彼岸花、ジャコパス、1998年。その周囲で。

【2021/9/16】

9月15日

 

朝、薄曇りの空。

徐々に晴れて、気温上がるも

礼儀正しく、じゃこの辺で…

と一礼して去っていくような

暑さ、ジェントルな熱。

 

夕方になれば風涼やかに

リハから早く帰れたので

近所を歩くと、彼岸花あちこち。

 

(白いのもあるのね)

 

もうお彼岸の連休前。

 

台風来てるとのことで

おやまぁ、いろいろと

 

各地お気をつけください。

 

ただ大分、岡山の日は

なんとか大丈夫そうかな。

 

9/17福岡は残念でした

また次の機会を期待して

まずは今やれることから。

 

 

ということで本日はバンドリハ。

 

大分&岡山、その次のコットンクラブ

そして、ちょっと先のシェルターetc.

 

10/8下北沢shelter「1998年のSCOOBIE DO」開催

 

「1998年って、オレまだいないけど」

みたいな話から、初めてシェルターで

スクービーのライブ見たときのこととか

何のカバーしてただとか、そんな話で和んだり。

 

ああいう、200~300キャパくらいの

「ライブハウス」で初めて行ったのが

シェルターだった、高校二年くらいの時だから

それこそ1998年かな。

 

ひとりで、入り口の前の通りを

(つまり茶沢通りを)

行ったり来たりして

あの階段を下りていいものか

あの鉄っぽい扉を開けると

中は一体どうなっているのか

と、そんなことを考えながら。

 

で結局、階段を下りた。

 

一歩足を踏み入れた先に

今へと続く道があった、

ということになるのか。

 

 

 

リハへの車内では久々にジャコパスを。

 

バースデーLIVE盤。

 

今改めて聴くと、

ジャコパスはちゃんとバッキングに

徹しているんだな、たまに変なことやるけど。

 

 

で、信号待ちの時にチラと

クレジット眺めてたら

このライブ、1981年12月1日のもの。

 

ジャコパスが12月1日生まれ

というのは知っていたけど、

そうか、この盤は1981年だったか

つまり私が産まれる二日前。

 

母親の胎内でいざ世に出ようと

ケリケリしていた時に、

ジャコパスはこんな演奏をしていたのか

という、たったそれだけのことに

ちょっぴり胸が熱くなる。

 

ちなみにうちの母親、

1950年生まれで、ジャコパスと同世代。

(ジャコパスは51年生、87年没。享年35歳)

 

 

一昨日には、JAZZリハ。

 

ここから先はその日の夜に

書いていたものを。

 

9月13日

 

JAZZリハ。

 

マツキ氏にJAZZ理論を学んだりしつつ

一通り曲合わせ、セッション。

 

音を合わせると、パッとひらける。

やるべきこと

9/19に照準合わせ

おさらい&終わらない探求。

 

「JAZZに終わりはない」

とは、本日マツキ氏の金言。

 

 

先日の9/4熊谷モルタルレコードでの独演会。

 

外は雨、いつも雨?

いや、そんなことないか。

 

ご来場いただいた方、想いを馳せてくれた方

どうもありがとうございました。

 

最近恒例の西千葉cafeSTANDでの

「ひとり宵待チバ」はノーマイク、小型アンプのみのスタイル

ならではの”生”な感触を大切に、を経てからの

久々の通常マイクあり、アンプもまあまあなサイズで

全身で演奏、荒ぶった瞬間もあり、汗かきかき

モルタル2階の板張りの床を踏む音も心地よい。

 

窓を開ければ空気も流れ込んで、スースーする。

おかげさまで、前後半、新たなネタも投入しつつ

たっぷり鳴らす。

 

帰りの車内で、音を聴き返しながら

気合のあらわれか、

どの曲もピンと糸を張った感じの、

好きなスピード感だった。

 

(ちなみに帰りは2時間半くらいの旅路)

 

独演会にも、終わりなし。

 

次回ソロは来月、10/17(日)西千葉cafeSTAND。

「ひとり宵待チバ」でお待ちしています。

 

 

 

 

NOW!

