波形をみる、夏。

【2019/8/20】

8月19日

 

ちょい曇天、お盆を過ぎ

真夏の酷暑が手を抜いたすきに

つかの間、涼やかな風を感じた。

 

今更ながら、音源制作ソフトにて

録音したベースを切ったり貼ったり

そんな序の序の序の口な手段を

つっぱり張り手がっぷり四つな塩梅で

覚えてしまった、この右手を中心として。

 

波形を眺めてると、自分の演奏の癖もわかってきますね。

「プレベってのはさ、波形で言うと、、、」

と去年くらいかな、ウエノコウジさんがベースを波形で語り始めた時には

ちょちょちょっとすみません、ウエノさんがベースを波形で語らないでください!

と、思わず本音をこの口から滑らせてしまった私ですが、

(ご本人も、そうかそうか!笑、と納得のご様子でした)

日がなベースの波形を眺めていると、

確かに自分の演奏を波形をもって語りたくなる心情、わかってくる。

 

オルタネイトで中指&人差し指、

均等に弾いているつもりが、

あらー、綺麗に音量ばらけてますね、そうなのね。

波形ウソつかない、これが貴様の出してる音なのよ

はいDOも、ご丁寧にご教授ありがとうございます。

 

俯瞰すること、大事です。

たまには自分の演奏を波形で見てみる。

でも、海にはまだ今年一度も行けていない。

今日は先日とは違う温水プールで、流れるプールに流されてみた。

ただただ流されているだけで気持ちが良い、何も考えなくて良い

この感覚は、気の利いたドラマー&ベーシストに似た

気持ちの良いグルーヴってのはこういう感じなのかなー

なんて考えながら、私は流されたのでした。

 

さて、セルフライナーノーツの続きを。

 

M02. SOUL FRESHER

 

ちなみにここからの文章は、

8/11開催されたFENDERイベント@大阪の

帰りの新幹線内にて、ビール片手に書いていたもの。ダラダラダラ、、

 

ここ一二年ほど、ジャズの教則っぽいのやギターフレーズなんかを

黙々とライブ時の楽屋等で爪弾いてることが多いリーダーマツキ氏。

いま思い返せば、昨年の所沢「夏びらき」後に

SOIL&”PIMP”SESSIONSの秋田さんと二人で飲みにいった際、

(この「夏びらき」後の秋田さんとの飲み会は今年も開催、恒例行事になりつつあり)

「今日マツキさんと色々話しました、ジャズのことや普段の練習方法のこととか」

という旨のこと言っていて、

それは今年の「夏びらき」の現場でも話題に上っていたことだとか。

(マツキ氏が最近のメルマガに書いていたので、おそらく)

 

へー、そうでしたかぁ…となんとなく関心を寄せながら、

その日はただただ美味しい熱燗温燗のSAKEに酔っていた私、

ただいつだって音楽に真摯に向き合うひたむきな紳士であらせられる秋田氏は

 

「でもそういう姿勢って、絶対いい結果に繋がると思います」

 

その時の言葉を、この曲のデモを聞いたときに、ふと思い出した。

 

急勾配の山道を転げ落ちていくような危うさを伴ったイントロ、

そこからゴムまりのようななんらかのボール状のモノが

左右の壁にぶつかったり弾んだりしながら

とりあえず運動することをやめずにボムボムと転げてく。

道筋は複雑なようで、

おそらくそのコード進行は何らかの音楽的理論に基づいているのか

破綻することなくスリリングな展開のまま加速度を増す。

そこに強度の推進力を加えるのが、ベースのお仕事。

沈んだり浮かんだり、振り回したり、手を緩めたり。

 

(この辺で、新大阪発の新幹線は東京駅着。その後、水戸行きの特急列車に乗り換える)

 

REC時には、 Aメロのドラムとの絡みに、少々手を焼く。

基本ステディなモビ氏のドラムに、無意識にクセを強くしたがる私のベース。

合ってなくね?DOすれば合うんだろう?

と、四苦八苦しつつ、いいわ、もう、好きに弾くわ!

となった辺りで、ピタッとハマるのが、バンドあるある。

予測不能、バンド的に前代未聞の、得体の知れないグルーヴが生まれた。

 

2Aのエフェクトを効かせたギターとの掛け合いは、

BOSSのBASS SYNTHを使用。

ちょいと前に、渋谷のTSUTAYAさんでKING GNUの音源を試聴したら

ベースはシンセっぽいサウンドがかなり効果的に使われていて

ほほー、今時の低音世界ってのは、こういうテイストなんかー

と感じたインスピレーションをなんらひねることなく発揮して

だったらオレは、ここで使ってみようかな

あら、いいですね! フレッシュ!

単純明快、恋は魔法。エフェクターもある種、魔法。

ここでの効果に味をしめて

この後もシンセを多用した、という流れあります。

 

この曲は、初めは若干難易度高めの通好みの曲かなー

と思っていた節もあるのですが、

ミックス終えた段階で、ロー感から全体の質感含め、

これ実はリード曲になってもいいんじゃない?

ってくらいのパワーというのか、バンドグルーヴの蠢き

感じてます。ライブでさらに化けそうな曲。

常、前進す。

 

 

と、ありました。

 

今再び、8/19日付変わって8/20。

今日は夜、久々に個人練。

 

週末は佐々木健太郎くんとのソロライブ@四日市&大阪。

そして、翌週末には札幌での独演会。

 

練習しなきゃ、気合い入れなきゃ、

とスタジオで一人ベース弾き、イメージ高めつつ

なぜか今日は、眠気勝り、殺人なんて起こらない気がする。

眠くなってしまいました、また明日から、頑張るでしかし。

 

そういえば、この間、新代田FEVERにて

チバさんに『Have A Nice Day!』を直々に手渡した際、

「おぉ、スクービードゥー! みんな元気?」

と言うお言葉の後、ジャケを見てのチバさんの一言。

 

 

「……誰か、死んだのか?」

 

だったことをここにご報告して、

みなさん、Have A Nice Tuesday。

 

この度も長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

はい、もう寝ます。