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5月30日の授業
ラジオネーム:SEIKOの時計 君(高一 男子)
先日、生まれて初めてライヴ(小田和正さん)というものに行きました。普通ライヴには何を持っていけばいいんでしょうか?

「とても単刀直入な!」
「でもこれはライヴファンにとっては永遠のテーマでもありますからね!」

「まず、ライヴの規模によっても違うでしょうしね。多分、小田和正さんだったらホールでのライヴでしょうし」


「まぁ基本ホールでしょうね。椅子席のあるような」
「何千人と入るような、二階席三階席があるような大きなホールであったり、で、俺達SCOOBIE DOの場合なんかだと、オールスタンディングのライヴハウスが多いわけで。と、まぁ色々ある中でライヴハウスなんかだと何を持っていけばいいんですかね、ライヴキッズ出身のナガイケ先生!」

「なるべく持ち物は少なくしたいですよね。ライヴハウスは混んでるんで、カバンなんか持っていくと邪魔だし、カメラなんかは(ほぼ撮影禁止なので)受付で預けなきゃいけなかったりするし。まぁタオルはあればイイかなって感じですかね」


「汗かくからね。基本的にオールスタンディングのライヴハウスですと、混み合ってますから、やっぱりそんな中でリュックサックとか背負ってたり、両手に手提げカバン持ってたりするってのは、これはマナー違反でもありますからね」
まわりの迷惑になっちゃいますからね。基本的にオールスタンディングのライヴに来る人たちってのは、バンドの音に合わせて踊ったり騒いだりノリたいわけですから」
「そう考えるとやはりナガイケ先生の言う通り、荷物類は少なくしたいですね。MOBY先生なんかはどうでしょう?」
「“荷物を少なくする”ってことに関連してるんですが、ロッカーやクロークを確保するって事ですね。ライヴハウス自体に荷物を預けられるロッカーやクロークがあるところもありますが、無い所もあります。そういう場合は最寄り駅のコインロッカーに荷物を預けてからハコに向かうなんていう方法もありますよ」
「まぁ基本的にライヴハウスは汗かく場所ですから、着替えなんかは用意しておくといいと思いますけど、先生なんか思うのはね、ありったけのコインをポケットに詰め込んでさ、家中の小銭を引っ掻き集めてポケットに詰め込んでさぁ、ライブハウスに駆けつけろよ、と!」


「(突然の豹変振りに驚きつつ)ほぅほぅ!」


「やっぱりさ、ライヴでバンドを観てさ、いいな!と思ったらやっぱりバンドのグッズを買いたいじゃないですか!Tシャツしかり、タオルしかり、家帰って曲を聴きたいなと思ったらCDとかね。そういうものを買う事によって記憶に残るライヴになっていくと思うんですよ。家に帰った後も、その手に入れたものを見るだけでその日の事を思い出す、みたいなね。ライヴっていうのは経験、一瞬の経験ではあるけれども、残るものでもある。ってのは、やっぱりそういったものを買って形のあるものを手に入れる事で実感できるものだったりするんですよね。だから先生はね、バンドのライヴを観に行っていいな!と思ったらね、そのバンドのグッズを何かしら買って帰って欲しいなと思うんです。それはバンドへの『今日よかったよ!』っていう気持ちの表し方のひとつでもあると思うんですよね。我々もいいライヴをやったなぁという実感があって、ライヴ後に物販が売れてたりすると、『あぁ今日やっぱりいいライヴだったんだな!』って実感出来るじゃないですか」
「流石、チャンプレコード社長!でもスゲェいいライヴを観ると『ちょっと物販でCD買っちゃおうかなぁ』なんて」
「やっぱりね、ここに今日いたんだ!っていう事を何か証明するものが欲しくなるんですよ」
「それをまた人に言いたくなったりして。「あの日のライヴ凄くってさぁ!で、このTシャツはその時買ったんだけど!」なんてね。そこいくと、SCOOBIE DOの物販は割とどの商品もお安めに設定されてて」
「充実してますよね」
「ライヴ会場限定販売15曲入り1,000円のCDなんかも売ってたりして」
「バンド界のドン・キホーテと言われてますからね!」
「SEIKOの時計君、着替えは用意しておいたらなんて話もあったけど、着替えはライヴ後に物販で…買っちゃえばイイじゃん!」
「タオルもあった方がいいなんて話でしたけど…」
「買っちゃえばイイじゃん!愛媛県今治産のタオル、買っちゃえばイイじゃん!」



