ツアー開幕直前日記

【2017/10/19】

10月19日

 

朝から冷たい雨。

 

昨日書き進めていた文章を、

ザーザーとアップします。

 

徐々に書いていたものなので

日によって文体異なります。

 

統一感のない一体感、ってことでご理解ください。

 


 

10月18日

 

地球が雲という薄皮のようなものに覆われているか否かで

こうも人間の心理は上がったり下がったりするものか、

ということを思い知らされる、本日のこの晴天の嬉しさよ。

 

お天道様こんにちは、やっと会えたね。

雨粒さん、あなたのこと嫌いじゃないの、

ただちょっと長く一緒にいすぎただけよ。

暫しの間、お別れしましょ、さようなら。

 

なんて物語仕立ての気分に浸っていたら

夜からまた雨、あっさりと復縁アゲイン。

次の晴れ間は、いつ見られるかしらん。

 

さて、いろいろとあったこの一週間。

 

10月10日 晴れ

 

大阪へ。新幹線。速い、早い。

ロフトプラスワンWESTにて

『ベーシストの名盤巡り 低音DO』出版記念トーク&ミニ独演会。

盟友タカノタイチ君、本の編集担当リットーミュージック藤井氏とともに。

 

本に関すること、文章に関すること、

はたまた寝るときのカラダの向きに至るまで

日頃なかなか話すことのないテーマについてあれこれとオシャベリ。

 

後半は独演会→途中からタカノタイチ君を添えて

彼との演奏はやはり楽しい。またどこかでやりましょ。

ご来場いただいた皆様、DOもありがとうございました。

 

沈黙は金、と言ったのは誰でありましたか、沈黙は禁、、

ことトークライブにおいては。

いやはや、とはいえ楽しい夜でした。

 

10月12日 晴れ のち 雨

 

渋谷CLUB QUATTRO w/ THE BAWDIES

夜の”シャウト&ソウル”の熱戦に備え、

昼は先日タワレコ蘇我で買った青葉市子さん『マホロボシヤ』を聴く。

心静まる、いや逆にざわつく。いい具合に気持ちが近づいてくる。

 

THE BAWDIES。初対バンから約10年。

似ているようで似ていない、でも似てないようで似てる、そんな両バンド。

ロックンロールの正統な継承者。

 

今年2月に彼らのビルボードライブでベースを弾いた縁もあって

この日もTHE BAWDIESのステージで2曲、ベース客演。

まさに”Just be cool”! コラコラ落ち着けオレ…気合入りました。

 

そこで一度彼らのロックンロールな爆音に包まれたあとに、

いざ自分たちのステージで音を鳴らしたら、

その音の“層”の成り立ちの違いにつまづいてスッ転びそうになった。

良し悪しというのではなく、違い。

鳴ってる音の場所と圧と熱。

 

BAWは野球でいえば大リーグ(あくまでイメージ)、

強打者ぞろいの豪快なチーム。

バンバン豪速球投げ込んでガンガン打ってくる。気持ちが良い。

さすがアメリカンスタイル。

HOTDOG、召し上がれ。

(これが言いたかっただけ)

 

アンコールで披露した、

コヤマ氏によるHOTDOG日本語ver.も良かった!

 

「形はどうだっていいぜ

今キミの好きなように」

 

ロックンロールの合い言葉のよう。

バンドっていろいろ、おもしろい。

 

10月14~15日

 

週末はTHEイナズマ戦隊のツアーにお呼ばれ、

チャラン・ポ・ランタンのお二方もご一緒に

甲府&岐阜へとバンドワゴン・ア・ゴーゴー。

 

2002年の全都道府県ツアー「Soul To Soul」

以来の甲府コンビクション、15年振りの再訪。

奇しくも今年祝20周年で全都道府県ツアー中、

無事折り返し地点にいるイナ戦さんとともに。

 

初めて対バンしたのは代官山UNIT、かな、、

いつでしょうか、その後も何度かご一緒して、

2年程前の神戸VARIT.でのツーマン辺りから

グッと近づいた、私からすると3つほど年上、

そういえば大学入学時からみた4年生の先輩

こんな感じだったなぁ柔らかくて話しやすい。

 

繰り返しステージで鳴らされ、会場に渦巻く

様々な感情と、繰り返し衝突し調和し融合し、

結果幾度となく誰かの背中を押し続けた曲は、

圧倒的な説得力をもって聴く人の心に訴える。

 

イナ戦パイセン、さすがの20周年、あっぱれ!

