ナガイケジョー
ぼくたちにはミンガスが必要なんだ
【2015/9/4】
9月3日
朝、薄曇りの空。
おや今日は…と天気予報を見れば
残念、午後には雨とのこと。
今のうちにたくさん日を浴びておこう。
三日連続でリハ。
OTODAMA→SUNSETの週末に向け、
来たる野音に向けて、
そして、その先のために。
昨日のリハ後に古本屋で
植草甚一さんのスクラップ・ブック
『ぼくたちにはミンガスが必要なんだ』を購入。
以前、『ベース・マガジン』連載コラムを始めたての頃
(なので2009年くらいだろうか)
チャールズ・ミンガスの『直立猿人』を紹介した際に
この本のタイトルの言葉を拝借したことがあるのだが
無責任なこと甚だしく、実はこの本を持っていなかったのだ。
昨日の帰りの電車で、そして今日の行きの電車で
ミンガスの音源を聴きながらこの本を読む。
ミンガスさんのいいとこ悪いとこ、
演奏の細かなとこから様々なエピソードまで
まぁ色々なことが書かれているわけですが、
なかでも最も印象的なフレーズが
「ベースが出す音というのは世界中で一番ソフトな音なのである」
というミンガス本人による言葉。
そうだ、ソフトな音。柔らかさ。
ミンガスの音は豪快で怒りに満ちていて
血ヘドを巻き散らかすようなドロドロとした粘っこさを感じさせながら
その本質は人間への愛に溢れた、あの分厚い手で力強く抱擁してくるような
血の通った温かさこそが魅力なのだ、と思う。
やわらかく。
つつみ込むように。(って曲は、MISIAさん、ですね)
さて、明日はOTODAMAが待つ大阪へ、一路。
いい音が鳴る楽器と、いい音を鳴らすBODY&SOULを乗せて。
安全第一で。
それでは今週末、
大阪・泉大津 & 福岡・芥屋海岸にてお会いしましょう。