「ナハハハハハハハ!」
「というわけで、SEIKOの時計君、是非、先生達のアドバイスを参考にSCOOBIE DOのライヴにも遊びに来てくださいね!」

5月23日の授業
ラジオネーム:ふくらはぎぃ さん
私は歌が上手くなりたい女子です。昔から歌うのが好きなのですが、どうしてもアドリブ・フェイクが上手く出来ません。なんというか私が「はぁ~」とか「ふぅ~」とか入れるとメチャクチャダサくなります。何かコツとかあったらアドバイスください。

「今ね、この質問を聞いてね、先生嬉しい事があります。ふくらはぎぃね、「歌うのが好きなのですが」と、歌う事が大好きなんだ!とねこう言ってる!先生、ホントに嬉しいです。みんな拍手!」
「(拍手しながら)このキャラ忘れかけてましたよね(笑)」

「先週の終盤すっかり置き去りになってましたから(笑)取り戻しつつ。でね、アドリブ・フェイクを説明しておきますと、歌っている中で主旋律のメロディーとは違うメロディー、合いの手のようなものをボーカリストが入れていく、このことをアドリブとかフェイクっていうんです。俺達の好きな60年代のソウルミュージックなんかには、素晴らしいお手本がいっぱいあります。ですがね、結論からいいますとアドリブとかフェイクというものは無くてもいいんです!」


「おぉぉぉぉ」
「特に日本語の歌唱ですと、言葉の意味と発音とメロディーというのは非常に密接に絡んでますので、メロディーから外れて崩して歌ったり、合いの手を入れたりする事で、言葉の意味自体が分かりづらくなったりすることがありますから、入れなくてもいい! んですけども、」


「ほぉぉ」


「どうしても入れたいんだ、しかもカッコ良く!という場合には色んなお手本がありますから、それをまず聴いてみるのがいいと思います。例えばソウルミュージックで言えば“FUNKの創始者”James Brown(ジェイムス・ブラウン)先生ですとかね」
「アイッ!ですね」
「James Brown先生のフェイクは曲のコードやリズムにも合っているというところが非常に音楽的です。他にもSugar Pie Desant(シュガー・パイ・デサント)とEtta James(エタ・ジェイムス)という女性リズム&ブルースシンガーが二人で歌う『In The Basement』という曲なんかは二人でフェイク合戦しているかのような、まるで天童よしみさんと坂本冬美さんがやりあってるかのような」
「日本で言えば、ですね(笑)」
顔も以外に似ている(笑)」
「そんな曲もあったりですとか、まぁ色々と素晴らしいお手本があるのでそれを参考にしてもらう、というのがひとつありますよね。後、フェイクを入れやすい場所ってのが実はあるんですよ」


「ほうほう」
「例えば、の曲構成ですが、Aメロ、Bメロ、サビ、2番になってAメロ、Bメロ、サビ、間奏にいって、Bメロ、サビ、アウトロみたいな曲があったとします。この時に一番入れ易い場所というのは『間奏の前』なんですよね。バンドだとギターソロに繋ったりする所ですが、ここには非常に入れやすい。もしくは『アウトロ』にも違和感無く入るんですね。フェイクっていうのはエモーショナルなものが漏れてるって表現ですから、」
「勢い余って、っていうね」
「そうそうそうなんです。そういう表現が入る場所としても『間奏の前』、『アウトロ』ってのは非常にいいんですね。Aメロの隙間なんかに無理矢理入れていくよりも、歌が抜けるところに入れていくと、よりエモーショナルな表現に繋がりやすい」
「楽器にパスをするみたいな感じですね」
「そうですね。まさに楽器にバトンタッチするかのようにね」
「“置き土産”ってやつですね」
「そうですそうです!業界用語でいうところの“歌の置き土産”!これがアドリブ・フェイクの真髄!ふくらはぎぃさんには是非是非、さっきあげたJames Brownや昔のソウルミュージックなんかも聴いて参考にしてもらって、自分なりのエモーショナルなフェイクを研究してもらえたらと思います!」

