マツキタイジロウ
2/9
【2022/2/9】
演奏が完成した、って事はない。
ロックバンドはレコーディングが完成ではない。
と常に思っている。
試しながら、試しながら、最善と思えるその先を目指す。
逆に、その先へ進もうという気がないプレイはすぐにわかる。
リスナーの記憶に寄り添う、と言う意味では、録音物ができた時点で、忠実にそれを再現するに越した事はないだろう。
だがロックバンドとは楽曲以外にも、演者の成長、友情、団結、堕落、崩壊、人間関係の機微、も楽しんでもらうものだ。
人間臭さが詰まった「ブルース」がそこで鳴っていなきゃ意味がないのだ。
だから、「記憶の通りのあの1曲」ではなく、その瞬間瞬間の表現がリスナーに寄り添うべきものであるよう努力しなければならない。
本日の1曲
「I Feel An Urge」/ Syl Johnson
このアンサンブルの間はなかなか再現できない。