右手の魔法

【2019/10/25】

10月24日

 

朝から薄曇りの空、かろうじてまだ雨は降らなさそう。
と書いたら、ちょっと晴れ間のぞく。秋の空。

 

 

昨日はクアトロでのマンスリーシリーズ w/ パスピエ

 

USG田淵くんが繋いでくれたご縁とでもいいましょうか、
(小松未可子さんの「Catch Me If You JAZZ」RECで
ナガイケがベース、三澤くんがギターという布陣で共演)
もちろん前から噂には聞いていましたが、
そこら辺からお近づきになり、今回の対バンへ発展。

 

縦にも横にも踊らせる高い演奏技術と
大人のような子供のような、楽曲によって横顔を変える歌声。
鍵盤が中心にありながら、
その両脇をギターとベースが多彩な音色でもって固めている、
(くわえてドラムも鮮やか)
鉄壁。かつ、ダンサブルなライブバンド。また新しい出会い。

 

ベースの露崎くんは安定感+合間をみていきなりギラッと刀を抜いてくる感、
痺れました。
お互い千葉出身ということで、え、何駅なの?それってJR?的な話題も。

 

 

前回こちらでご一緒したTHE BACK HORNの光舟さんが
ナタリー特集「私が嫉妬したアーティスト」で話題にしてくれたり(素直に嬉しい!)
https://natalie.mu/music/column/352537
クアトロでのマンスリーシリーズ、
毎年ここから刺激たくさんいただいてます。

 

 

The Birthdayと対バンしたのは2016年、もう三年前!
観に来てくれていたハルキ君曰く
「ジョー君の右手が、なんか違う生き物みたいでした」
ということで、そうそう、最近また右手の使い方(弦への当て方?)
をちょっと変えてみたとこもあり、微妙&自己満足な差かも、ですが。

 

そもそも右手の大事さに改めて気付かされたのは、
先月号の『ベース・マガジン』で特集されていた
ジョー・ダートというベーシストを知ったからで、
彼の演奏動画や音を聴きながら、
うへぇ、これをやられたんじゃたまらんなぁ…
と(まさにコレが嫉妬ですね)
つまりは喝を入れられた感、はいはい、練習しましょ。
右手の魔法。右手は生き物。
ちゃんと音を一つ一つ鳴らして、積み上げてくイメージ
で弾いたのが「Have A Nice Day!」みたいなとこもあります。
(完結していなかったセルフライナーノーツ、ここで再び)

 

一つ一つの点を意識しつつ、全体の流れはスムースに。
音は短く、でも呼吸は長く。みたいな、ややや、禅問答。
(でも実際はもっとラフな気持ちで弾いてますけども)

 

ライブでの鳴らし方もツアーで回数を重ねるごとに
また変わってきている、と思われます。日々、変化。

 

ということでツアーも、
初日千葉→福島→広島→徳島→富山→新潟と終え、
今週末は秋田&青森へ。秋深まる東北、音も深まる。

 

音を鳴らすことで誰かの魂をふるわすことしかできないのなら
そこに全力で挑むしかない。

 

ベースってのはまぁ、そこに一番向いている楽器だと思うのです。