【2021/8/30】

8月29日

 

晴れ。

 

ここ数日、残暑厳しく

束の間横顔を覗かせた

秋の夜風は今はどこへ。

 

昨日は吾妻光良&ザ・スウィンギンバッパーズとの

渋谷CLUB QUATTRO

 

熟成された音の厚みと深み

さすがでした、それぞれの技。

 

このメンバーで、音出すのが

楽しそうだな、まずはそこか。

みなさんいい顔、良かった良かった。

 

 

帰りの車内にて

ベースアンプの上に置いたiPhoneで

録ってた音を聴く。

 

ベースの音ばかりで全然聴けたもんじゃないかな

と思ったら、案外ちょうどいいバランスで

(さすがにギターはちょっと遠いけど)

ライブの雰囲気がじんわりとよみがえる。

 

(あの場所で、こんなバランスよく、聞こえてんだな)

 

演奏している時は、どうしても減点法というのか

自分のイメージからちょっとズレた一瞬に

あ、今。あ、今。あ、今。。。で

マイナス箇所にばかり気を取られてしまうのが

よくない、よろしくないぞ、と

自分に念押し、いつだって強い気持ちで

現時点での自分の技量を信じて(そのための練習をして)

臨まなければイケナイ

→その結果「自分のイメージ」がコリ固まってまた邪魔になる

の繰り返し。

 

聴き返してみれば、何が問題なんだっけ?

となる。

もちろん、うひゃー!ってとこもあるけども。

そのたびに

誰のためにライブやってんだ、と自身を戒める。

 

FUNKY4 PLUS ONE MORE

 

こうしなきゃ、こうじゃなきゃ

を、抱きつつ全撤廃、が理想か

そんなの、あるのか。

 

思い切りやれば、なんだっていいんだ。

ひらきなおり。ダメだろ、いなおり。

 

制御できない、その一瞬のひらめきを

もれなく表現できるだけの技量さえあれば

それで良いのだと思う。

 

それがボーン…の一音でも、

んベンベドバドババの音の羅列でも、なんでも。

少しは良くなった、悪くなった、でも、良くなった。

 

無観客での配信ライブや、

声出せない、拍手だけの有観客ライブの中で

(ご協力ありがとうございます)

演奏する側は、かなり鍛えられてる、と思う。

 

 

いつだって過渡期

まだまだ先がある

と思えば余裕余裕

ただ演者たるもの

今日が最後かも、

という思いだって

あながち間違ってないとも限らない。

 

 

まぁだから何だ、って話。

 

 

目の前に見てくれてる

聴いてくれている人がいて

自分の鳴らしてる音に

共鳴して応えてくれる

それを愛と呼ぶんだぜ(サンボマスター!)

 

と言いつつ

演奏する時は

余裕しゃくしゃく

なフリして

無我夢中

見失いながら

必死にワラをも掴むくらいの

息あっぷあっぷ、な人が

自分は好きだな。

 

次は、9/4の熊谷モルタルレコード独演会。

 

静けさとうるささと

冷静と、狂騒と

今の気分は

鳴らす音すべてが祈り

というのも、おこがましいのか。

 

みんな穏やかな夜を

迎えられますように。

 

ただただ今、自分にやれること

全力で、思い切り、鳴らしましょう。

 

 

 

 

 

そよそよと

【2021/8/13】

8月13日

 

雨。

涼しい。

 

夜には秋の虫も鳴き始め

ここから先は残暑というのか

お見舞い申し上げます。

 

連日リハへ。

 

昨日は8/15のcafeSTANDに向け

おとぎ話有馬くんと。

 

アンプに通さないアコギと歌に合わせ

ベースの音も小さく鳴らす。

 

いいね、合うね

と、曲を終えるごとに言い合いながら

きっちりし過ぎず

だらしなくもなり過ぎず

お互いの体温を確かめ合うような

音と音の重なり。

 

自分の音がちょっとぼやけたかな、とか

ここ演奏が乱暴だったかな、と思った箇所も

録った音を聴き返してみると

案外キュッと収まっているもので

そこら辺はそれなりに経験で培ってきた部分もあるんだな

ちゃんと自分の感覚を信用しなきゃだな

と思ったり。結構曲たっぷり。

おさらい&イメージ膨らませもう一工夫して

あとは当日、楽しむだけ。

(現状ご予約満席のようで、サンクスです)

 

で、今日は8/17の三茶GFMに向け、

アコースティックセットで。

 

アップライトを鳴らしながら

やはりその時の感触と、

聴き返した時の音のギャップあり

 

