ことばだけで かたさないで

【2020/4/4】

4月3日

 

晴れ。風やみ、暖か。

 

人間の地肌は少なからず皮脂に覆われていた方がいい。

そんなことを痛感する、手ガサガサ問題。

 

しょうがないこととはいえ、

これでもか、と日夜手洗いの連続。

ちょっと手が小さくなったんじゃないかな

楽器も使い込んで年を経ていくと

(乾燥等による木の密度の変化なのか)

少しキュッと小さくなる(ように見える)

というまことしやかな都市伝説あり。

 

河口慧海『チベット旅行記』によると

チベットの山奥の人たちは

福が落ちる、という理由から手も体も洗わない

なんてことが書いてあった(むかしの話です)

 

細野晴臣さんもなんかの本で

髪は洗わない方がしっとりしていい

みたいなこと言ってたし

(朝まで飲んじゃった時のあの感じ、か)

 

あんまり関係ないけど

画家の熊谷守一氏曰く

服なんてしばらく吊るしておけば何年も洗わなくて大丈夫。

(晩年の20年くらい家と庭にしか出なかった、とか)

余談。

 

 

洗い過ぎる、ってのは生物にとってはよろしくないことなのでしょう

そんな手段でもってウィルスに対抗、先方の嫌がることを。えいやと。

ということで引き続き、手洗いうがい励行。

 

 

春の日差しに誘われて、なのか

急にやる気が出て、イラストを描く。

日差しに誘われ過ぎたのか、

外に出て、描いてみた。

 

 

木々の新芽が徐々に芽吹き、

竹の子どももニョキッと顔を出す。

 

 

夕方、また近所を歩く。

昨日と同じ神社の境内で、しばし風を浴びる。

 

なんでもない春の一日。

散っていく桜にはいつも通りの春。なのか。

 

 

鳥のさえずり、木々のざわめき。

気持ちはハンモックに揺られてるみたいに

ゆらりゆらり。騒ぐでも、黙るでもなく、

さえずったり、ざわめいたり

ちゅんちゅん、ざわざわ。と。

今はこれでいいのだろう、

気持ちをあっさりと片付けず、ほっぽってまた歩く。

 

 

そら豆の苗が背を伸ばす季節。

寒い冬を超えて、花を咲かせて

風に揺れる葉は緑緑して生命力を発散

よく見るとアブラムシがビッシリと。

 

なんでもかんでも

じっと目を凝らして見過ぎると

見たくないものまで見えてきてしまうから

見落とせ見過ごせ聞こえても聞き逃せ(by トモさん)

 

我に返るスキマ

埋まりそうもないときは

それもまたよし、スキマを楽しむ。

ベーシストの本懐。

 

 

言葉だけで

片さないで

触れることで始まる熱があって

 

気持ちをあっさりと片付けず、ほっぽってまた歩く。