 

とはいえ、そんな20年選手を手玉に取るのが

チャランポさん、So Cuteな新鋭姉妹デュオ。

 

ナガイケ独演会で徐々に定番となりつつある

「愛の讃歌」は、越路吹雪さんver.を参考に、

そこで偶然見つけたチャランポver.の讃歌も

もちろんチェックしてました、こちらも秀逸!

 

初めまして、は一度キリ。出会ってしまった。

ありがとう、ライブハウスっていいもんです。

 

10月17日

 

ツアーに向け、みっちりリハ。ライブ仕様に。

繰り返し繰り返し、何度も何度も、せーので。

雲の晴れ間から、あ、月が見えた、あー、隠れちゃった。

レコーディングとライブはまた別物で、

見えたと思った答えがまた見えなくなったり、

闇の中からポンといきなり答えが出てきたりする。

 

で、きっとまたツアーが始まれば、変わっていく。

変化せずにはいられない、、なんちゅうカルマだ。

 

夜、SSTV「ヨルジュウ」ゲスト生出演。

VJ:ハマ・オカモトくん、GENくん(04 Limited Sazabys)、あっこゴリラさん

+ゲスト 千野くん(Good On The Reel)

 

楽しく、わいわいと。

 

収録後、握手を交わすやGENくんが

「ずっとベースを弾いてきた人の手ですね」

とまっすぐな目で言ってきて、ホレるかと思った。

 

いただいたフォーリミのシングル『Squall』、とても良かった。

自分にフタをしちゃイケナイ。まっすぐな歌詞にグッときたな。

 

 

というわけで、セルフライナーノーツ。

このままじゃツアーまでに、全然終わりそうにない。

 

03. My Rhythm

 

デモで一聴して「なんじゃこりゃー」となるも、構成を辿っていくと「あ、意外とシンプル」というマツキ氏作曲あるある。この曲もそう。

イントロで聴かれるベースにある、“ジャッジャッ、、、ヌボー”の「ヌボー」はマツキ氏デモになかったら自分では弾かなかっただろうな、というフレーズ。

たったこれだけなのに、わりと曲の印象を左右する、大事な音使い。

こういうジャジーでコード展開が早い曲では、ベースは基本のルートを辿るくらいの方が曲がスリリングに聴こえるもの。

 

「踊るマイリズムちょうだい」

 

こういう曲が、ライブで会場をどのように揺らすのか、

プラワンの皆さんがどう揺れるのか、楽しみな曲。

 

04. ensemble

 

「ensemble」はシングルリリース当初、なかなか“ライブ時のテンション”と“楽曲のテンション”とを擦り合わせるのが難しく、実は演奏するのに苦労していたナンバー。

ただツアーを回り、フェスでも演奏を重ねているうちに、平熱のまま徐々に盛り上がっていく、という技(というのかDOか)を次第に身に付け、 そこからまた見える世界が変化。

大事なのは、すべての音を責任もって成仏させるために(ドラマーのBOBOさんがドラマガでそんな風な言い方をしていたので拝借)鳴っている音も鳴っていない音もすべてしっかりと鳴らす、そんな意識。

 

ライブで演奏をしていると、曲の袋に片足から入っていってついに全身入り込んだ最後サビ辺りから今度は曲の形を自分の形に変えていけるような自由自在な感覚になれる時は、いい演奏。

ライブ演奏の醍醐味。

内に秘めたる熱量を感じてほしい、そんな”炭火系”な楽曲。

 

歌詞の面で、

「最上階にしまっても こぼれ落ちるメロディー」

よく出たもんだなぁ、と感心しながら、ベース弾いてます。

 

05. 禁じられたふたり

 

ベースラインが曲のイメージを支配する、責任重大タイプの曲。

ありそうで今までになかった曲調、新鮮。

Electro Harmonix社の名機「ミュートロン」を使って、エロく。

ライブアレンジでは、もうひと味、アグレッシヴに攻める予定。

踊りたい、うしろめたさも捨てて。

コヤマ氏の歌声もいつになくツヤやかです。

今作では特にボーカルの歌心が際立っておりますね。

 

というところで、一旦お開き。

ここで一旦更新、一歩は前進。

 

日付変わってもう10月19日。

ツアー、やるよ、やるんだよ。

明日20日、ツアー初日恒例の

千葉LOOKから、やったるDO!