最近いつものスタジオが内装を替えて

音の聴こえ方、特に低音がボヤける

そこがアップライトだと特に顕著で

なかなかいつもの感じにならない、

うーん、と自分の音に悩みながら演奏

でも録った音を聴き返すと、

案外キュッと収まっているもので

しかも低音をカットしたりと

試行錯誤する前の、いつもの感じで

作っている音が、ちょうど良かったりする。

ちゃんと自分の感覚を信用しなきゃだなぁ

(スタジオの内装の変化が歯がゆいところ)

 

ただそれだけ、聴く環境で音色

特に低音は聴こえ方が変化する

というのも常に意識しておくべき

と改めて。

 

スタジオへ向かう道中車中にて。

 

夏になるとなぜか聴きたくなる

FRICTION『軋轢』でヒリヒリとシビれ、

帰路に聴いたエリック・ドルフィーは

夜の田んぼでカエルが合唱するみたいな

生の躍動、水が跳ね、稲穂が風にそよぐ

そよそよ、ぴちゃ、きゅっ、けけけ、と

いろんな音色で楽しませてくれる。

 

チャールズ・ミンガスの右手の動きを見ながら

その豪快さと繊細さの両立

鉄の棒も指一本でグイッと曲げちゃうのでは

と思えるくらいの力強さがあるかと思えば

こちらもそよそよと、夜風に前髪を遊ばすような

柔らかさと色気でもって、ソロを聴かせたりする。

 

どうやら、そよそよさせたい、のか。

今日の夜風みたいに、そよそよ、そんな気分。

 

 

 

Charles Mingus「So Long Eric」

 

 

追伸。

 

こちらの映像、

DVDで観てたのがアップされてたのでご紹介。

 

冒頭、ミンガスのベースの足が滑って

みんなが揃って肝を冷やしてる感じと

(ミンガスは相当気分屋だったようなので)

幸いにも超ご機嫌モードのミンガスが弾き始めるイントロ

この時の右手の動きのそよ風っぷりが解読不能なので

(で、ホーンが入ってくるとこが超クール)

最初の1分半だけでも観てみてください。

 

 

 

 

ハマでオトコマエ、イエでネコノマエ。

【2021/8/8】

8月8日

 

朝、雨。

台風の影響か、

時折強く降る。

 

昨晩、怒髪天との

横浜F.A.D.

 

YOKOHAMAオトコマエ

やっぱ対バンLIVEや良し

楽しい燃える、どうしたって

笑みこぼれる、みんなの姿に

その厚ぼったい両手のひらに

グッと力強く、背中押される。

ありがとうございました。

 

またぜひ、他の街でも、鳴らしたい。

 

で、一夜明けて。

 

8/8

世界猫の日

なんだとか。

 

子どもの頃は、犬を飼っていて

将来は大型犬を3頭くらい飼いたい

と漠然と考えたりしていた。けども。

 

当時の自分、ごめんなさいね

いつの間にか、猫が家にいて

一猫増え、

一猫喪い、

一猫増え、

二猫増え、

ただいま四猫。

 

 

いわゆる保護猫

ご縁があります。

 

よくもこんなに寝てられるな

と、安心しきったその寝顔を

眺めていると、君たちよくぞ

うちへ来てくれましたね、と

その肉球に、ググッと力強く

背中押される、頼もしきかな

頭ナデナデ、するとペロリと

調子づけばガブリと甘噛みだ

愛し猫だから、齧っても許す

イテテ痛いけど。そんでまた

眠る。いい夢、見てください。

 

 

 

 

 

 

しらふでしるす

【2021/8/2】

8月2日

 

晴れ。

連日、暑い。

 

夏野菜の代表格

オクラが日夜成長

そのスピードたるや

ちょっと目を離すと

魔女の指先のような

妖気を帯びた形となって

天を指す。凄みがある。

 

こんなスピード感で

成長できる伸び代が

あったならばさぞかし

愉快であろうな、と

楽器も絵もなんにしても今や

蟻の歩幅でえっちらおっちら。

 

(小学生の頃の野球チームに

「ありんこアントス」

というチームがあった。

今思うと、なかなかイカした

ネーミングだな、と思い

調べたら、まだ存続していた)

 

9/4(土)

久々に熊谷モルタルレコードにて

独演会。

 

