ダチーチーチー

【2017/4/30】

4月30日

 

晴れ。あたたか。

 

ゴールデンウィーク突入。

 

今年は

5/2 札幌インストア@タワレコ札幌ピヴォ店

5/3 札幌ワンマン@ベッシーホール

5/4 札幌ナガイケジョー独演会@REVOLVER

5/5 函館ワンマン@Club Cocoa

5/7 宇都宮ワンマン@KENT

 

充実。気合入れる。

 

そんな時にふと聴きたくなった

FUNKY JAZZの隠れた名盤。

 

Blue Mitchell『The Many Shades Of Blue』

 

 

ジャズトランぺッター、ブルー・ミッチェル。

この人の真っ直ぐに吹き続ける感じ、好き。

『天空の城ラピュタ』でパズーが吹くトランペットみたい。

鳩が空を翔る、憧れのシーン。

 

ちなみに独演会で披露している「ことこととことこ」という曲は

この人の名演「I’ll Close My Eyes」がモチーフ。

0:55辺りからのトランペットソロをベースで引用しています。

 

 

さて、いま世間をジワジワと賑わせている

ファンキー過ぎるドラムフィル=”ダチーチーチー”。

 

伝説のドラマー、バーナード・パーディーが生み出したと言われる、

ハイハットとキックで刻む伝家の宝刀。みんな大スキ。

 

B面3曲目「Funny Bone」という曲に

オープニングからいきなり”ダチーチーチー”が飛び出す。

始まって4小節目くらいで。こいつは景気がいい!

 

が、しかし。

そのあと一度も出てこない。待てども待てども。

何度となく絶好の「”ダチーチーチー”チャンス」(?)が訪れているのに!

 

ダチーチタカタカ、とか

ダチッチダチッチ、とかで濁してくる。

(それはそれでカッコいいんですが)

 

歯痒い、ハガユ過ぎる!

じゃあ、なんでアノ時ダチーチーチーしたの?

なんであんな思わせぶりなこと言ったの?

すっかりその気にさせておいて…

 

みたいな気持ち。

に、なりますよねぇ。

 

ドラマーは

James Madison という方。

 

ベースは、

Michael Moore(映画監督とは違う人でしょうね)

Wilbur Bascomb

という方のどちらか。

 

凄腕ベーシスト=チャック・レイニーを思わせる遊びフレーズがタンマリ。

やはり「パーディー×チャック・レイニー」的な演奏というのは

当時のハヤリだったのでしょう。ステキなムーヴメント。

(調べたところ、ウィルバー・バスコムさんの方は

パーディー仕事も務めていたキャリアの持ち主のようなので

この曲もこちらが有力か。)

 

とはいえ、その気にさせる、におわせる

というのも演者の技量。

 

音楽プロデューサー・蔦谷好位置さんも以前お話させていただいた折に

「ストップ&ゴー。全部を見せ過ぎない感じが

特にベースでは大切なんだよねぇ」と、そんなようなことを。

もっとできるけど、やらない。

全部を見せない。見せつけない。

 

一回きりの”ダチーチーチー”がその後の演奏への注意力を高めるわけです。

意識高い。見習いたい。

 

このツアー、我らが「ファンキー・マエストロ」=MOBYさんは

一体何回ダチーチーチーを繰り出すのでしょうか?

”ダチーチーチる”MOBYに、DOぞみなさまご期待ください。

 

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