不規則、無軌則、元気よく

【2017/1/21】

 

1月21日

 

真っ青な冬晴れ。風強く、寒い。

 

普段乗らない電車に揺られながら
ぼんやり大きな空を眺めていたら
ふと自分の体がトップリトップリ
水分を蓄えただけの水槽のように
感じられ始めてトップリトップリ
規定の水量を超えても溢れ出して
こぼしてしまっても干涸びちまう
紙一重のバランスで今ここを歩き
気持ちはしっかりと強く持ちつつ
誰かのことを思ったり思われたり
正しい正しくないで物事を簡単に
白黒つけられれば今ここの水面が
波立つことなんてなくなるのかも
そんなどうだっていい自分の中の
感覚をトロトロと吐露していたら
昨日は千と千尋で来週は耳すまで
となりのトトロはいつだろうなぁ
とあまりに無為無策な結論に着地
以上無理矢理15文字に押し込んだ
20行のクダラナ作文、ジ・エンド。

 

 

そうだった、オリラブの話だった。

 

1月13日。「Love Jam Vol.2」。
ZEPP DIVER CITY。diversity。
多様性。みんな色々でいいんだぜ。

 

田島さんはビックリするくらい気さくな方で、
ここどうやって弾いてんの?とか
どういうふうにバンド紹介しよう?とか
事あるごとに楽屋のドアをノックノックしてくれて
そういうさりげない気遣い(&純粋な好奇心!)が
色んな人の心の中までノックノックしてきたんだろうなぁ、と
ライブが始まる前からすっかり魅了されていたら
演奏始まったらもうすごいのなんのって!
SOUL MAN! まさに。歌声も、演奏も、MCも。
田島さんとドラムの佐野さんとの縦のラインを軸に
すべての楽器が優しく撫で合ったり激しくぶつかり合ったり
シゲさんのベースもしっかり芯ありつつフックラふくよかで心地よさ抜群。
これです、これこれ。
ただただ、とても贅沢な音楽を聴かせてもらったな、と感動のステージ。

 

 

あまりにも心が動いてしまうと
終わってからが大変だタイヘン
今時ボロボロなジャズベ使って
ボムボム弾むような低音で人を
気持ちよく踊らせよってんなら
しっかり明確なビジョン持って
一切の迷いを振り切って力強く
激しくしなやかなピッキングで
自信満々堂々とやってください
そんなこと考えながら家までの
暗い夜道をビール片手に帰った。

 

 

そうそう、今日ある曲での自分の演奏を聴きながら
フレットがあるのにフレットレスみたいにヌルリと
滑るように弾けている時の演奏が一番好きなだなぁ
と改めて自分のベースが不規則無軌則なヌルヌル性
を帯びていること、例えるならそれはナメコのよう
というわけで、先日17日の高円寺HIGH公演終了後
OAUトシロウさんとともにナメコ親善大使への道が
開けそうになったヌヌヌ。日常音活さん、毎度毎度
私の違った側面をあぶり出してくれてサンクスです。

 

 

今日はすっかりヘンテコな文章
たまにはこういうのもいいかな
さきほど久しぶりに何年か前の
自分のブログ読み返してみたら
その時その時のモードが全開で
恥ずかしくもおもしろかったし
これはこれで後で笑えるか知ら。

 

ごきげんよう、ねんねんごろん。

 

 

 

まがりまがれば

【2017/1/15】

1月15日

 

昨日に引き続き、晴天ではあるが空気冷たく
一日中「さむい、さむい」と白い息。
猛烈な寒波襲来とのこと。
大雪に見舞われている地域もあるようで、
みなさまくれぐれも安全第一でお過ごしください。

 

新年を迎えて2週間。

 

今年は1/7に熊谷で独演会、
その後すぐにレコーディング、
先日13日にはオリジナル・ラブ主催の「Love Jam」出演と
年始から立て続けにイベントがあったので、
なかなか気持ちの休まらないお正月でしたが
この週末はようやく気分も一旦落ち着き、
何をするでもなくのんびりと。
ただただ「さむい、さむい」と呟くだけの休日。
さむい。

 

年末年始の短い間にも
ベースを鳴らす日々の中でアレやコレやと感じることも多く、
その時その時で妙に強気になったり変に自信をなくしそうになったり
よくもまぁこんなにアッチへコッチへと
自意識ってモンは気まぐれに散歩できるもんだなぁ
とついお気楽な気分に浸ってしまうのは
結局のところ「すべては大概無事に済むものだ」と
タカを括っている部分もあるのでしょうが、
そんな自分のヘラヘラフワフワとした心構えのようなものに
またニヤッとしたりイラッとしたり。
からみあう。いろんなものが。ぐちゃぐちゃと。
こんがらがる。いろんなことが。こんこんと、がらがらと。