もう何回目であったかと、過去の

フライヤーを探してみたところ、

第一回目のイラストがなんとも

のどかで、他の追随を許さない

奇妙な独創性a.k.a.稚拙丸出し

 

(第一回:2016年2月5日開催)

 

ていおんちゅうい

 

熱意だけが先にあって

結果なんか知らん

まずはやってみるのだ

という、決意表明のような

 

(第二回:2017年1月7日新春開催  ※イラスト見つけられず)

 

(第三回:2018年2月21日開催)

 

(第四回:2019年2月16日開催)

 

2016-2021の間

継続することで伸びている部分も

確実にある、ということの証明か

 

 

月が変わって、8月。

夏の暑さにも負けず

日々ちょっとずつ成長

バテない強いカラダを

持ちたいもんです、と

ただいま断酒20日目(個人的には快挙)

感触として、飲み過ぎもよくないけど

飲まなさ過ぎも、よくなさそう。かな

ずっとシラフでいるの、疲れる。適宜

適度に適量を。(体調は、いいです。)

 

次回熊谷では、また新たな響きを

鳴らしたい。- ていおんちゅうい –

 

 

 

2021.09.04(土)

「ナガイケジョー独演会 in 熊谷」

[会場] 熊谷モルタルレコード 2F

17:30 OPEN / 18:00 START

[TICKET] ¥3,500 (+1D代別)  ☆残りわずか☆

予約→mortarrecord@jcom.zaq.ne.jp

チケット予約方法

モルタルレコードアドレスのみで予約受付を致します。

※お名前、希望公演日、希望枚数(お1人さま1枚まで)、住所、連絡先を明記の上ご登録をお願い致します。

返信時の内容~感染対策などを要ご確認の上ご参加下さい。

※定員20名

※返信に1~3日かかる場合がありますが、返信がない場合はご一報下さいませ。

[INFO] モルタルレコード 

mortarrecord@jcom.zaq.ne.jp

 

 

 

 

 

 

 

7/12のことを思い出しながら

【2021/7/27】

7/27

 

昼、曇り。

 

台風が来るという予報も

少し北側へそれたのか、

雨も朝方には止み、

今は少し晴れ間ものぞく。

 

昨晩は久々に涼しい夜

窓から入る風も心地よく、

降り始めた雨の音も

オリンピック卓球の熱戦に

ちょうどいい塩梅のBGM。

 

BGMという言葉を使うと

アナログフィッシュの

「BGM」が思い浮かぶ。

 

 

彼らと初めて新宿LOFTイベントで一緒になったのが

この曲リリースの頃で、サンプル音源をいただいた記憶。

 

さて。

 

7/25は「ベースなふたり」w/ 須長和広

 

楽しかったなぁ、と

そこを振り返るのはまた後にして

 

先日、9/4(土) モルタルレコードでの

「ナガイケジョー独演会 in 熊谷」開催の告知。

 

楽しみだなぁ、と

そこを詳しく掘り下げるのもまた後にして

 

まず途中まで書き連ねていた

7/12千葉は長柄(ながら)町、

パンとお菓子の店=VERVEさんでの

おとぎ話有馬くんライブ、にお邪魔した時のお話を。

 

(正確には、VERVEさんへ着くまでのお話、か。)

 

今日辺りにはまた新たなお知らせがある模様なので、

話の鮮度を保つためにも、ここいらで一旦アップっぷ。

 

 

 

7月12日

 

晴れ。夏空。

 

ただ前日は夕方に空が真っ黒になり

猛烈な雷雨、晴天でも油断はできない。

 

向かう先は雨が降ると大変かも、

という話だったので、念のため長靴を持参。

 

これで突然の雨で足場がぬかるんでも万全。

 

意気揚々と車を走らせてから少し経って、

傘を忘れていることに気が付いた。

 

 

行けるところにはなるべく下道で行く。

(もちろん限度はあるけど)

 

節約でもあり、多少時間がかかっても

現場までの道のりが長いと、その間に

色々な考えが脳内で浮き沈み、それが

目の前を流れる景色とふんわり混ざって

帰りはどんな気持ちでこの道を走っているだろう?

