/

 

イカすぜ。

 

 

 

 

倉敷 蟲の足で歩く

【2015/6/2】

 

5月29日

 

この日は内田百閒氏の生誕日だということ

岩波書店からのツイートで知る。

 

死んだ人間の産まれた日を話題にするなんて

バカな話も大概になさい、と

百鬼園先生ならそうツブやかれるかも知れませんが

そんな記念の日に氏の出身地である岡山県に

(市内ではなく倉敷ではありますが)

滞在するという縁に、少しばかり興奮気味の筆者。

 

氏の「阿房列車」の旅ならぬ足を使った「阿房徒歩」の旅、

さっそく倉敷の街をアホ面さげて歩いてみることにする。

 

駅前のホテルを出るとすぐアーケード街。えびす通り。

年期の入った商店が立ち並ぶ何の変哲もない商店街であるが、

しばらく歩いてみると

レトロな商品がところ狭しと並べられたアンティークショップやオモチャ屋、

オシャレなカフェやカレー屋、

柔らかい色合いで構成された内装がステキな雑貨屋など、

こだわりをもった店主が倉敷という街に惚れ込んで開店しましたどうぞよろしく

といった感じのD.I.Y.精神みなぎる店舗が多く展開されていて、

その間にはもちろん老舗の肉屋や備前焼のお店やらが鎮座する

といった新旧のバランスが程良く散策心をくすぐってくる。

 

備前焼の、ザラリとツルリがうまく共存した質感と

天の光と地の闇とをネリネリとこねくり回した感じの色合い、好き。

これでコーヒー飲みたい、ビール飲みたい、焼酎飲みたい…etc.

あらゆる内容物の味わいが一層深まる気がする奇跡の器。

そんな器が自分のベースにも欲しいなぁ、なんてことを考えたり。

 

 

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アーケードを抜けると左手に大きな鳥居。

この辺一帯が鶴形山というこんもりと小高い山になっているようで

寺社仏閣がいくらか点在している様子。

ここからいきなり写真が登場するのも

いわゆる「倉敷」という街のイメージ通りの街並が

この辺りから如実に見て取られるようになって俄然やる気が出てきたから。

気持ちも熱くなってきたついでに気温も暑い。

5月とは思えない初夏の陽気。

白人の女性が顔を真っ赤にたぎらせて汗をフキフキ歩いている。

 

公民館の建つ交差点は景色がパッとひらけて

左手に鶴形山トンネル入口、そして観龍寺へと上る石段。

 

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この暑さの中、この石段をオレは上るのか?

上ったらもう引き下がれないぞ、汗をかくぞ、それでも上るのか? オマエは

と自問自答をしながら、

ただこの機会を逃したらもうこの石段を上った先の風景を見るチャンスは

恐らく二度と訪れないぞ、もったいないぞ、行けばきっと何か待ってるぞ、

とケチな探索心が一念発起して一歩一歩と石段を上る歩を進めさせる。

 

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石段を上り切ると、観龍寺の門。やってまいりました。

すぐ右手に妙見宮という小さなお堂。

妙を見る。いい言葉。

玄のまた玄、衆妙の門。

些事に大事を見る、というような意味でしょうか。禅です。

なにやら由来の書かれた立て札があったが、流し流し読んだので全く頭に入っていない。

ただ鶴形山は元の名を妙見山というらしい。

妙見山のままの方が風情があったのでは、と余計なおせっかい。先を急ぐ。

 

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さすがにこの暑さなので、誰もいない。人の気配すらない。

静かに佇む鐘楼が寂しそうだったので、カメラのセルフタイマー機能を使って遊ぶ。

 

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恥ずかしい行為も人の目にさらされなければ恥じ入ることもない。

と思っていたらフーフー言いながら石段を上ってきた強者が現れたので

また何事もなかったかのような顔をして古寺巡礼を決め込んだ。

 

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一回りして、さらに上へ

「←鶴形山」と書かれた看板に従って石段を上る。もう迷いはない。

 