 

絵本の原画展を、千葉市美術館へ観に行く。
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2016/0104/0104.html

 

そこには作者たちの表現への熱意と工夫と、
なにより遊び心が溢れていて、
ですよねぇ…そうですよねぇ…と
ポッと心に火をともされるような感覚に。
Come On Baby、Light My Fire…これまさに。
絵本のパワー、すごいです。

 

曲がっている。力強く。
絵の中にはほとんど直線というものはなくて
どんなに直線的なものも、どんなに精巧なものも
すべて曲線の連続で描かれている。

 

まがればまがりみち 作:井上洋介

 

515TR7MFRNL._SX347_BO1,204,203,200_

 

 

 

まっすぐじゃなくていい、ってなんか救われる。
曲がってヨレ曲がってヒン曲がって、
それでも最後には堂々とそこに在る。
当たり前のような顔をして。
なんて音楽的なんでしょう。(いや、ロック的?パンク的?)

 

Theピーズを観てると、まさにそんな感じ。
ハルさんの歌とベースはフラフラと気持ち良いくらいに曲がってて
(増子さん曰く「まっすぐ立ってられない双子」笑)
でも気持ち良いくらいに真っ直ぐで、堂々とそこに在る。
8日に千葉ルックで観た時に
ハルさんはこちらが面食らっちゃうくらい
武道館を楽しみにしている様子で
ずっとアビさんと二人でニコニコしていた。
なんだ嬉しいんじゃん、
そりゃこのメンバーで武道館に立てれば嬉しいよなぁ、
と「サイナラ」を聴きながらなんだか泣けた。
『帰れない方へ 帰れない方へ』

 

「グライダー」も「日が暮れても彼女と歩いてた」も泣けたなぁ。
聴きたい曲、全部やってくれた。

 

『まともになるには 楽し過ぎる』「バカになったのに」

 

そうだ、この日も雨で寒かったんだ。
風が吹き荒れる中、駅から傘さして歩いて帰った。

 

『エンジンないって静かなもんで もうなんの問題もないさ』「グライダー」
静かな夜道を、強風に吹き飛ばされそうになりながら
ビール片手に歩いた。

さむかったけど心地よかった。

 

 

さてここで1/7独演会のことを少々。

 

まずは年始の早々に熊谷まで足をお運びいただいた方々、
どうもありがとうございました。
2017年一発目が独演会とは、
自分で決めておきながらなかなかどうして刺激的。
そして記念すべき(?)オープニングに選んだ曲は
日本のお正月と言えば「春の海」(曲名でわかる人少ない?)
ということで、これしかねー!と張り切って演奏したのですが
ベース一本だとビックリするくらい緊張感にマミレた春の海で
自分でも驚きました。
のっけから波浪警報。This Is DOKUENN-KAI !!!
不穏であればあるほど独演。
不安で不敵で不確かで、
不躾で不格好で不細工で、
不思議で不死身な独演会。(うまい!うまくない?)
次はあるのか、ないのか、いつなのか?
ぼんやりとお待ちいただければ幸いです。

 

170107

 

当日カバーした新ネタは以下。

 

春の海
https://www.youtube.com/watch?v=BeVYO-2wDK0

 

Song Of The Bird (Pablo Casals)
https://www.youtube.com/watch?v=_T8DjwLt_c4

 

愛の讃歌
https://www.youtube.com/watch?v=qaUIQ3t7mPo

 

Love Love Love
https://www.youtube.com/watch?v=ahaeXH9Ntnk

 

I’m This , I’m That
https://www.youtube.com/watch?v=khWKxrMKxQ8

 

日が暮れても彼女と歩いてた〜いいこになんかなるなよ
https://www.youtube.com/watch?v=ReSjNvYvvqg

 

開演前のBGMは
David Darling & The Wulu Bunun
https://www.youtube.com/watch?v=-lAI5QFXEFM

 

以前にベーマガコラムでも紹介した大スキな一枚。
台湾の少数民族ブルン族の伝統的唱和にチェロが絡む名盤。
最近またよく聴いていて改めて、やっぱコレええわ〜、と。

 

毎年快く迎えてくれるモルタル・レコード山崎さんにも感謝。
終演後はヤマさんとおいしい酒(のかわりのノンアルコール飲料)を二人で。
乾杯。

 

またまた長くなりました。
スクービーRECはイイ感じ。今までにナイ感じ。
FunkyなBeatがハイな感じ。
詳細はまた追って。ご期待ください。

 

オリラブとのことも書きたい。
けど今日はもう寝たい。
よし、寝る。
またすぐ書きます。

 

ごきげんよう。さむい。

 

170113

1/13終演後、ベース背負って歩く筆者。