と、ぼんやり漠然と思いを巡らせていると

どんなに緊張していても、同時に楽しみでも

数時間後にはまたこの道を帰ってんだから

どうにかこうにか、なんとかなってるだろう

という気分になる。

 

(『明治のおもかげ』鶯亭金升 著 より)

 

逆に、その頃にはもう終わっちゃってんのね

という無常観もあわせて。

 

車は途中から茂原街道に入り、

いよいよ千葉の深部へと入っていく。

 

徐々に沿道の緑も濃くなり、

夏休みを先取りしている感、満載。

しかも今日月曜日だぜ、ちょっと

何してくれちゃってんの?

という、妙なテンションにもなってくる。

 

車内には、おとぎ話「Beside」が響く。

 

 

オルタナティブでパンキッシュななかにも

しっかりポップさをスパイシーに混ぜてくる

不思議な人懐っこさ、まとわりつく肌のなまあたたかさ

じんわり汗ばむ感じが、なんともこの千葉のローカルな

風景にもマッチする妙。

 

今年に入ってから西千葉cafeSTANDで

マンスリー弾き語りライブをやっている有馬くん

そのご縁で、ライブを観に行ったり、話をする機会も増え、

この日は彼のライブでちょろっと押しかけベーシストを。

 

途中、駐車場がやたらと広いコンビニで一休み

車を降りると思った以上に夏の空気、早速汗がにじむ。

 

予想よりも早く着きそうだったので、少し寄り道。

 

長柄町で検索していた寺社仏閣、第一弾。

眼蔵寺。

 

 

千葉最古の梵鐘があるということ、

ちょうど通り道に出てきたのでシメシメと立ち寄ってみる。

 

ひとけはなし。けきょけきょとホトトギスが鳴く。

 

梵鐘は網に囲われてあまり細部まで見られなかったが、

千葉最古というのだから大したものなんでしょう。

 

表に掲げられていた寺の由縁書きが

あまりこの寺に興味がなさそうな感じで、いい。

 

 

胎蔵寺から眼蔵寺への改名の由来はなんなのか。

 

再度、車を走らせ、10分ほど。

 

第二弾。笠森観音。

 

ここは着いてから、シマッタ…と思った、

というのも、規模がデカイ。じゃないか!

しっかり見るには数時間必要そう、こりゃこりゃ。

 

 

ひとまず目の前の階段を上る。

むき出しになった木の根、ウェルカム to 笠森

君が目指すべきはもっと上の方だよ、

と行っているのかどうか

とにかく悠久の時間を感じさせる。

 

 

藤岡弘、さんならここに立ち尽くして

大先輩にエイッ、と

パワーチャージに数分は費やすであろうところを

泣く泣く急ぎ足で先へ進む。

 

 

右手に鳥居、その先の左手に立派な楠。

ぽっかりと空いた穴、空洞です。

霊木・子授楠。

 

 

言い伝えによれば、その昔、

最澄が楠の霊木から菩薩を彫ったとかなんとか

その辺りが笠森観音の礎だとか。

由緒正しき、クスノキ。くぐっとけ。

 

坂を登りきった先に、立派な観音堂がそびえる。

 

 

むむ、のぼりたい。

しかし、土足厳禁。

靴はこちらでお脱ぎください

になぜか気持ちが一気に怯み、

時間もあまりなかったので

下から見上げながら拝むような形で

お楽しみはまたいつか。

 

 

 

 

来た道を戻るような形で数分車を走らせると

本日の目的地=パンと菓子 VERVEさん

 

 

一本離れた道からでも、

もう絶対あの建物だな

と察しがつく、ステキな佇まい。

 

あの場所で今日はどんな音が鳴るのだろう?

 

一刻も早く会場に着きたいような

まだもう少しこの気持ちのまま焦らしておきたいような

静かで平熱でいながら

気持ちがシュワシュワと泡立つこの時間が、とても好きだ。

 

 

 

 

 

どですかでん

【2021/7/5】

7月5日

 

午前中、引き続き湿り気味の空模様。

次第に雲が晴れ、夕方にはちょいと日差しも。

 

先週末。

3日神田明神ホールでのスクービー昼夜公演、

4日渋谷ラママでのセカイイチ「ベーシスト感謝祭」と

久々にたくさんベースを弾いた土日。

 

今日はひとまず差し迫った案件もなく、のんびり過ごす。

 

先日ふと思い立ってDVDを借りていた

(DVDを借りる人が今どれくらいいるのか?)