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しばらく進むと、阿智神社の鳥居がお出迎え。

鳥居をくぐるとこの一角だけうっそうと伸びた背の高い木々に囲まれた木陰になっていて

あ、涼しい、と思ったのも束の間、

一瞬で蚊が群がってきて耳元でイヤな羽音を立てて迫ってくる。

蚊の気配はあっても人の気配はない。

 

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調子づいてまたセルフタイマー遊びをしていたら

頭上で大きなカラスがけたたましく鳴きながら枝をバサバサと揺らしている。

よくあるカラス同士の喧嘩かと思ったがどうやら一羽しかいない。

不気味になってその場を去ろうとしたらこちらの進行方向に合わせて

枝と枝をピョンピョンと飛び上がりながら追いかけてくる。

オレ、威嚇されている。

どうやら神域でふざけた遊びに興じていたのを不愉快に思われたらしく

カーカーとバサバサの合わせ技で威嚇射撃、存立事態発生。

しまいにはこのまま突撃してくるのでは、

と怖くなったので慌てて逃げた。

木陰を抜けるとカラスは途端に静かになった。失礼しました。

 

気を取り直して阿智神社をぶらりと一周。

 

賽銭箱に五円玉を放り込んでガラガラ鳴らして

二礼二拍手で一礼して。

外国からの観光客が数人、静かに境内を散策。

お守りの類いを物色している観光客に、

これはカー・セーフティーで…と英語で説明を試みている

女性の宮司さんがかわいらしい。

能舞台もあって、なかなか風情あり。じんわりと汗をかいてきた。

 

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神社をあとにして今度は石段を下る。

下ったところで目の前に堂々たる店構えの酒屋さん。

一気に飲みたくなってくる。

 

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レトロな街並を進む。

ジャズハウスやオーダーメイドの帽子屋、提灯のお店。

そして、あ、やっぱりありましたね、古本屋。

 

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蟲文庫。

 

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店先にはサボテンたくさん

暖簾をくぐると静かな音楽、

奥ではご夫婦でしょうか、店主らしきおふたりが

それぞれパソコンの画面を凝視しながら

黙々と作業に没頭(古書検索とか通販とか色々あるのでしょうね)

あれ、この感じ、というかこの女性店主さんなんか見たような気がするなぁ

と思ったら、あぁあれかな

「BRUTUS」の本屋特集で紹介されてたんだ、

この店主と「蟲」って文字と店の内装と

なんか印象に残っていたんだなぁ、でも倉敷って絶対行くことないだろうなぁ、

という店に偶然巡り会ってしまうというご縁。

さっき五円玉放り込んどいて良かったなぁ、あるんだなぁこういうことが。

虫のように這いずり回った成果だなぁ、ムシシシ

これはもう飲むっきゃないでしょ、と

記念に一冊購入して

 

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またブラブラしていたらちょうど良いところに

お酒はんの自販機があったので一本購入(安めのやつをね)

 

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プシュッと開けてまだ日の出ているうちからすみません。

歩きながらお行儀悪くてすみません。

 

 

あとはもう酒の向くまま足の向くまま

キラキラ光る水路の流れに従って

フラフラ歩けば気分は上々、

実はここがメインストリートだったのですね

観光客いっぱいの美観地区。

でも今のわたしはもう美観とかどうでもいいの。

フラフラと足を向けた先で偶然訪れたラフな出会いに

倉敷という街との思い出が一段落ついてしまった満足感に浸る。

よしよし、と続けてもう一本缶ビール空けたら

この阿房徒歩の旅の間に失われていた水分の分

アルコールが一気に吸収されたのか、

途端に酔いが回ってはい、それまでよ。

 

部屋に戻ってバタリと横になり、そのまま暫く眠りの中へ。

 

倉敷よいとこ一度はおいで

酒はうまいし、すてきな古本屋もありますよ。

また来たいなぁ。

 

 

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☆いま調べてみたら蟲文庫さん、

開店22年目ということで驚き。

オシャレな外観とキレイに整理された店内の様子から

勝手に新しいお店かと思ってました。

スクービーよりアネさん文庫。スバラシイですね。