もしももしも、あるいはチェロとミック・カーン

【2016/12/12】

 

12月12日

 

12 / 12…IF / IF…=もしももしも、の日。(そんな日はない)

 

静岡、京都とワンマンを終え、

本日は京都から大阪へのんびり移動。

 

ご来場いただいた”PLUS ONE MORE”のみなさん、

DOもありがとうございました。

久しぶりの曲も多く、毎DO毎DO発見の連続。

お次の12/18恵比寿ワンマンも楽しみ&DOぞご期待ください。

 

最近、家でまたチェロに触っていて

改めてカザルスの演奏なんかを聴いていると

ホレボレしてしまう気高さを感じます。

といいつつYouTubeで色んな人の

「バッハ無伴奏チェロ」を聴き比べたりしている程度ですが

カザルスの飾り気のない素朴な音が

一番人間の弱さに寄り添っている感じがしてステキだなぁ、と。

 

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「私はもう百年生きたとしても、演奏と練習をつづけるだろう。

私は昔からの友であるチェロを、裏切ることはできない」

(『文藝別冊 総特集カザルス バッハ没後250年記念』河出書房新社より)

 

マジメですね。ステキです。

 

ベースを弾く指先の感触と音のイメージと

実際鳴っている音(の録音)とを聴き比べてみて、

もうそんなことは何年も何年も繰り返しているのですが

その都度、核心に近づいたり遠ざかったり。

なかなかつかめない。樽の中のウナギ。

 

そういえば、前に『ベース・マガジン』のコラムの中で

ミック・カーンというベーシストのことを

泥中のウナギに例えて書いたことがあった。

 

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先日、急遽あるアーティストさんに呼び出されて

レコーディングで2曲ベースを弾くことに。

いただいたデモの音を聴いていたら(全然違うのだけど)

Gary Numan『Dance』が聴きたくなって

レコーディングに向かう道中、ミック・カーンのベースを浴びた。

 

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ヌルヌルとした奇妙なグルーヴがいいサカナになったのか、

ぶっつけ本番でのぞんだレコーディングは

実に刺激的で自分でも思ってもみなかったような名演が録音できた。

 

いま「タリラリラ~ン」みたいな仮歌が乗った状態の

まだまだ未完成なラフ音源しか手元にはないですが、

それがまた異様な感興を呼び起こすもので、完成がとても楽しみ。

こちらの詳細は年明けくらいにはお伝えできるか、と。

 

これとは別にもうひとつ、

来年ベースで参加するスペシャルなライブのお知らせも、そのうちに。

ベースが弾ける場所に恵まれることは単純に嬉しい&楽しい。

 

SCOOBIE DOもリーダー渾身の新曲をただいまスタジオ合わせ中。

ありそうでなかった、ネクストレベルのグルーヴを模索。

手が届きそう。そしてまた離れ、また手を伸ばして。その繰り返し。

飽きない才能。

IF / IF もしももしも、それが簡単に手に入ってしまったら、

もうとっくの昔にやめているかも知れませんから。

 

そして来年個人的ライブ一発目は1/7熊谷での独演会。

先日札幌での独演会の音を聴きながら、改良カイゼン&挑戦。

つかめそうで、なかなかつかめない。いなくなる、ヌルっと。

今日もさっきまでスタジオ行って練習練習。

 

私は昔からの友であるベースを、裏切ることはできませんから。

 

 

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35歳

【2016/12/7】

12月6日 24:00より記す

 

昼は暖か、夜冷え込み厳しく。

 

Bad Brainsを聴きながら。

このバンド名スキ。悪い脳みそ。

「脳みそが邪魔だ 取っちまいたい」

それはTheピーズ。ハルさんの歌詞スキ。

 

4日夜に札幌からビュンと帰京して二日休み。

例によってベースにはそこそこ触りつつ、あとはのんびり。

昨日夜にはみどりんと千葉で軽く一ヶ月前のセッション打ち上げも兼ね、飲む。

誕生日祝いにテキーラをキュッと一杯ごちそうに。

わりとマジメな話もしつつ、良い塩梅に酔う。

千葉駅が急激に進化を遂げていて驚いた。

 

というわけで12月3日に誕生日を迎え、35歳。

たくさんのお祝いメッセージ&プレゼントをいただき

DOもありがとうございました。

いただいたSOULには、またSOULでお応えします。

ちなみにコヤマ氏からはPAUL CHAMBERSのCDを、

モビー氏からは行きのフェリーでウィスキーミニボトルを、

マツキ社長及びWESSさんからはライブ中のサプライズケーキをいただきました。

(ここら辺の段取りに関してはよく知らないので便宜上そういうことに!)

感謝感謝。

 

札幌でのライブはどれも濃密な時間。

オープニングの独演会、そのあとのワンマンライブ、

翌日の市電アコースティック二本立て。

どれも演ることが違い過ぎて我ながらオモシロイなぁ、と感じつつ

どのライブも終わってしまうのが寂しくなるような温かい熱に包まれていた。

プラスワンモアのみなさんも皆いい顔してました。

まだまだもっともっと、楽しくなる。そう強く感じた札幌での時間。

ご期待ください。

 

お次は静岡&京都、

そしてABCラジオ「よなよな」でのライブ。

んでもって恵比寿へと。

 

そこでしか観られない、感じられないものを。

 

12月30日にはカバーナイト@下北沢CLUB Queにてサポート、

大晦日は六本木&下北沢でダブルヘッダー。

 

さらに、来年1月7日には熊谷で独演会。

モルタルレコード2階。大好きな場所。

静かに、深く深くにまで音を鳴らしたい。

 

そこでしか観られない、感じられないものを。

 

今はボブ・ディランが流れている。

「Don’t Think Twice,It’s All Right」

 

ふんわり優しい子守唄、おやすみなさい。