映画「どですかでん」を観る。

 

どんな映画だったっけなぁ、と

過去に見た記憶を辿りながら

ここまで人間の業というのか

欲深さや浅ましさ、汚らしさ

あるいは純粋さやたくましさを

ドバドバドヴァとさらけ出されると

うーん、報われないことだらけだけども

この映画で一番伝えたいことは

一体どこなんだろうか?

と考えたりしつつ

終盤に出てくる、女性のセリフ

 

「コレは何の木かしら…

枯れてしまえば、何の木でもないんだわ…」

 

というところで、

あーコレコレ、なんか好きなんだよなぁここ…

となる。

で、今回もなった。

 

このシーンが好き

っていうのは、映画だけでなく

音楽にも通ずるところがあるもので

昨日参加したセカイイチの「ベー感」

リクエストした「ダイナシ」で言うと

MCで触れた部分以外に

「からまってグチャグチャって」

ってとこの歌詞が、そこの前と後

大きな流れの関所みたいな感じで

あーきたきた

静けさと、グチャグチャって、ってのの

響きが絶妙、聴くたびにグッとくる。

 

そこら辺のことに関しては

また改めて書きたいなぁ。

 

今日のところはひとまずこんな、

垂れ流しな感じで、

どですかでんどですかでん

しれっと退散。

 

ごきげんよう。

 

 

 

ゲリラ豪雨みたいだ

【2021/6/18】

6月18日

 

朝から晴れ。

気温も上昇、畑の枝豆収穫。

鮮やかな緑、旬の味。

 

全然多くはないけども

一つ一つが

それなりの厚みをもって積み重なっていた

いくつかの案件が一旦落ち着いて

今日は完全にお休みモード。

 

チラとテレビを見たり

台所の油汚れを落としたり

結局何かしら手を動かして過ごす。

 

昨日は、堂島孝平さん楽曲のREC。

 

ドラム=鈴木浩之くん(THE KEBABS)

ギター=黒田晃年さん(はじめまして、でした)

と三人で、せーの、音出して。

 

いただいてたデモ音源をもとにしつつ

リハもなく、いきなりサウンドチェック

(そこからもちろん録ってもいる)

という状況で鳴らされる、それぞれの音の粒が

真夏のゲリラ豪雨のようにビシビシザーザーと

容赦なく全身を叩いてくるようで、

ほんの数テイクしか録っていないのに

いろんな感情が溢れて心中は冠水状態。

 

はい、これでドラムもベースもOK!

となった後の、機材を片付けてる時はいつも

ホッと一息の安堵感以上に

なんだかほんの一瞬の、ものすごい通り雨だったなぁ

というような、奇妙な寂しさが伴うもの。

でも、すぐ終わるから、いいのよね。

あとからのぞく、晴れ間がまぶしい。

一体どんな仕上がりになるのか、楽しみ。

 

の前日はバンドリハ。

 

の前の日曜は、西千葉cafeSTANDでの

「ひとり宵待チバ」

 

今回もベース鳴らして、歌って。

その場所に響いている音を感じながら

音を重ねること。

 

そこには、何ものにも代え難い

感動と興奮がありますね。

バンドでも、ひとりでも。

この完全ホームなようで、

だからこそのアウェイ感もある

緊張と弛緩の狭間で揺れ動く心

(心を止めるな!)

cafeSTANDでのライブ

もっともっと良くしていきたい。

 

のちょっと前には、バンドREC。

こちらの詳細は、

近日中にお知らせできる、かと。

 

という感じの一週間。

 

総じて、いつものジャズベ抱え。

 

ベースが人生の全てではないけども

ベースが日々を動かしてくれている。

 

そんな内容の記事も、

明日には新たにご覧いただけそうです。

 

いつまでも同じ場所にとどまっているようで

実は知らないうちに、自分の世界は広がっている

 

 

ひとまずそういうことで、良いのかなーと。

 

 

 

水無月の低音

【2021/6/11】

6月11日

 

晴れ。引き続き、夏の暑さ。

 

昨日、バンド REC。

 

いつものピースミュージックで、

スタジオのAmpeg B-15を鳴らし

カリッと香ばしい音、

今回はふくよか、というよりは、

しなやかに筋肉質なイメージか。

 

それが今の、気分。

 