5月16日の授業
ラジオネーム:冷えた太陽 君(高一 男子)
高校に入学してからカラオケに行く機会が増えて来ました。歌を歌う事は好きなんですが、正直下手です。この前も僕が歌っている時はみんな次の曲を探したりしてなんかシラーっとしてしまいました。歌が下手だからでしょうか?もう少し何とかならないものかなぁと。何かアドバイスを頂けたら助かります。

「ラジオネームからしてなんだか切実な感じがしてますけども(笑)」
「でも、まず先生嬉しいのはね、この冷えた太陽君『歌を歌う事は好きなんですが…』ってね、ちゃんと歌う事が好きなんだって自覚してる。先生、これとても嬉しいです!はい、みんな拍手!」


「(「これ、やらなきゃ先進まねぇよなぁ」の表情で)パチパチパチパチ…!」
「今日はこの(松岡)修造スタイルで行きますから!でね、まず『僕が歌っている時はみんな次の曲を探したりしてなんかシラーッとしてる』ってことなんですけど、これは誰がカラオケを歌っていてもこうなります!プロの歌手が歌っているんならまだしも、だいたいみんな次の曲を探すもんですよ。皆さんも経験ありませんか?」
「ありますね。仕事の上司と行く時なんかは、かろうじてワンコーラスだけ顔あげとくってのはありますけど」
「で、歌が下手だ!って感じているようなんですけど、これ所詮カラオケですからね。カラオケで上手く歌っているように聴かせるテクニックって結構あるんですよ」




「おおお!それは知りたい!」
「一番重要なのは歌詞をスラスラ歌えるってことです。カラオケの画面に表れる歌詞を追ってしまうとどうしても少し遅れてしまいますから。そうすると絶対に上手くは聴こえないです。まず歌詞がスラスラ出てくるってのがカラオケでは重要ですね。で、自分のセットリストも決めておいて欲しい!」
「なるほど!」
「先生がオススメのセットリストを考えてみましたから。まず一曲目は“アニソン”。みんなが知ってるようなヤツ。今なら♪チャーラーヘッチャラーのドラゴンボールあたりかな」
「んんー、まぁ、確かにみんな分かりそうですけどね」
「アニソンを歌うとなぜいいか?っていうとね、アニソンってみんな1番までしか知りませんから。TV放送の主題歌は1番で終わりでしょ、これの2番をスラスラ歌えると聴いてるみんなは『おぉ!』ってなるんですよ。で、これで掴んだ後はデュエットソングを歌う。今一番いいのはやっぱし『青春アミーゴ』でしょうね。修二と彰の」
「結構、古いですけどね(笑)」
「(遮って)近年のデュエットソングの中では一番ヒットしてますから!で、これを誰かを誘って歌う事でまわりのみんなを巻き込んでいける、と。で、次に歌うのがコール&レスポンスのある曲。サザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』であるとか西城秀樹さんの『ヤングマン』とか。飛び道具的に海援隊の『JODAN JODAN』とかね!」
「やはり全体的に古いのが少し気になりますけど(笑)」
「『青春アミーゴ』で精一杯って感じですかね(笑)」
「(気にせず)で、ここまでね、歌詞もスラスラ歌いながらやっていると、もうみんな引き込まれていますから。『あ、こいつが歌うときはなんか起きそうだぞ』というところで、自分の一番好きなレミオロメン『粉雪』を歌うと!こういう事なんですよ!」
「それが一番好きかどうかは分かんないですけどね(笑)。まぁ自分の十八番を歌うと」
「いい歌とか名曲ってみんなまず歌いたいと思うんだけど、カラオケなんでね、最初はみんなとワーッ!とやって引きつけた所で、最後にいい歌を歌うって方がいいんですよね。我々がライヴのセットリストを考える時もそんな風に考えるじゃないですか。カラオケも自らプランを立てて臨むってのはいいと思いますよ」
「いやいや、こりゃ上手くいったら人気者になれますね!」
「あいつとカラオケ行きたい!なんて言われたりして」
「冷えた太陽君、これらを実践してみてカラオケ番長になれたかどうか、是非とも報告してください!」

