そよそよと

【2021/8/13】

8月13日

 

雨。

涼しい。

 

夜には秋の虫も鳴き始め

ここから先は残暑というのか

お見舞い申し上げます。

 

連日リハへ。

 

昨日は8/15のcafeSTANDに向け

おとぎ話有馬くんと。

 

アンプに通さないアコギと歌に合わせ

ベースの音も小さく鳴らす。

 

いいね、合うね

と、曲を終えるごとに言い合いながら

きっちりし過ぎず

だらしなくもなり過ぎず

お互いの体温を確かめ合うような

音と音の重なり。

 

自分の音がちょっとぼやけたかな、とか

ここ演奏が乱暴だったかな、と思った箇所も

録った音を聴き返してみると

案外キュッと収まっているもので

そこら辺はそれなりに経験で培ってきた部分もあるんだな

ちゃんと自分の感覚を信用しなきゃだな

と思ったり。結構曲たっぷり。

おさらい&イメージ膨らませもう一工夫して

あとは当日、楽しむだけ。

(現状ご予約満席のようで、サンクスです)

 

で、今日は8/17の三茶GFMに向け、

アコースティックセットで。

 

アップライトを鳴らしながら

やはりその時の感触と、

聴き返した時の音のギャップあり

 

最近いつものスタジオが内装を替えて

音の聴こえ方、特に低音がボヤける

そこがアップライトだと特に顕著で

なかなかいつもの感じにならない、

うーん、と自分の音に悩みながら演奏

でも録った音を聴き返すと、

案外キュッと収まっているもので

しかも低音をカットしたりと

試行錯誤する前の、いつもの感じで

作っている音が、ちょうど良かったりする。

ちゃんと自分の感覚を信用しなきゃだなぁ

(スタジオの内装の変化が歯がゆいところ)

 

ただそれだけ、聴く環境で音色

特に低音は聴こえ方が変化する

というのも常に意識しておくべき

と改めて。

 

スタジオへ向かう道中車中にて。

 

夏になるとなぜか聴きたくなる

FRICTION『軋轢』でヒリヒリとシビれ、

帰路に聴いたエリック・ドルフィーは

夜の田んぼでカエルが合唱するみたいな

生の躍動、水が跳ね、稲穂が風にそよぐ

そよそよ、ぴちゃ、きゅっ、けけけ、と

いろんな音色で楽しませてくれる。

 

チャールズ・ミンガスの右手の動きを見ながら

その豪快さと繊細さの両立

鉄の棒も指一本でグイッと曲げちゃうのでは

と思えるくらいの力強さがあるかと思えば

こちらもそよそよと、夜風に前髪を遊ばすような

柔らかさと色気でもって、ソロを聴かせたりする。

 

どうやら、そよそよさせたい、のか。

今日の夜風みたいに、そよそよ、そんな気分。

 

 

 

Charles Mingus「So Long Eric」

 

 

追伸。

 

こちらの映像、

DVDで観てたのがアップされてたのでご紹介。

 

冒頭、ミンガスのベースの足が滑って

みんなが揃って肝を冷やしてる感じと

(ミンガスは相当気分屋だったようなので)

幸いにも超ご機嫌モードのミンガスが弾き始めるイントロ

この時の右手の動きのそよ風っぷりが解読不能なので

(で、ホーンが入ってくるとこが超クール)

最初の1分半だけでも観てみてください。