浜田真理子さんがご自身のnoteに

「声の色」のことについて書いていて

合点いくとこ多々、タタタタッと翻って

身につまされたり、一本調子にならぬよう

 

ベースも同じ。

色を塗り分け、時には無色にも。

 

そういう意味では、独演会ってのは

案外役に立っているのだ、歌との重なり

住み分け、技術的に、できること、できないこと

やらないほうがいいこと。

自分で身を以て、体験し、判断する。

まあまあ意識も変わってきたか、いや、どうなのか。

 

6/13(日)は西千葉cafeSTAND

 

いつもギリギリまで新ネタ考えたり

毎度の曲も、また色を変えていたり

水無月です、梅雨入りはまだのよう

カラッと乾いた、瑞々しさに飢えた

初夏の低音は、どうなるでしょうね。

 

 

最近ようやくベースという楽器がわかってきたような

より深まってきたような、近づいてきたような

 

とか言ってるとまた遠ざかるのかも

 

40くらいまでは、なんでもまだ下積みみたいなもの?

かもかも、じわじわと、やってこう、自分のペースで。

 

 

 

 

 

ジャズベの極北

【2021/6/8】

6月7日

 

曇りのち晴れ

 

昨日、アルバム再現ライブ。

ラママにて、二本立て。

 

今月に入り、

鶴・神田くんとのトークイベント&

ナンバーガール・中尾さんとの対談と

立て続けにベース談義の機会。

 

それぞれの楽器へのアプローチや

翻って自分の演奏への印象&指摘など

 

総じて、

”あのジャズベ”の音はかなり特殊で

ピッキングの仕方もちょっと変わってて

中尾さんが「”あのジャズベ”はさ、、、」と

両手でサッカーボールくらいの球体を作りながら

なんかコロコロ、コロコロした音なんだよね

だから慣れてないと、すんごーく弾きづらい!

というようなことを言ってたのが印象的(毎度ありがとうございます)

結果。

お互いプレベ&ジャズベの「極北」という結論

あらま、なんか同士みたいになれて、うれしい

中尾さんが試奏している音を間近で感じられたのも

うれしい、爆裂。こういう音も出したいのに。

 

柔らかくなっちゃうんだよなぁ

なんて紳士ぶってみたら

神田くんには、

いやいや、ジョーくんかなりピッキング強いでしょ

 

自分のことはわからないもの

 

神田くんの音も、パッカーン竹まっぷたつ

割れるような明るい響き、好きなんです。

 

と、お二方の哲学にも触れられて

たっぷり刺激いただき、ありがたや

 

そんなやんややんやとした話を経て

ならば一度、生の、まっすぐな

”あのジャズベ”の音に立戻らん、と

再現ライブ

当時は足元=エフェクターなんて

ほぼ皆無、チューナーのみ

BATDANCEでベースシンセ繋いだくらい

色々な経験を経て、色々繋ぐようになったのも確か

 

ただ、自分のイメージするピッキングで

昨日は弾いたら、今までのラママLIVEの中で

一番いい感じ、音がビンビン鳴ってる

終始気持ちよく演奏、配信で改めて聴くと

しっかり節度をわきまえた音像でもあり

うーん、ただもっとグッと低音感欲しい

いや、アンサンブルとしてはこのくらいか

欲なのか、欲張りなのか、バカバカバカ

とまた、ズボッとハマった泥沼©︎ザゼン

 

すり合わせだ、チューンアップだ

ラママでは来月セカイイチの「ベー感」あり

ここでもまた、思うところ多々ありそうだし

揺れ動く感情に休む暇なし。

 

止まっちゃダメなんだ

と、禅の鈴木大拙先生もそんなようなことを

 

揺れ動くこと、経験すること

文体難しいので、読めてるか知らんけども

 

その中で日本刀に関して

切れ味鋭いばかりの刀(村正)もあれば

切ることを拒む刀=切らないための刀(正宗)

それこそが真の名刀である、みたいな

たぶん、そんな一説あり

(『禅と日本文化』「禅と剣道」より)

 

なにこれ、深い。真理、なのか。

 

弾きたい弾こう弾いてやる

じゃないところの、

弾かない、いつでも弾けるけど

 

それくらいの境地になりたいもんです。

いや、まだ早い、うむむ、どうなんでしょ?

 

そんなことを思った今日、

梅雨入りはまだ先みたい。