STAND!!

【2019/9/13】

9月13日

 

朝から涼しい。

すっかり秋の空気。

風さわやか、心地よし。

 

9/11渋谷CLUB QUATTROからの帰り道、23時頃。

千葉方面へ車を走らせながら向かう先には延々と稲光。

5秒に一回は光ってた、

と言っても大げさじゃないくらい。

停電している地域に追い打ちをかけるような災害に

繋がらないことを願いつつ、

あまりの閃光の激しさに

ちょっとコレ大丈夫かいな、と

雨雲レーダー見たら自宅エリアが真っ赤に染まっていて

エライコッチャ、(うちも先日の台風で雨漏りしたので)

いつ土砂降りエリアに突入するのだろう

と身構えていたら、結局さほど降られることもなく、

たまにバチバチと現れる

天と地との間に分け入る亀裂のような稲妻のシルエットに

こわやこわや、とへそを隠すのも忘れて(←そんな発想すらないけども)

ただただハンドルを握り、家路を急ぐ車内では

久々に聴いたデキシード・ザ・エモンズ『S,P&Y』

(サウンド、ピュウ アンド ヤング)

 

 

懐かしいなぁ、名盤ですなぁ。

 

真夏の灼熱の風が、今まさに秋の涼やかさに溶け込んでいく

捲き上る上昇気流からモクモクと産まれた雷雲が

ギリギリまで閉じ込めていたエネルギーをビリビリと放出、

このサイケなサウンドに痺れる時、それが今。

とばかりに、雷の夜にピッタリの一枚(なんじゃそりゃ)

 

ラピュタに着く直前の“龍の巣”の中を飛行している時の感じ

あの一瞬無音になって「父さん!」みたいなシーンを思い出しました。

 

この作品(デキシーのね)がリリースされた1999年、

高校三年生のナガイケ青年に60’sサウンドに由来する

ロックンロールのカッコ良さと衝撃(+ユーモア)を、

まさに稲妻のように落としていった一枚。

(でも本当の落雷は怖いから、皆さん用心してください)

 

今やサブスクでも聴ける時代です。ひとつお試しあれ。

 

 

 

で、自宅着いてからビールを一本空けつつ

ライブの余韻に浸る。

 

THE BACK HORNを迎えての

渋谷CLUB QUATTROマンスリーシリーズ。

熱い夜でした、ご来場DOもありがとうございました。

 

ライブ時のMC等でも触れてたこと。

2002年にスクービーがビクタースピードスターからデビューする際に

最近うちからデビューしたのが ザ・バックホーンってバンドで、、、

みたいな感じで聴いたのが当時のシングル「サニー」。

 

それ以来、有刺鉄線を見ればバックホーンのことを思い出す

くらいのインパクト。当時は同じイベントで顔を合わせたり

ということもあったかと思いますが、

なにぶんお互いヒリツイテいたので

すごい仲良し、って感じになるわけでもなく。

それから何年後かに

サンボ、バクホン、スクビの三つで高知と高松行ったり、

もちろんフェス等で顔を合わせれば、チスチス…とご挨拶したり。

なので、こうしてツーマンで激突! みたいなのは、お初。うれし。

 

ついでに触れると、ベースの光舟さんとはバンドに参加した時期が一緒で(2001年)

その頃から我らがPAマキさん(は、LOFTバイト時代の光舟さんを知っているので)

なんかバックホーンでベース弾き始めたみたい

との話を聞いていて、へー、そうなんだぁ、と。

そこからどちらのバンドもメンバーチェンジすることなく

光舟さんはベーマガの表紙を何度も飾るほどのベーシストになり

そんな姿から少なからず刺激を受けながら、切磋琢磨

こちらも腕を磨いてきた、という経緯。

 

これ、バックホーンとの対バンが発表された時にする話ですね(まぁいいか)。

そんなこんなで、色々感慨深く、

ただ始まればそんなほんわかしたノスタルジー(?)に浸る余裕もなく

メラメラと闘志燃え、彼らのステージの熱量に促され、

目の前のプラワン諸氏からの熱にも煽られ、燃えました。

いいライブ、良き夜でしたね。

 

 

から一夜、二夜ほど明けて

本日はリハ。ツアーに向け

アルバム曲をライブ用にチューンアップ。

 

LIVE CHAMPですから、

ドキドキするようなアレンジを

練られるだけ、練る。

 

家路を電車に揺られながら、

今年ゴールデンウィークにも独演会を開催した

西千葉のcafeSTANDが今日から営業を再開した

ということで、ちょいと足を伸ばし、ご挨拶。

 

やあやあどうも、やあどうも、その節は、、、

ということで、もっぱら台風の話、いやあね。

停電&断水、電話の不通と、

ライフラインが保たれていない中にも

助け合い、笑い合い、乗り越えている人たちの話を聞くと

強いなぁ、たくましいなぁ、こちらが勇気もらいます。

またライブしてくださいね、と別れ際。

こちらこそ、自分にできること、全力で。次はいつかな。

 

ライブはできる限り、したい。

いつできなくなる、とも限らない。

出し惜しみ、しない。惜しむほど、何も出ない。

大勢もいいし、一人もいい。

音を鳴らせば、そこからつながる未来があることを、

たくさん見てきた。信じよう、これからもきっと。