5月9日の授業
ラジオネーム:アポイ 君(高1 男子)
友達から「バンドを組むとモテる!」と言われましたが本当ですか?モテましたか?失礼な質問ですいません。

『先生は高校の2年生の時に野球部やりながら軽音楽部にも入っていまして、学園祭でライヴやったんです。で、男子校だったんですけど「ライヴやるから来てよ!」と中学時代の同級生の女子とかに声をかけると、バンドをやるってのが印象がいいんでしょうね、更に友達にも声かけてくれたりして結構みんな見に来てくれました。まぁ見に来てくれるだけなんですけど。ですので、きっかけにはなるということで、その後のことは自分次第ということでですね…』
『後の事はほったらかしかい!』
『「きっかけにはなる」っていう結論なのか!具体的なエピソードのわりになんか弱いな!』
『(笑)』
『バンドを組むとモテるのか?って話ですよね。先生は高校の頃、よく軽音楽部の部室を借りてギターを弾いてたんです。すると、その音を聞きつけてギターの上手い先輩とかが覗きに来るんですよ。「今、弾いてんの誰?」みたいにね。だけど、その時は女性にはモテないんですよ。ギターの上手い人にしか興味を持たれないっていうか。で、その後、SCOOBIE DOを組んでライヴハウスに出るようになると、ちょっとづつですけどもね、女性ファンが増えて来ました。てことは1つの真理としてね「一人で楽器をやっていてもモテないが、バンドを組んで活動し始めるとモテる」ってことはあるんですよ。ただ注意が必要なのは、モテようと思ってバンドを組んでもあんましいい結果を生まないってことです。バンドをやりたいから一生懸命やる!すると、いつの間にか“モテ”がついてくる。という形が正しく美しいんじゃないかと」
『一生懸命やるっていうことの正面じゃなくて横っ面を見せなきゃね。「俺、こんなに頑張ってますよ!」っていうただのアピールになってしまったらやっぱしウザイんですよ。音楽をやる、バンドをやる、カッコE音を鳴らしたい、そういった、何かに向かい合って一生懸命に取り組んでいる横顔がみんな好きなわけだから。だからね、バンドを組んで少しでもモテたいと思う気持ちがあるならね、まずは一生懸命バンドだけをやれ!と、先生はこう言いたいですね』



『………………(静まり返る)』
『あらら、シーンとしちゃいましたね』
『大きな声で正論でしたからね(笑)いやいや、良い話が聞けたと思います!』

5月2日の授業
ラジオネーム:パッチィ 君(中2 男子)
ギターを買って曲を作りたいのですが、母が駄目と言います。貯金を始めましたが、中学生なのでお小遣いも少なくなかなか貯まりません。同好会に入ってギターを借りてやることも考えましたが、そのような同好会は学校にありません。何かいい方法は無いでしょうか?

『まず母が駄目と言うんであれば、お父さんにおねだりするというのもね、ひとつ手としてはあります』
『なるほどね!そこ盲点でしたね』
『お父さんも意外に若い頃、エレキでビンビンにいわしてた可能性もね、あったりしますから』
『それが駄目なら祖父母という手も』
『それが駄目なら親戚のおじさんおばさんという手も』
『テストで良い点取ったら買ってくれ!とお願いしてみるとかね』
『あとお金が貯まらないってことなんですけど、最近は一万円もしない値段で十分よい楽器を手に入れる事もできますよ。楽器屋さんだけでなくリサイクルショップとかHARD ●FFなんかでも、安いけど十分いいものありますからね。しかも、曲を作りたいっていうことですけど、ギターはあくまで道具なんで無くてもできます。鼻歌で曲を作ったって作曲になりますからね』
『思いついたメロディーを鼻歌で携帯電話とかに録音しておいて…、なんて話よく聞きますよね』
『パソコンの作曲ソフトなんてのも最近は簡単に使えますから』
『まぁでも恐らくパッチィ君はギターを弾いて、オリジナルの曲を演奏したいっていう事だと思うので、なんとかしてギターを手に入れて練習して、最終的にその曲をお母さんに聴かすってのがいいと思います!』
『“お父さんお母さんありがとう”ソングなんか作ったりしてね!マツキ先生もギター始めて、曲作りをし始めたのが、確か中1ですよね』
『ええ、そうです。だから今から始めれば少なくともこれぐらいにはなれますから!早速、作曲だけでも今日から始めてみてください!』

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